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表題作王子と乞食 Ⅰ 新装版

カイ、新興シャービーズの若き社長
ユキ、バスカヴィルの愛人、スパイ

同時収録作品王子と乞食 Ⅰ 新装版

バスカヴィル、古豪バスカヴィル社の社長
ユキ、バスカヴィルの愛人

その他の収録作品

  • 描き下ろし chapter:00[Ach,Du Lieber Augustin]

あらすじ

「いつか必ず俺があんたを迎えに行く。」

19世紀ロンドン。
仮面舞踏会で若き社長・カイは美しい青年・ユキと出会う。
儚く佇むユキは敵対会社オーナーのバスカヴィルの愛人で―…?
この世の全てに恵まれた天才少年カイ×
囲われて日々人格も肉体も貪られて生きていくしかないユキ。
そして冷酷で嫉妬深いユキの主人バスカヴィル。
嘘にまみれた浅ましい純愛が今幕を上げる。

【新装版】描き下ろし9P

作品情報

作品名
王子と乞食 Ⅰ 新装版
著者
河井英槻 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784799764459
4.7

(23)

(20)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
108
評価数
23
平均
4.7 / 5
神率
87%

レビュー投稿数3

嬉しい新装版。重+痛+切+悲+苦+甘の三角関係

カイ×ユキ
バスカヴィル×ユキ

19世紀のロンドン舞台に、工業時代が巻き起こる中、
子供時代を乞食として過ごしていたユキが、
2人の有能な男の間で、嘘と真実の窮地で揺れ動く。
重+痛+切+悲+苦+甘の三角関係が胸が締め付けられ、
純愛の名のもとにある闇と熱が、
思わず泣いてしまうほどとっても愛しいのだ。


『王子と乞食 Ⅰ新装版』は、
2010年に発売された『王子と乞食』とほぼ同じ内容で、
話の順番が変わったり、
描き下ろしの新しい冒頭Chapter:00になった。
新しい冒頭でユキの淫乱とバスカヴィルの腹黒さが一目瞭然で、なんだか萌える。

初出が2004年だから、もう19年前!
連載中はちょこちょこ読んでいたけど、
待たされた分が貴重で、ついに完結して、
3冊一気に読めるなんて、興奮の一言でしょう!

さらに、表紙が凄いセンスで艶麗で、各巻の雰囲気がぴったりだし、
部屋に飾っちゃうことに。並べたら背表紙まで美しいよ。
コミコミス特典の表紙と同じデザインのイラストカードがついているのが嬉しい。
読む前から、もう神気配がただただ漂っている!

3冊も、話の合間の短い文が、生々しい感情を伴って心を震わせる!


乞食だったユキが、
古豪のバスカヴィル社の社長であるバスカヴィルに拾われてから、
2人がずっと愛人関係が続いている。
ある日、ユキが舞踏会で子供と出会い、2人は一目惚れしてしまう。
この子供、実はライバルの会社、新興のシャービーズ社の若き社長であるカイ。
バスカヴィルのスパイとしてカイの元で働くことに。
という始まりの三角関係。

ユキ、
河井英槻先生の時にメガネをかけている不憫受けが最高で、
嘘をついて自分と他人を騙して、強がりの一面ががツボに刺さる。

カイ、
ショタなのに男前で、
頭の良さと天才肌のカッコよさと、一途で執着がすごくイイ感じ。

バスカヴィル、
鬼畜で傲慢さ冷酷さが半端じゃなく、ユキに対する狂気的な執着がすごいみたい。

カイ×ユキ:禁断のような愛でワクワク。
ユキが初めて愛する気持ちを知る。
帯の「身分、性別、年齢も何一つとっても許されない恋」で
さらに立場的にはバスカヴィルを裏切る部分もグッとくる。
キスとちょっぴりエロが、超大人っぽい。

バスカヴィル×ユキ:依存感と愛の境界線がゾクゾク。
ユキにとってバスカヴィルは命の恩人で、快楽を教えてくれた特別な存在。
歪んでいる愛の形を感じさせる。

もう火を付けているドラマの渦中に引き込まれてしまう。

11

目眩く世界観に無我夢中です❤︎

先生の作品は2冊目になりますが、
ほんとにこんな壮大なストーリー
久々に滾りました❤︎

ショタ攻めが過ぎるとなるところも
ここは時代も場所も違う、
自分の価値観の及ばないところなんだと
グイグイ話のなかに呑み込まれる自分がいました…もぅあとはただ身を任せるのみ…❤︎

私は小説って読んだことないんですけど
まるで小説でも読んでるみたいな
詩的な演出にも酔わされて、
とにかく夢中でした。久々のこんな読書体験
まさに至福〜❤︎
他の先生の作品も読んでみたいです。

6

神率100%は伊達じゃない

今まで読んできた作品の中でトップレベルに心打たれました。もっともっと話題になっていい作品だと思います。キャラクターたちの人生が詰まった傑作です。
「ラムスパリンガの情景」や「僕らの食卓」といったただ萌えるBLではない、分厚いストーリーと心に沁みる愛が好きな人にはぜひ読んでほしいです。

4

この作品が収納されている本棚

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