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設定が興味深い作品だった。霊獣の性質や生死に関する思想が独特。ファンタジーだけど、勧善懲悪でなくままならなさに現実味があり、良く言えば地に足がついてる感じ。終盤の先祖たちには泣かされた。あの二人の物語も読んでみたい。
主人公は国を追放されたミフル。といっても偽の許可証で国内に住み、家族のような存在もいるし、毎年母の命日にはイザークが会いに来る。精神的な辛さはあっても、それなりの生活はできており、悲壮感はあまりない。
追放に関しては、ミフルが自己完結的に仕方ないと言い聞かせているだけで、国側の扱いは軽い。元凶である王は、今までもこれからも変わらず権力者で在り続ける。あんな不快な人物として描いておいて、最後までノーダメージなんてモヤる。
イザークはいつかミフルを連れ戻すために地位を固めたのかな。元から左宰相家の人間なので、のし上がった感は薄いのが残念。宮殿内で畏怖されているらしいが、そこは具体的なエピソードで見たかった。子供時代に大暴れする話がとても好き。
BL的には最初からイザークの想いは丸見えで、反発していたミフルがドキドキし始めてから動き出すのが分かりやすい。ミフルの中で、真っ直ぐ相手を見れるようになれば、遅かれ早かれという位置にイザークはずっといたってことかな。
王妃の夢という鍵はありつつ、先が見えないストーリーで、最後まで引き込まれた。エルハムとナシールと、イザークとミフル。夢のような運命に感動していたら、最後にまとめるように「人なんてそんなもの」と言い、現実も見せてくる。
傲慢な権力者がのさばり続けるのもそうだし、歴史の修正に触れてみたりと、絶妙なバランスで現実感がある。真面目な作品という印象が残った。
苦手だったのは、説明文の回りくどさと要約になっていない確認セリフ。ストーリーはスッキリしないながらも面白かった。
受けは蛮獣と忌避される霊獣を持って生まれ、幼い頃に王命で国を追放される。攻めは、幼少期にはどうすることもできなかった無念さを抱えながら、受けを取り戻すために執念で力をつけていく。受けを宮殿に迎える為に周りに頭を下げる様子が感動的。巧みに伏線を貼りつつ、回収しつつ、テンポよく話は進み、退屈なシーンは一つも無く、あっという間に読んでしまった。小山田あみ先生の描く竜がド迫力でとても美しいです。右宰相家、左宰相家という対をなす設定ゆえ、あまり対格差の無い2人が霊獣と共に並び立つ絵も見て見たかった(作画カロリー高そう)。初読の作家さんだったんですが、遡って他の本も読んでみたいです。
個人的萌えポイント
①本音が霊獣の様子からダダ漏れになる
②霊獣の声が渋い(ウヌ・ヌン)
③攻め受けであまり対格差が無い(少数派?)
一気読みでした!
物語も壮大でさらにイラストが小山田あみさん!すんばらしい挿絵の数々。はぁ〜、相乗効果ましましです。
表紙で一見髪の色が違うだけ?どっちが攻め?と思っていたのですが、読みだしたらそんなことはどうでもいい!なくらい夢中になりました。
悲しみ苦しみ悔しさままならなさが続き、これは辛いお話かなあ?と読んでいると…。
あ〜なんて〜素晴らしい執着だ〜♪
8歳で別れてから20年。イザーク、君ってやつは!ミフルだって本当は気づいていたさ。
は〜、泣ける。マジ泣ける。
しかもミフルのためにイザークは力をつけ立場を盤石にして。最速で全力できっとなりふり構わず。20年かけて…(泣)
複雑で凝ってて読後直後はんん?でしたが、落ち着いてくるとじわ〜ときました。というかぐったりです。
大きくわけて砂漠の盗賊討伐と魔獣やご先祖さまの話とになるかな?
信じる言葉の力。相手を想う言葉の縛り。
ご先祖さま〜(泣)
最後はお互いの霊獣が相手の本体に♡
なんだか壮大なお話すぎて、なんと書いたら良いのかわからないレビューになってしまいました。
執念、執着な幼馴染でお前を今失ったら死ぬな攻めはこちらですよ〜。
ミフルの半生は過酷。ビザン・ラクシュと生きてきたけど国を追われ母を亡くし、その責任を一人で負ってるのが辛かった。ミフルに責任がある訳ないのに。そんなミフルに陰ながらずっと寄り添っていたのがイザーク。ミフルを守る為に強くなり権力を得たんだろうなぁと思うと健気。だけど、チャンスを得てからは何があってもミフルを離さない振り向かせるって執着、そのギャップが良かった。
ミフルの心境は複雑だし、惹かれてるけど認められない、色んな事考えて素直になれないのは切なかった。いざ覚悟を決めたら問題勃発だし。戦いの場面は手に汗握りましたし、そこからの伏線回収は素晴らしかった。ナシールとエルハム、2人も今幸せならいいなぁと。王家は私利私欲で最低ですが、真相が分かって憂いが去り、2人が幸せになれて安堵しました。
長い初恋が実って本当に良かった、互いが大好きなのが伝わって嬉しくなりました。
ミフルはイザークは勿論、ミシャカやラクシュ・父やビザンに大事に思われてて彼の生き方も正しかったんだと思いました。
小山田先生のイラストが緻密で美しく、正に芸術品。素晴らしかったです。
ファンタジーとしてもラブストーリーとしても最高でとても面白かったです。
今年一と言える、衝撃の面白さでした(まだ一月ですが…!)
冗談みたいですが本当に本当に面白くて、夜中2時まで貪り読んでしまった。
神、神、神、と連打したいくらいの神作品でした…
まず、言いたいのは。
小山田あみ先生の挿絵が神すぎて言葉を失った、ということ。。
神々しいまでの美しさ、再現度の高さ。
冗談ではなく本当に、一枚一枚必死に指で拡大して凝視しちゃいました…
内容もそれはそれは素晴らしく、壮大な霊獣ファンタジー。
幼馴染 × すれ違い× 再会 × 攻めの一途愛…と、好きすぎる要素がこれでもか!!と詰め込まれているのですけれど、貼られた伏線と回収の仕方には「お見事!」としか言いようがありません…
息つく暇もないほどのハラハラドキドキの展開に、ページをめくる手がどうしても止まらず、深夜になってしまいました。
好きでたまらないのが、イザークがミフルに「触れてもいいか」と尋ねる月夜のシーン。
これ、この時のイザークの尋ね方よ…なんて美しいのか…こんなにロマンチックで美しいお伺いの仕方って、ある!?と思うほどときめきました。
私の中の何かが…弾けましたです。。
お互いを信じた者同士の、哀しい約束。
特別なものを持っていなかったとしても、自分の持っているものを最大限に磨く努力をする者の美しさ。
そういったものが胸にじーんと響いて、今も余韻に浸っています。
すごい作品を…読んでしまったなあ…
