【電子限定漫画付き】限定特典と割引が充実!
貴方のそばにいたい。運命じゃなくても。
ちょっと辛口になってしまうかもしれませんが、それだけ真剣に読んだ証拠ということでご容赦いただければと思います。|ω・`)
もちろん作品そのものを否定するつもりはありませんので、その点はご理解いただけると幸いです。
まず、1巻から凌介が自分のものにできない涼晴に毎晩睡眠薬を飲ませてレ◯プしていた件。普通なら、その後、謝罪や涼晴からの許しといった何らかのケジメが描かれると思ったのに、一切触れられないまま、まるでなかったことのようにスルーされていましたっ… しかも凌介がどうしてそんな選択をしたのか、わたしには未だにも理解できません。体を調教すれば欲求不満で自分のところに戻ってくる、と考えたんですね。でもそれって「愛していた」というより、手に入らないものへの欲望、涼晴の“体”そのものを求めていただけにしか見えなくて… それを「愛」という言葉で済ませてしまうのは、ちょっと違和感があるんじゃないかと思いました…
そして、3巻で涼晴の子供時期が明かされて、彼が「何も欲しがらない人間」になった理由は理解できました。だからこそ、その後の展開で父との関係を掘り下げるのかと期待したんですけど、結末では有耶無耶に終わり、父は謝りもせず、会話も一方的に打ち切られて終了。その次の話では凌介が「俺が全部解決した〜」みたいな形になってしまって… せっかく背景を深掘りしたのに、解決までの過程が省かれてしまったのは残念で、ストーリーとして拍子抜けしてしまいました…
そして最後に、二人の「愛」についても、「初めて会ったときから手に入れたいと思った」とか「人生の目的になった」とか言われても、具体的にどんなところがそう思わせたのか描かれなかったのがちょっっと不満…でした… たとえば「凌介は一度決めたことは必ずやり遂げる、だから隣にいたい、応援したい、力になりたい」とかなら理解できるんすけど、実際には「凌介がいないと寂しい」程度の理由に聞こえてしまって… それはただ長い時間を一緒に過ごした結果とも説明できると思うので… なんか友達もいなくなったら寂しいじゃないんすっか… やっぱり少し物足りなさを感じてしまいましたね…
もちろんBL読む人の中にはストーリー重視の人もいれば、単に男同士のイチャイチャが好きで読む人もいると思うので、そーいう意味で高評価になるのは分かってます。でも… いや、睡眠薬飲ませて毎晩、長い年月、少なくとも3〜4年、レ◯プする攻めなんて… わたしには危うさしか感じられません…
しかも凌介は、この作品のスピンオフ元である『淫らなΩは恋をしない』でも、蒼士が嫌いという理由だけで、蒼士の好きなオメガ・七緒にひどい仕打ちをしたり、「オメガとセッ◯スできるチャンスをやる、鬼ごっこで捕まえたらできる」なんて言ったり… いやいや、やっぱ危険人物でしょうこの人…
いや~~、最後は見事なアルファっぷりを見せつけてくれました、伊勢崎くん!
淫らな~の時はただのボンボンヤリチンアルファかよ!としか思ってなかったのですが。
実はずーっと、瀬乃くんに想いを寄せていたんですね。
閉ざされた、特殊な空間の中で育まれた独特な愛の形、主人と執事、アルファとベータという垣根をかなりの力技でとっぱらった凌介。
執事兼恋人の瀬乃くんをもっと見たいし、
律カプのその後も知りたいし、佐野くんにも愛と幸せを!!
続編希望~♡
幼少期の描かれ方が堪らない。生家の業に従い執事になるべく、そして父親に認められたい一心でひたむきに努力する凉晴くんに泣ける、そしてメチャクチャ可愛い。
2人の出会い、凌くんの登場シーンが超王子様然としていて、あのシーンを見て、これで凉晴は救われた!と先走りしてしまうほどキラキラしていました。
大好きな作品で、完結おめでとうございますで涙、そして続編スタート宣言で狂喜乱舞とまたまだ凌凉を追いかけられることたいへん幸せに思います。
