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表題作王子と乞食

天才少年社長 カイ /ライバル社長 バスカヴィル
バスカヴィルのスパイでカイの秘書 ユキ

その他の収録作品

  • Ach,Du,Lieber Augustin Yuki
  • 灰かぶりの魔女
  • 赤い部屋へ行く①
  • 赤い部屋へ行く②
  • 宣戦布告
  • 遊星歯車装置
  • in high summer<番外編>
  • 王子と乞食のつくり方
  • postscript

あらすじ

19世紀のロンドン。万博の準備をする少年社長・カイの傍らには美青年秘書のユキが。かつて仮面舞踏会で運命的な出逢いをした二人だったが、ユキは実はライバル会社社長・バスカヴィルの愛人で、スパイでもあり・・・!?
純粋すぎる恋の幕開け。

作品情報

作品名
王子と乞食
著者
河井英槻 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784862638700
3.9

(30)

(13)

萌々

(7)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
117
評価数
30
平均
3.9 / 5
神率
43.3%

レビュー投稿数7

同名の童話の顛末を私は知らない

作者曰く『あくまでフィクション、なんちゃってロンドン』
とのことで。正直、現代モノで舞台は日本じゃないと手に取るのは避ける方なんで、私のような人間には読みやすかったです。笑

河井さんの作品はいつもどうしようもない程に愛があるのに、どうしても悲しい。そのもどかしさに魅力を感じています。
今回の『王子と乞食』も例に漏れず、もどかしい…!
少年社長(笑)のカイの元に、ライバル会社の社長さんのバスカヴィルが、物乞いだったのを拾って愛人として育てたユキをスパイとして送り込んだ。というワケですが、
カイとユキは過去の一度の出会いでお互いに惹かれあっていて
再会してもお互いの事を解っていて好きあっているのですよ。
しかしその解っている分だけ、お互いが立場を裏切れない為にもどかしいワケで…(*′Д`)!!
またバスカヴィルがユキにとって縛られはしても、邪魔で憎むべき存在ではないのがこのお話のえらいところで…。
読み手からすると見事にコノヤロー…と思うのに。笑
またその三人の関係の妙がある下で、脇キャラたちが多彩で
そこに安心を覚えたり危険を覚えたり、一連の流れを判り易く深みを作っているんです。

少々へんな言い方になるかもですが、連載である価値がホントにあるなぁと思いました。
ハッピーはあるけどなかなか、ハッピーエンドであるコトは現実問題としては難しいんですよね。とか考えて。笑
だからせめてお話の中、2人を幸せにしてもらいたいと思う。
次巻予告が怖いのですが;また暫く続きは楽しみに待ちます…。

4

この空気というか…世界が好きです

どツボりました!
やっぱ河井さん好きだわ~。
初めてこの人の作品に触れたのはコ〇ンの同人誌なんだよねー…あの時も切ない話でキュンキュンさせられました。

今回の話も良いですー!
因みにカイ×ユキだとショタ攻めになりますが、回想場面のバスカヴィル×幼少のユキだとショタ受けになります。
二重に美味しいですね(笑)

バスカヴィルが何考えてるか読めないなー…怖いんですよね。
人を傷つけるのも厭わない…寧ろ笑いながら傷つけるような人間。

ユキとの出会いだって…ユキが選択肢間違えていたらヤバかった(;´Д`)
頭の回転の良さなども買ってるんだろうけどさ。

回想場面の風邪っぴきユキ看病編byバスカヴィル はそれまでの彼に対するイメージを一新させられました。
だってナイフで壁と身体を縫い止められて動けない状態にしたユキの下半身をメイドの前でナイフで弄るような人ですよ流血半端無いし…そんな人がまぁーせっせとw

カイとユキのラブも好きだがバスカヴィルとユキの病んだ感じも好きだっ!

個人的に笑ったのはカイの家のメイドさんに強引に風呂の付き添いされてユキが動揺しまくる1コマ(笑)

カイもねー小さいけどほんっとに格好良いですー。
ユキが嘘をついて…自分を裏切る形で近づいてきているのを知った上で何も言わずに接する時間辛かったろうな、苦しかったろうな…それでも傷ついたユキの様子を見て逃げ込める場所をつくろうとするカイ。

…カイに見せる意地悪そうな(からかい風)ユキの表情(*´艸`)

それぞれのキャラの表情といい淫靡で退廃的な雰囲気といい…ほんまにもー…大好きだ!


最後まで読んで衝撃的だったのは続き物という事実orz
『1』って入れといて、頼むから…!
初出6年前…ガ━━((゜Д゜;))━━ン!!!
お願いです、2巻も6年後ってのは厳しいからもう少し早く出ますように…。

3

ずっと続きを待っています

古いイギリス舞台。
ショタ攻めです。性癖などは置いておいてひとがとにかくやはりものがなしい。生は暗く死もまた暗い。そんな作品です。

0

完結したら「神」をつけたい。

19世紀、万博で盛り上がるロンドンが舞台。
6年かけて少しずつ連載してきた物語が、豪華版で出版された本。
儚く美しい痛みに満ちたおとぎ話のような物語なのですが、実は完結していないんです。
後書きによると、次回は早めに出すとおっしゃっているんですが
いやはや、2年経ちましたが〜?
そして、更なる不幸が予感される気になる予告編!あの〜っ?!

同性愛は法律で禁じられていた時代のロンドン(なんちゃってだけれどw)。
天才発明家でもある少年社長カイ(何故か半ズボンでw小学生に見えますww)。
彼の秘書のユキは黒髪の美青年だが、実はライバル会社社長パスカヴィルの愛人で、
スパイとして送り込まれている。

かつて路上で生きるか死ぬかの暮らしをしていたユキは、
パスカヴィルに拾われ愛人として育ち生き延びて来た。
パスカヴィルは狂気のような残酷さを持ち、
ユキに近づいたというだけで簡単に人を殺してしまうような男だが、
彼もまた癒されない孤独を抱えている。

そんな男に囲われて、人としての心を少しずつ失いつつあったユキは、
ある日カイと出会い運命の恋に落ちる。
引き離される二人…
カイは自力でユキを取り戻すべく会社を立ち上げ数年後、
ついにパスカヴィルの会社と競う程になったのだったが…

もどかしくも激しい、生きるか死ぬかの恋!
仮面舞踏会、社長と秘書、19世紀倫敦、などなど萌え要素も満載で、
これぞBLファンタジーという、美しくも残酷で切ない物語です。
本当はショタ苦手なんですけれど(都の条例に引っかかりそうだよ〜;)
これはこの年齢不詳感が独特の世界を作っていると思います。

求む!完結編!

6

ああー、何か懐かしいこの往年の少女漫画的設定

このお話04年から始まって、まだ続いている?
すごいスローペースでの展開ですが、09年作品の番外編を除けば余り絵の変化は感じない。
だから、後で出典を見てびっくりしたのです!
可愛らしいショタっぽい絵に少女漫画チックだなーと思っていた作家さんでしたが、
このお話が19世紀の産業革命時代のイギリスを舞台に、身分差とかそんなものを下敷きにしているので、少女漫画の王道!って感じがして、そういうマンガで育った世代の自分には、すごく、すごく、「お話~♪」って感じがして入り込みやすい、好みのお話になっています。

しかも、ショタ攻めです!?
そして、過去を振り返ればショタ受けも。。
どういういきさつで一人ぼっちになってしまったのが、浮浪児として物乞いをしているユキが金持ちのパスカヴィルに拾われて(子供ですよ~!)彼の愛人として育った時、ライバル社のシャービーズカンパニーへ産業スパイとして送り込まれる。
職業は社長・カイの秘書。
カイは天才少年社長として名を馳せるまだ子供でした。

カイとユキの過去の、運命の出会いがあり、
無邪気だけど一途で、時々大人のような顔をするカイはユキを好きで、
そんなカイを裏切っている後ろめたい気持ちと、与えられた任務に苦しむユキ。
カイに惹かれてはいるけれど、バスカヴィルからも離れられないユキ。
ユキを中心にして、苦しみが展開されています。
ユキはカイに自分にない、汚れのない純粋さを見て愛しているのかな?
カイは子供だけど、すごく男前な時があって、それが魅力的です。

バスカフィルはベドフィリア(小児性愛)なのか?
すごくサディストで、裏の顔も持ち、平気で人を殺す残酷な人。
奥さんもいる身なのに、ユキに執着を見せるところ、本音の見えない人だけに不気味なのです。
ただ、わかっているのは、ただ会社上のライバルとしてカイを疎ましく思っているだけではなく、過去のカイとユキの出会いと、カイとユキの気持ちを知って恐れているから先手を打っているような気もするのです。

博覧会でのバスカヴィルの妨害工作は一体どうなるのでしょう?
ユキは自分の身をもってカイを助けることになるんだろうか?
すごく、すごくこの先が気になって仕方ありません。
巻末に次回予告のようなカットが!!
う~ん、、早く見たいデス!!

5

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