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表題作オレとあたしと新世界 6

しのぶ,バー経営者
小林誠(マコト),会社員

その他の収録作品

  • その後
  • あとがき(カバー下)
  • カバー下イラスト

あらすじ

交通事故の昏睡状態から10年の時を経て目覚めたしのぶ。
しのぶに寄り添い続けたマコト。

動き出した現実、切り離せない過去、すれ違う想い──

ふたりが出した決断は…!?

「無駄なんて
なにひとつ
なかったよ」

孤独を抱えたふたりの軌跡と、にぎやかな仲間たちを描いたヒューマン・ラブストーリー!
ついに完結!

※WEB雑誌 enigma 掲載、並びに電子配信作品に加筆修正、描きおろしページを収録

作品情報

作品名
オレとあたしと新世界 6
著者
古宇田エン 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
シリーズ
オレとあたしと新世界
発売日
電子発売日
ISBN
9784775530238
4.4

(47)

(30)

萌々

(10)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
211
評価数
47
平均
4.4 / 5
神率
63.8%

レビュー投稿数14

堂々、完結!

『オレとあたしと新世界』の6巻目にして完結編。

劣悪な家庭環境。
ゲイという性自認。
10年間も意識不明で寝たきりだった恋人を、一途に待ち続けた歴史。

そんな歴史を持つしのぶとマコトの2人の恋の行方はー。

設定としてはドシリアス。が、そこにコミカルさと、仲間をそして恋人を思う人情味あふれる作品で、全く相反する因子を上手にミックスさせた今作品。1巻を読んだとき、まさかこういうストーリーになるとは思ってもいませんでした。

10年間も待ち続けたしのぶの復活。けれど、その10年というぽっかり空いてしまった時間を、しのぶとマコトは埋めることができるのかー。

5巻まで読み終えて、もしかしてバッドエンド、もしくはメリバもあるんじゃなかろうかと戦々恐々としていました。二人が選んだ「今」そして「未来」は、ぜひとも手に取って確認していただきたいです。

東京と沖縄、という物理的な距離。
悶々としつつ、でも仕事もあり、身体も本調子ではないしのぶはなんとかマコトにコンタクトを取ろうとする。けれどマコトはマコトで、自分の中で昇華できない「何か」を抱えている。

そんな二人を支えるのは、やっぱり周囲の友人たちだった。
絆、友情、愛情。それは、誰との間にもつなぐことができる。そして、それこそが人にとっての財産なんだろうなとしみじみ感じました。
そして、そんな素敵な仲間たちを得ることができたのは、しのぶ、そしてマコト自身。二人の中身までガッツリイケメンな二人に最後まで萌えたぎりながら読破しました。

BLにおける女性の存在って賛否両論ですが、今作品の女性人たちがクソほどカッコいい。今巻でニューメンバーが登場しますが、彼女がまた良い…!ばあちゃんも素敵だし、母ちゃんはカッコいいし。

なくした記憶も、つらかった過去も、そして今も未来も。
10年間という決して短くはない時間を乗り越えて、全てをひっくるめて相手を受け入れ愛する彼らの姿に心からのエールを送りたい。

「しのぶの本名」という伏線をこう回収させるかー!
と思いましたです、はい。最高でした。

ピースがピタリと嵌るように。
傍にいれば最高に幸せ。
でも、物理的に距離が離れていても、それは彼らにとってはきっと些末なことなんだろうな。気持ちがしっかり繋がっているから。

最後の最後まで、笑いと萌えと、幸せな涙が詰まった今作品。
終わってしまったのが残念な気もしますが、二人と、彼らのその気の良い仲間たちの未来はずっと明るいものなのと、そう思いました。

帯に描かれた「無駄ななんてなにひとつなかったよ」。
この言葉に、すべてが詰まっている感じがしました。

11

ジーンときた、最高でした

今月最終巻が発売されるなんて知らず、ちるちるのインタビュー記事で先週知って急いでコミコミスタジオさんで有償16P小冊子付きを注文しました。

早速届きましたよ、読みましたよ。
不穏なムード漂ってた遠距離のマコちゃんとしのぶ。どうなるんだろ、片方がいい時は片方が堕ちる感じでなんとももどかしい切ない2人でしたが、周りの人間関係に恵まれてる。
職場の仲間や友達、しのぶのお母さんのゆり子さんみんなの色んな言葉の積み重ねが2人を前に進ませてくれた感じがした。

ゆり子さんの言葉や沖縄のおばぁの言葉、リュウジくんの飾らない態度とても胸を打ちましたし、ユーモアもありました。

リバ作品のオススメとして紹介してもらった事で読み始めて大正解でした。
表紙で読まず嫌いしてしまいそうなコッテリした絵柄ですが、クセになる作画と内容です。ストーリーに引き込まれます。

あぁ、ラストの辺りもう転勤終了して東京にマコちゃん帰ってきてるのかな?今後転勤なかったらいいのにな。末永くお幸せにだよ。たまにはリバって欲しいな、でもマコちゃん優しいからないのかな?

紙本で購入
くっつき過ぎてて局部描写無し。
(コミコミスタジオ限定有償16P小冊子にはアリ!)

5

嬉しくて寂しい。

終わった…。 終わってしまった。
読み終えて真っ白に燃え尽きました。
いや、一番大変なのは古宇田エン先生ですよね。
笑いあり涙あり血肉注ぐ熱量を感じる素晴らしい作品でした。

明るくユーモアの有るキャラクターに対して、ストーリーは大変重い。重苦しい。
事故で10年眠り姫だった しのぶ、正確には9年300…いや体感的には幾星霜を経て目を覚ます。
献身的に待つマコちゃん。
10年後、周りはどのように変わったのか。

先生の描き方が軽快で、人と人の絆、情、人間臭さ。
細やかなギャグを挟みつつ、時に鋭く抉り込んでくる。
どうしたらこんなにも魅力的な人物を多数描く事が出来るのかと感心し毎回楽しみにしてました。

だけど根底に有る深潭の孤独。

6巻悩む、苦しむ、悩む。
悩むって本当にしんどい。
思考がネガティブになって自信を無くして、ストレスも増して感情的になる。しんどい。
全てを突き放す。だけど楽にならない。
これまたしんどい。
しのぶは早く追いつきたいが、マコちゃんは過去を見ている。近くに居ても孤独、離れても孤独。
お互いが幻を追いかけている様で私もしんどい。

過去も今も悩んで考えて10年…
素直になろうよ。疲れたよね。
もう良いじゃない?どうしたら楽になれる?
…「結婚しよう」
もうもう、嬉しくて泣きました。
10年の空白。だけどその10年悩み苦しみ最後に辿り着いた場所。
「無駄なんて何一つ無かったよ」
それは今が幸せだからこそ。2人の出会いも悩んだ日々も無駄なんて無い。1巻とリンクして更に感動しました。

2016年連載開始。途中長期休載も経て完結まで7年間。本当にお疲れ様です。完結まで描いて頂きありがとうございました。
この作品が大好きで、ずっと心の隅に残ってました。
完結を読み、やっと深く息が吸えた気がします。
こんなにも頭の海馬に残る作品に出会えて感無量です。

もう会えないのが寂しいです。しのぶやマコちゃん、キバさん、リュージ、松木さん、丸ちゃん、ハマー、なんならアルカイックスマイル東條先生も。皆大好きでした。
私にとって新世界はここしかありません。

また何か機会が有れば続編でも、スピンでも、少しだけでもさきっぽだけでも、描いて頂けると大変嬉しいです。
切羽詰まったやり チンみたいな締め方ですみません。
言うだけタダ〜(笑)

自分24時間いつでも戦えます、待てます。

って東條先生のスピンオフ!?生きる糧!!
来年はユンケ○飲んで寝ずに待ってます!

2

おばーに助演女優賞✨

最終巻、手元にあるけどなかなか開く事ができませんでした…

オレとあたしと新世界 は1巻から昏睡10年??まるでジェットコースターのような展開で、二丁目界隈のオネエ事情も、BLにハマりたてな私にリバという衝撃も与え、魚心水心展開もありけっしてキラキラなストーリーではなかった所がリアルで心に刺さり、私にとって新世界な作品です。
途中からはしのぶとマコはどういう決断を下すのか、怖くて怖くてなかなかページを捲る事ができず…でもどんな結末も今まで読んできたからきっとこの二人が別れても素敵な最終回なんだろうなと、覚悟を決めて読み進めたんですが、最終回まで全くわからなかったーーー!
しのぶは仲間に恵まれて後押ししてもらい、マコは沖縄のおばーに尻、いや、脛を叩かれて、お互いを思い合い過ぎて言えなかった事を言えてよかった!ほんとこの二人は言葉が足りないよ(涙)

しのぶの名前が書いてある婚姻届のぞき見したかったなぁ~


2

終わってしまった…

大好きな作品でした。しのぶのゲイ仲間同士の会話が想像しているオネェそのもので、とてもツボでした。
終わってしまって悲しい…しのぶちゃんロス…

マコちゃん、しのぶちゃんに失望してちょっと冷めていたことにショックでした。捨てられる恐怖から逃げる為に距離を取ってるものだと思っていたら…。
結局やっぱり好き、離れたくないってなって、ホント良かった。おばぁって偉大。私は歳とっても大したこと言えなさそう…。
マコちゃんからのプロポーズは若干拍子抜け。もっとマコちゃん必死な感じになると思ってたなぁ。でも笑顔が戻って良かった!可愛い過ぎ!マコちゃん自分の気持ちを素直に吐き出したら、本来の性格に戻った気がする。断然そっちの方が好きです。
東條さん以外の登場人物みんな大好きでした。東條さんはマコちゃんの処女奪ったので嫉妬しちゃう。1人1人のキャラが個性的で人間味があって愛すべき人達でした。
しのぶちゃんのお店、行きたいわぁ。しのぶちゃんにイジられたい…。
もっともっと読みたかったです!

1

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