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小説

一度、勇者として異世界の魔王を倒し、元の世界へ帰還した主人公が再び同じ異世界に召喚されるところから始まるお話。
冒頭から描かれていた神殿の魔方陣の不具合がラストにまで活かされてくるとは思いませんでした。
最初の帰還の際、予定日より3日ずれた描写が印象に残っています。
小さな不具合が年月を経て大きくなっていくことは想像に難くなく、魔方陣の不具合描写がある度に「これ、ちゃんともう一度帰還できるのかな?」という不安を抱いていました。
試し読みをしてから購入した作品ですが、予想したよりも話に入り込めず、主人公(透也)が旅をしながら変わっていくまでは読むのに苦労しました。
透也があの性格なのも、ギルバートがああいう態度なのも、読み終えた今なら必要なことだとわかりますが、知らずに読んでいる最中は、どう楽しめばいいのかわからなくて…。
旅をし、ぶつかることを経験して、徐々にパーティーメンバーが打ち解け、信頼できる仲間となっていくところはよかったです。
その中で、透也とギルバートの距離が縮まり、関係が深まっていくところは胸きゅんでした。
ギルバートの一途さ、真面目さ、強さ、秘めた情熱は魅力的だし、透也の素直さ、性根の良さ、秘めた強さも魅力的。
恋人となってからのギルバートの甘さには、きゅんきゅんします!
人前でべたべたし過ぎず、自然な甘さと二人きりのときの情熱的な甘さが素晴らしいです。
それに翻弄されながらも、素直に喜ぶ透也が可愛い。
最も感動したのは、「英雄の息子」というレッテルに苦しんだギルバートの原動力となっていたのが、伝説の勇者(透也)に対する憧憬であったこと。
そして、透也の初恋が実らなかったことで、ギルバートの初恋が実ったこと。
この辺りの巡りめぐる関係性については、是非とも読んで感動してほしいです。
透也が一度帰還したことにも意味があるし、26年後の再召喚の際に10年ものズレが生じてしまったことにも大きな意味がある。
ナフィリィの最後の嘘で作られた空間での、仮想アーロンに向けた透也の言葉も大きい。
透也が再召喚される原因を作ったナフィリィの行動理由は切なかったです。
そもそもの原因は透也自身にあった。
真実の精霊だからこそ、透也を好きだからこそ、起こしてしまった事態。
最後の嘘を透也に見破られて、きちんと透也が本当に望む時点に戻してくれたのは、ほっとしました。
ギルバートが透也を庇って亡くなる未来もあり得たことを自分の中にだけ留める決意をする透也にも切なくなりました。
元の世界に帰還することよりも、ギルバートの命を、ギルバートとともにこの世界で生きていくことを望み、選んだ透也。
透也の幸せはそこにあると、確信できました。
ギルバートの目は透也しか映していないのだから。
冒険者と剣士として、新たな門出を迎える二人の未来が明るく幸せであることを願っています。
萌×2と迷いましたが、最初の入り込みにくさが印象に残ってしまったので、萌です。
主人公の受けを含めて、みんなが成長する物語でした!
物語としてはタイトルから受ける印象よりもしっかりしていて読み応えもありました。
ただ個人的にBL的な萌え部分でちょっと物足りなさがあったかな?
ある意味一粒で二度美味しい攻めでした。
最初は再召喚された勇者の透弥(受け)に対する態度が、これでもかってくらい塩。ツンな攻めが存分に味わえます。
ただ、年下感といえばそうかもしれないけれど、まだ成長しきっていない未熟さのようにも感じられてしまい…。
そこから透弥の頑張りもあって、著しい心の成長を見せる攻めギルバート。きちんと成長できるところはとても好感が持てました。
また、元々勇者に憧れていたこともあって、割と素直に恋へ発展していきます。2人のときは甘いのに、外に出るとイチャイチャしない派というのも良かった!(意外とBL界では少ないような?)
受けは受けで成長もあったのだけど、どうもこの子の魅力が分からないというか、ハマることができませんでした。自信のなさや周囲に合わせちゃう心の動きが同調しにくかったのかも。
冒険や仲間たちとの関係性、そして再召喚された理由の魔王が復活したかも?の原因はちょっぴり切なくなる意外な展開がありました。
決してお話は悪いわけではないけど、攻め受けのキャラクターへの萌えやピンとくる箇所が薄めだったかなと思いました。
村崎先生のセンチネルバースの新刊がとても面白くて、他の作品も読みたいなと思い手に取った、こちら。
16歳の時に異世界に召喚され勇者として戦った経験を持つ主人公、透弥。
そんな彼が10年後に再召喚され、前回の魔王討伐の時に好意を持っていた相手の息子と恋に落ちるー
(↑ざっくりあらすじ)
幼い頃の経験から過剰に周囲に気を遣うようになった透弥ですが、10年前の魔王討伐経験を経て積極性を得る。ところが初めての恋愛がうまくいかず失敗したことで、また元の性格に戻ってしまい、再召喚された先で試行錯誤しながら、自分を見つめ直していく、と展開するお話です。
「異世界に再召喚され、好きだった相手の息子と恋に落ちる」という設定や、主人公の”再成長”展開がとても面白い!!
…んですが、攻め・受け共に萌えたか?と言われると「どうだろう…?」という感じだったため、「萌」評価です。
何より、がっかりしてしまったのが攻めの父親であり初回の魔王討伐の際のパーティにいた騎士、アーロンの変わり様…見た目の話ではなく、息子を思うがあまり…の行動が裏目に出てしまうんですが、その行動に(勝手にですが)ガッカリしてしまった〜( ; ; )
いや、アーロン、快活で受け君を引っ張ってくれて気遣いもできて…と、26年前の姿がとても格好良かっただけに!!
父親になり、自分が英雄扱いされているせいで悩む息子の姿を見、冷え切った親子関係になってしまったことで、余計な手を出さざるを得ない心境になってしまったんだろうなあ…と理解はできるのですが。ですが…なんか、なんかめちゃくちゃ残念だったー!( ノД`)
もちろんその後、ちゃんと反省して親子仲直りもしているんですけどね。
そして、”魔王が再度現れたかもしれない”という、再召喚の理由の真実に迫る部分。
この部分が個人的にちょっと肩透かしというか。。や、理解はできるんだけど、うーん…
全262ページとそこそこボリュームのある物語なんですが、激しい萌えやストーリーへの興奮は少なかったかなあ、、
今年発売された村崎樹先生の作品は全てが面白くて神評価にしていたので、今巻も今とても大好きな設定とあり迷わず予約していました。
そして予想通り冒頭から一気にお話の世界観に引き込まれていました。
秀逸だったのが最初はギルバートが透弥を拒絶する態度を取っていたのが、討伐パーティとして旅をするうちに徐々に打ち解けて行くところでした。
この作品の魅力はなんと言ってもギルバートなんですよ。どうして彼が問題児と言われ続けていたかの真相を知ると、彼のこれまでの苦難に胸が苦しくなり、彼の真実の姿を知ると胸がキュンとするんです。「こんな不遇な青年を誰か助けてあげてよー」って誰もが思うと思います。
そんな彼の孤独で頑なな殻を破るのが透弥となります。実は再び召喚された直後の透弥にはかなりイラッとして、この受け好きになれないかもと思ったんですが彼もギルバートによってかなり変わって行きます。
読んでいると透弥が再び召喚される事になった事の真相に直ぐに気が付いてしまうんです。そこら辺は答え合わせとして凄く面白いと思ったんですが、終盤に起こった出来事が個人的に受け付けなくて今作は神にはなりませんでした。
それと申し訳ないんですがギルバートの父親が嫌いなタイプで、彼の出番が多いのは仕方ないですがウンザリしました。www
人生は選択と決断のフローチャート?
まさかの再召喚もの。でもとっても読みやすくて面白くてどのエピソードも大切で最高でした!
透弥の人生の栄光と挫折。変われたと思ったのに。
身につまされる…。
また元の内気で周りの顔色を伺い自己主張できない自分に戻って…。
また魔王が復活したかも?な理由であっさり再召喚されちゃった透弥。
しかも同行し護衛してくれる騎士は前回一緒に旅をした初恋の君、アーロンの一人息子ギルバートで。
なんかめっちゃ透弥のことを敵対視してる?
なんでこんな都合よく召喚されまた魔王を倒せなんて勝手な!と思いながらも、空気を読んで行ってきますと答えてしまう透弥。
この年下の騎士ギルバートがねえ、とーーーーっても良いんですよ!
もう掴まれちゃいます♡
お互いの色んな所を知って打ち解けて成長して信頼し合って…。
ギルバート、好きにならずにいられないよ〜!!名誉や褒美なんて関係ねえ!な隠密行動?偉いよ(泣)
俺の勇者に憧れて最高の騎士になりましたね!!この憧れての部分がめちゃくちゃ良いんですよ!!ギルバート〜〜〜!
冷たく拒絶するかと思えば遠回しにしてくれてることに萌えます!少しずつ見せてくる笑顔や甘え。くっ、可愛いぜ!
お話は予想外な方向へ進み、どうなるの?とハラハラ先が見えずドキドキで。
魔王騒動のまさかの真相に泣けちゃいます。でも過去の栄光への決別のトドメになりましたね。
最後も良かったねーーーー!!!心残りが成仏どころか再生しました。
二人の成長もすごく良かったけど、やっぱりギルバートにもう心はわしづかみされちゃいました。
