BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
高潔な騎士を堕とすは、美しい悪――
原作の人気っぷりを存じ上げていて小説を読んでみようとしたんですが、調べてみると主人公がやり込んだ乙女ゲームのヒロインに嫌がらせをする悪役令嬢の父親(悪役宰相)に転生してバッドエンドを回避するために画策するお話らしいと知り、乙女ゲームの世界に転生かぁ...とちょっと食指が動かず保留にしていました。
コミカライズされていると知り、お試しで手に取ってみることに。
軽い気持ちで読んだけど、キャラクターが多いので各々の名前と相関図を把握するのに頭が忙しく、集中して読まないと置いていかれます。
気楽に読みたい時に手を出すのはやめた方がいいかも。
主人公の娘、悪役令嬢のジュリエッタはヒロインであるナーシャを虐めていたため王太子に婚約破棄されたような説明だったけど、王太子がナーシャに惹かれて恋仲になったことが1番の理由なんじゃないのかなと思ってしまいました。
婚約破棄だけでなくナーシャの担っていた贄巫女の役目も代わりに押し付けられるんですが、巫女の役目ってそんなに簡単に変えれられるものなんだ...?とポカン。
この冒頭の展開は小説だともう少し補足があるんだろうか?
コミックスを読んだだけでは情報が足りなくて、えぇ?となってしまいました。
王太子とナーシャの恋が婚約破棄の本当の理由なら、ジュリエッタがナーシャを虐めていなければ結果が違ったという訳でもなくて、寧ろ体よく恋人の命を救うために贄巫女の役目を肩代わりさせたのでは?と思ってしまいました。
いじめは断固反対だし、なにかバチが当たってもいいと思うんですけど、この悪役令嬢どう考えても不相応に可哀想な役回りなんですよね。
ヒロインであるナーシャとナーシャの双子の妹メリアが1巻を見る限り手放しにいい子達という訳でもなくて(理由はあれど)、ヒーロー達が彼女らを好く理由もよく分からないため魅力的に思えず。
その上で、本作はジュリエッタサイドのお話なのでジュリエッタのいい面を見ることがあり、ジュリエッタの方に肩入れしてしまいます。
敵サイドから見てもいいヒロイン達なら納得なんだけど、なんというか胸糞が悪くなるシーンがあり、どちらが悪役なんだか。
そして古代竜カリスがチートです。
この力なしには成せないことも多く、主人公も知恵とゲームの知識で画策してはいるんですが、純粋に主人公の力で下克上するのを期待して読むと少し違う感じだなと思いました。
1巻は序盤も序盤、ベースとなるお話の説明のみでBL要素は全くありません。
BLであることをすっかり忘れていたけど、これはBL作品。
カップリングを考えると現状ヨルガ×アスバルしか可能性が浮かばなかったんですが、不安になってカップリング表記を確認してしまいました。
すごいネタバレになるんですが、ヨルガは妻の愛した人で息子の本当の父親なので......これまた入り組んだ相関図になりますね。
1巻時点だと私には萌えはなくて、やはり乙女ゲームの世界の悪役と転生にハマれなかったので中立で。
1巻のみで評価するには序盤すぎるんですが、作品の雰囲気を少し味わうことができてよかったです。
私はこのような評価ですが、乙女ゲームがお好きだったり、異世界転生がお好きだったり、悪役側がお好きだったりする方はお好みだと思います。
原作未読ですが、コミカライズ版ワクワクしながら拝読させて頂きました。
1巻はBL展開は全くありません。娘が王太子に婚約破棄されたことで乙女ゲームの世界悪の宰相・アンドリムとして転生した前世を思い出します。同時に、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で、自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気がつき……。アンドリムは策略をめぐらせ、王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていき!?
よくある転生ものと違い、正義と悪が逆転していて主人公側が悪という構図が面白かったです。
正義である王国側を相手に自分と自分の娘の命を守るために次々と悪事を考え実行していく様は見事!!
アンドリム視点で物事が進んでいくので、犯人の手口をひとつずつ見せてもらっているような笑妙な気分になります。
正義の王国側の人々が悩み、苦しんでいく姿が少し自業自得な所があってざまぁみろとこちらまで思ってしまう不思議……笑
次巻も楽しみに読みます!
Xにて試し読みし絵やストーリーに惹かれ購入
異世界転生ものでは珍しく、破滅フラグを回避というより復讐ものであり、自分すら差し出す主人公
主人公のアンドリムはめちゃくちゃ切れ者で、前世で得たゲーム知識を元に登場人物を手のひらで転がしていく
ヒロインサイドの男たちが純粋で素直
故にアンドリムやマラキアといった悪い男が際立つ
逆にジュリエッタはめちゃくちゃ良い子で、ナーシャやメリアへの好感度は下がっていく
めちゃくちゃ絵が綺麗で、それぞれ違うタイプのイケメンみれて眼福です
1巻はあまりBL要素はないですが大満足でした
2巻からBL要素増し増しなのでぜひ読んでくださいませ
主人公アンドリム(受)が前世を思い出すとこから始まりますが、基本的に人格は前世に左右されません。思考的には前世の記憶が影響しますが、そのおかげで全ての物事がアンドリムの手の平でコロコロと転がされます。
『自分の利になる事が重要』なので、以前は権力物欲に重きを置いていたのが、前世を思い出した事で『処刑回避の為の逆襲』にスイッチ。その手段に必要な駒を手にする為、人心掌握していく様に感嘆です。
1巻ではまだまだ序盤ですが、自陣に引き入れた人物達に愛情……というか、お利口なペットを可愛がる?というか、大事にしてるんだなっていうのは伺える。
攻のヨルガに対しても、必要な駒として始まるけど、生涯を共にする唯一無二の番だと互いに認めるのがアツイ!!
画力としては拙い部分もあるけど、(原作)ストーリーが練り込まれていて、コミカライズに落とし込むのも上手い具合に出来てるので見応えはあるかと。
ダークなBLが好みなので、原作含め何度も読み返す程どハマりしてます。
余談だけど、アンドリムが「ヨルガよ」って呼ぶのが性癖にぶっ刺さる( ´艸`)