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ノーチェックで見逃ししてた作品だけど、この度作者様が日本マンガ大賞を受賞されて、あれ?このひとBLもあったよな?と急遽読んでみました。
読んでみたら面白かった!
内容は、SNS世界の恋愛。
主人公は、バイのネイリスト・天馬。
ある日偶然見つけたウノという男の子のインスタ。その日から毎日毎日ウノくんをチェックして5年間。
…という話。
可愛いし、すごく今っぽ〜い。
同時に、やっぱり古典的でもある。
だって、インスタで見つけるのと、毎週水曜に2号車で見るあの人、みたいなのって根本おんなじ。
ただ背景は2人に優しい。天馬の両親もオーナーも顧客さんも、2人が男同士っていうところは全面OKだもんね。
ノンケのウノくんが天馬に応えるのは疑問だけど、相手が同性でも付き合ってみるというのはそろそろ普通なのかもね。
絵柄とストーリーはマッチしてて、どちらもキュートです。
このSNSの時代に読むべしお話だなぁ。キラキラだけじゃない、あっさり切れてしまいそうな繋がりの中で見つけた恋…!感情はジェットコースター天馬くんがかわいいかわいい。 彼のお父さんお母さんがまた良い。元カノ元カレもよい
ずっと見てるとか誰よりも理解してるってストーカーと紙一重なんだね
推しと同じって、そうかもねって思ったりもしたけれど、ウノが素人である限り売り物じゃない分タガが外れやすいのかな
でも、ウノが関わってこなければアイドルと変わらなかったような気もする
ウノは知って欲しくて、見てて欲しくて上げ続けてるんだし
彼女が意味不明だわ
あんな風に既に何年もやり続けてるウノをまともな人のところまで矯正するなんて無理だし
ついでがあったとしても、会うほどの関わりがないはずなのに、ウノの寂しがり?なのか見続けてくれる人への好感の方が行き過ぎてるんだと思うな
これを出会いにしちゃってわざわざ会って遠距離恋愛する彼ら、飽きるまで、疲れるまで好きにしなって風な感想
読み始めた時、若者言葉、略語、スラング、派手なファッション、インスタ、インスタ越しの恋に一喜一憂…軽い世界だなぁという印象でしたが、どこか痛々しさも描かれているように感じまして。
自分をアピール、飾り立てる動機、なぜそういう嗜好、行動をとるのか…中身のお話になっていくのではないかと思ってからが興味深かったです。
ウノがインスタに依存するのは自分を見てほしいから、見てくれる人がいると実感できて、自分は存在していると思える。孤独からくるいわゆる承認欲求てやつですかね。
ウノはいつも見てくれている天馬が気になっていて会いに行った。
自分を見てくれる人がいる、自分を見てくれる人が自分に好意を持っている。
それで天馬を好きになった?
ウノが彼女ができた時、彼女のどこを好きになったのか気になります。
天馬を好きになってあっさり別れたんですよね。
天馬はずっとウノのことで頭がいっぱいで。
恋というのはそういうものでしょうが。
ハイブランドのことを「おれたちは…意匠と…メゾンの背景を買ってるんだから」と言ったのは大人だなぁと思いましたが。
天馬の両親の描き方も風刺めいていて。
東京と地方、世代間ギャップ、息子の性的指向への配慮が先にくる感じ(息子を思う余りですが)…こういうことあるだろうなと思いました。
あとがきでは「ただの幸せなハッピーカップルちゃん」とありましたが、私はどうも現代の一部の若者の痛さを皮肉ありで描かれているように感じました。
はじめましての作家さんです。絵や間が独特で読めるかな〜?と不安でしたが、すぐに夢中になりました。
微笑ましいネットストーカーからウノくんに彼女ができてどんどん天馬が崩れていって…。
ラストがなんで?とちょっと疑問です。
ウノくんが見て見て!俺を見てて!な人だから?天馬がストーキングしてくるのが嬉しいから?
天馬の両親も子供にとってはそっとしといて、なところを積極的に理解しようと明るく勉強したり、レインボーカラーのマフラーをプレゼントしちゃったり。あちゃ〜なんですが親の愛を感じて良かったです。