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無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 3

munou na ouji to yobaretemasuga nakami ha tekikoku no saishou desu

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表題作無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 3

シュルツ・ホールトン、サーレント帝国の騎士団長、25歳
リドリー・ファビエル、アンティブル国の宰相、20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

皇太子に指名される条件は、かつて誰も成功した者のいない竜退治!! しかも失敗したら即、廃嫡──!? 帝国で発言権を増していくのを警戒され、皇帝から無理難題を課されてしまったリドリー。こうなったら意地でも竜を討ち取り、皇帝に目にもの見せてやる──!! 有能な宰相の血が騒いで次々に改革を成し遂げ帝国の立て直しに奔走、民衆の人気も独り占め──リドリー反撃の狼煙が上がる!!

作品情報

作品名
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 3
著者
夜光花 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011238

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28

4.6

(82)

(57)

萌々

(19)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
377
評価数
82
平均
4.6 / 5
神率
69.5%

レビュー投稿数13

えらいこっちゃ!

うおおおおおおーーーー!!!
リドリー、どこまで行くの〜?すごいよ、すごい!!

3巻は文句無しの神評価です。

途中までは、このお話はリドリーとシュルツが恋人になっちゃったらおしまいかな?と思ってたんですが、とんでもない!
いくらでもリドリーが帝国の闇を拾い上げて、こりゃどんどん広がるよ!

は〜、読み応えがありました。すっごく楽しみにしてて1巻から復習してたんですが、疲れてきちゃってもう3巻読んでも感動しないかなあと心配してたのに…。
ちゃんと冒頭でこれまでのおさらいが書いてあり親切設計です。

こういう国の建て直しもの大好きなんです!
リドリーが味方を増やし、何かあれば悪用もとい活かそうとし。でも自分に都合良くしようと利用してたリドリーも、だんだん帝国や平民のためにと想いが変化していきましたね。

そろそろ話をまとめ始める頃かな?と思ったらとんでもない!またまた重要キャラやら皇帝の動きやらお話がさらにふくらんで広がって。
どんだけ抱えるの?夜光さんすごいです!
入れ替わりから加護から奴隷からもう課題が山積みですよ。

そして3巻でもシュルツ、気の毒よねえ。
最後の方はかげが薄くなってきてない?リドリーとシュルツが恋人にはなれない何重もの障害があるけど。シュルツに陽の目を!
いや、このお話は読んでてBLだということを忘れるくらいなので、このくらいの存在感でいいのかな?

14

今巻も最高。

『無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です』の3巻目。
続きものって続巻が進むごとに面白さが半減してしまうものってあったりしますが、さすが夜光先生。巻数が進むごとに面白さがマシマシです。素晴らしいです。

アンティブル国の若き宰相・リドリー。
落雷事故に巻き込まれた彼は敵国・サーレント帝国の第一皇子のベルナールと入れ替わってしまっていた。自国に舞い戻り、そしてリドリーの身体を取り戻したい彼はー。

というストーリーの今作品。

3巻は、白豚皇子と呼ばれていたベルナール(中身は有能なリドリー)がメキメキと頭角を現すようになり、疎ましく思った皇帝から竜退治を命じられてしまいー?

というお話。

いやもう!
リドリーがカッコいい!
竜退治に向かう彼は、決して国のために行動しているわけではない。自分が元に戻るために行動しているだけ。なのに、それが結果的に国のためになり周囲からの支持が上がっていくという。単なる「良い人」「スパダリ」ではないのでめちゃめちゃ面白い。行く先々でトラブルを解決していくさまがクソほどかっこいいのであります。

彼が言い放った「罠に嵌めて抹殺しよう」というくだりにはもう爆笑。彼の本質をズバッと言い表したセリフにしびれました。そして、悪には鉄槌が下り、正義が勝つ瞬間は胸がすく思いです。

そして3巻に入り、なぜリドリーとベルナールが入れ替わってしまったのか?という部分に触れる描写が出できました。今後、どうなっていくのかめちゃめちゃ気になります。

王族であるがゆえに浮き彫りになる世継ぎ問題。
クソでクソな皇帝の存在。
入れ替わってしまったリドリーとベルナール。
今巻で退治に向かった竜の存在。そしてその過程で知り合う国民たち。

バックボーンはてんこ盛りなのに、それらがきちんと繋がり伏線を回収していくさまは読んでいて圧倒されます。

ちなみにですが、リドリーに(術を掛けられているために)忠誠を誓っているシュルツ。この二人がやっと本懐を遂げます。おめでとう、シュルツくん。ページ数はさほど多くはありませんが、この濡れ場がめちゃめちゃエロいです。リドリーの秘密と、シュルツにかけられた術の件もあって身も心も、という感じではないですが、それがまた良い。ジレジレと進む二人の行方もこの作品の大きな魅力の一つだなあとしみじみ。

あとは忘れちゃいけない、サマミヤさんの描かれた挿絵。
もう最高。
リドリーがカッコよすぎて悶絶しました。

何もかもがパーフェクトな今シリーズ。続きが今から待ち遠しいです。

10

おもしろすぎて時間があっという間でした

はー、おもしろかったー!最高!
今作も次へ次へとページをめくりたくなるおもしろさ!
非常に盛りだくさんの内容がテンポの良い読みやすい文章で綴られていて、気が付けばあっという間に読み終えてしまっていた…
大満足のシリーズ3作目でした!

こんなにもスカッとする、読んでいて気持ちの良い主人公はなかなかいないんじゃないかなと思うんです。
巻を増すごとにリドリーの魅力が倍増していく。
彼の行動力の源となっているのは「元の自分の姿と自国に戻るため」なのであって、全て計算的かつ打算的に動いているはずだというのに、なんだかんだと根っこにある人の良さが滲み出ているからか無意識に他人に好まれる行いをしてしまうんですよねえ。
良くキレて冴える頭を持つと同時に、ほどほどに人間くさいところが見え隠れしているのが魅力かな。
優秀なのにどこかちょっぴり抜けている部分と愛嬌があって、なんだかもうリドリーから目が離せません。
どんどんリドリーの元に人が集まりつつありますし、ここからいったいどう広がっていくのかが楽しみです。
だって、こんな人好かれないわけがないですもの!

水戸黄門的な地方の世直しにドラゴン退治…と、なかなかに濃い展開が本当におもしろくて、終始わくわくしながら読み込みました。ああ楽しかった!
今後もまだ続きが読めそうで、先の楽しみが出来てとってもうれしい。
夜光花先生が楽しんで書かれているのが作品から伝わってくるのが1番うれしいです。
長く続くシリーズになるのかな。

でも、今作に関しては正直なことを言うとBL作として楽しんだのか?というと微妙なところなのです。
没頭して読んでしまうくらいお話としておもしろかったので、先のBL面にも期待を込めてのこちらの評価になりました。
シュルツとリドリーの関係性はほんの少し前進しているようにも見えるのだけれど、萌えかと考えると…うーん…といったところ。
いかんせん体は別人ですし、リドリーのキャラクターが濃いものですから、関係性的にもシュルツのキャラクター的にもまだ薄口な気がして私はそこまでぐっとは来なかったかなあ。
私が萌えを感じられるのは、もしかしたらリドリーが元の体に戻った時なのかもしれないなと思ったり。
なので、2人の関係性が大きく変化する時を首を長くして待ちたいです。
きっとドカっと萌える何かが待っていると思うんですよね…!

そして、今作でもスザンヌ視点のアーロン王子に漏れなく萌えてしまった。なんて魅力的な人なんだろう。
どの人物にも個性があって、端役があまりいないのも夜光花先生の魅力のひとつだと思います。

10

リドリー信者、増殖中

3巻もクソおもしろっ!!
リドリーの手腕も見事だけど、作者の夜光花先生の描くストーリー運びも見事!
何でこう次から次へと楽しくワクワクするようなネタぶっ込められるんだろう……頭の中どうなってるのか知りたいです( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


今巻もリドリーが大活躍。
期待以上の奮闘と期待以上の結果を残し、ますますリドリーのシンパを増やすことになる見逃せないストーリーでした!
企画・プラン・構成・見積の総合プロデュース力が素晴らしく、それに伴った大きな見返りを獲得していく一連の流れにうっとり酔いしれます。

これがまた特に国を良くするためにやってないから面白いんですよね!
言い方アレだけど、自分自身のためにやってることが、結果として周囲のため…それは貴族・平民関係なく良いことに繋がっているのが滑稽で愉快。性格もサッパリとしていて貴族っぽくないから平民にも好かれるし、見た目は美麗だけど中身が超オトコマエ過ぎてカッコよ過ぎです。
自分の国のことにも意識を向けないといけないから、やること考えること多忙ですが、それでもうまーく切り抜けて(危ない橋を渡ってるときもあるけど?)、目の前のミッションをクリアしていく武勇伝は何度読み返しても飽きさせません!


今巻では竜退治が大きな見どころ。
ただ竜を退治して終わり、としないところがさすがの作者さんです。
竜退治に向かう先での変態伯爵逮捕案件や、竜の卵孵化作戦、シュルツとの約束遂行(ココ1番大事ね!)、帝国中に巻き起こるリドリーフィーバーの嵐などなど、竜退治に派生するエピソードが多すぎて、ネタの宝石箱やぁ〜…(*´∀`*)
ってな感じなのです!

リドリーの性格が全てでしょうが、人たらしなところや周囲が付いて行きたくなるような才覚と行動力、悪きを滅し良きものを救う…といった分かりやすい構図がいつしかリドリーを帝国のヒーローへと押し上げていく流れがなんと楽しいことか♪

皇帝の加護の力は下々の者を否応なく従わせるものですけどね。
実力もねージジイが加護に頼って皇帝にあるべき姿を見失い、貴族から平民までの帝国民に向き合わない施政をすると、加護の力が意味がないものになるって分からんのかね。リドリーが汗水たらして実力で忠誠心を獲得してきたことを考えると、皇帝の加護とやらも諸刃の剣ですなぁ…などとマクシミリアン皇帝ザマァと心の中でケケケしてる私です(笑)
やっぱどんな強力な力を持っていたとしもそれに奢ってちゃいかんよね、って話で、ますますこれからの父子全面対決が楽しくなってきました♪

まー…でも今巻で一番盛り上がったのは、なんといってもBLの部分。シュルツとリドリーの……なのは間違いないかと(〃ω〃)
ああ…この時をどれほど待っていたか。私はプルプル震えながらニヤニヤ読み終えました。

今後ラブの部分は発展していくのかいかないのか、大忙しのリドリーには考える余地がないかもですが、しっかり次巻に期待して発売のときを待とうと思います!

9

本当に凄いです!

数多くの人気シリーズを手掛けて来た実力というか、こんなにも印象の違う作品が書けるなんて凄いです。このリドリーという主人公が今まで先生が書かれていた受けの誰とも違ってて凄く面白いのです。

マホロのような健気さも慶ちゃんのような単純な可愛さも皆無なのですが、実に魅力に溢れた人物なのですよ。
リドリーは元の体に戻れるように、皇帝についての呪いや魔女について必死に調べていますが、個人的にはこのまま皇子として帝国の世直しをして欲しいところです。

とくに竜退治からの皇帝をギャフンと言わせるまでの流れが凄く面白くて、懲りずにまた悪巧みする皇帝をどう排除して行くのかこれからの展開が楽しみでなりません。そう、リドリーが決して善人じゃない所が良いのですよ。

火竜というとてつもない力ととんでもない力を持った変態まで引き入れて、これからどんな策を巡らせるのか気になります。

そして魔女は見つかるのか?皇子とリドリーは元に戻るのか?戻った後の帝国はどうなるのかとか、気になって気になって寝れません。www

リドリーは気にしてるけど、身体が元に戻ったとしてもシュルツの気持ちは変わらないと思うのですが…。本懐を遂げたシュルツが嬉しそうだったので、ちゃんと恋人にしてあげたいと思いました。
他の変態たちが悩ましいですが、何とか解決策を見つけて欲しいです。

9

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