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ドラマで見たいそんな作品。ページ捲るごとに色々と切なさが募っていくのだけれど、それでも二人には早く幸せになって欲しいと思いました
濡れ場はほぼになしに等しくて、なのでストーリー重視の人にはおすすめだと思いました。
前世では自身がαみたいにお金も力もなく好きな人と結ばれなかった攻めが、今世でそっくりな受けに出会う。
知れば知るほど似ていて、でも明確に違うところはちゃんとあり、攻めは前世のことがあって受けに惹かれたけれど、ちゃんと目の前にいる赤も好きなのだと分かって良かったなと思いました。
また、カメラ越しに前世の記憶が見えるっていう受けの設定も好きです♡
Ωのカフェ店員の望月はある日、暴漢に襲われたところを
常連客の北川に助けられ、以来彼に想いを寄せるように。
北川もまた望月を意識していたようで、
二人は次第に親密になってゆきますが、彼には秘密があり…。
“オメガバース”と“前世”という二重のロマンチックが詰めこまれた本作。
当然、望月と北川も運命の番なのだろうと思いかけてしまいますが、
その完璧な外見とは裏腹に北川はαではありませんでした。
けれど、その一方で北川の頭の中には前世の記憶が根強く残っており、
それによって前世での想い人だった望月に強く引き寄せられたのでした。
設定自体はとてもロマンチックではあるものの、
北川のように前世を覚えていない望月にとっては
北川の目に映っているのは自分自身ではなく、
自分を通して“前世の恋人”を見られているという葛藤があり、
切なくもありました。
パッと見はαな上にその中身までも紳士な北川ですが、
あまりにも完璧すぎて読み始めは実は本性を隠してる?なんて
疑ったりしてしまって…ごめんなさいでした。
望月を大切にするその姿もβながらスパダリ然としていて、
正真正銘の男前でした!
そんな北側に守られ愛でられまくりな望月はというと、
美人で儚げな外見でありながら、自分の意志をもって決断することのできる
強きΩでした。
「待っていてほしい」という北川に逆に「一緒に連れていって」と
自ら追いかけるシーンはぐっとくるものが。
オメガバというと過激やエロが前面に出がちではありますが、
本作については作中に流れる静かな空気感や時代を越えて実る純愛など、
王道から少し外れつつもじわじわと沁みいるような作風が
好ましく感じられました。
Ωとβの恋、前世での悲恋という切な要素もありながらも、
二人の間に流れる空気は激しさよりも穏やかで、
あたたかさが感じられる1冊でした。
北川(β)×望月(Ω)
平凡な恋のようでいながら、
前世の記憶と現在が交差する、
繊細で静かなオメガバースの切ない愛の物語。
カフェの店員・Ωの望月と、
医者で年上の常連客・βの北川。
望月が性被害から助けてくれて以来、
じわじわと普通に惹かれ合う2人だが、
望月が持つ壊れた古いカメラの中で映し出される知らない家族の写真と、
北川が持つ前世からの記憶が、
2人の運命的な愛の再生が浮かび上がらせる。
読み進むと、
80年前と現在の2人の関係性が明らかになっていく。
その過去の2人と現在の2人。
北川が望月をどれだけ大切に思っているか?
それが前世からの愛なのかーー?
望月が北川への信頼と不信から
徐々に愛情への自覚していく過程などに引き込まれる。
望月、
Ωである母親に育まれた。
不憫な境遇に置かれて
誰かを大切にする気持ちを心に秘めている。
北川と一緒にいると喜びで満たされる。
今を確信しているこそ、
北川が持つ前世の記憶に
北川の今の気持ちに不信感を抱くことに共感してしまう。
北川、
βだから(?)、
前世の経験から不器用な愛情表現や後悔、
果たせなかった愛に苦しんできた。
その過去の出来事が、今につながる感情が切ない。
今の真実の愛へと変わるという
愛が持つ不変の力が感動的。
時間を超えて繋がって、
2人の奇跡的な巡り合わせが、
静かに輝いているみたいで、
深く心に響く作品でした。
気になる点:
現在の北川がαではなくβであるという設定が何の意味があるのか理解できない。
βとΩの関係性、番を超える愛情などがもっと描かれてほしい。
少しでもいいから、エロがあったほうがいいかもしれない。
オメガバースの世界感がもうちょっと出てくれたら、もっと魅力的になると思います。
試し読みをして、独特の絵柄にちょっと驚きながらも気になって購入。
オメガバースに二人の前世が絡んでくる物語です。
喫茶店で働く青年、望月(Ω)。彼は年季の入った壊れたカメラを時々覗き込むのですが、そこには自分そっくりの男性と、恋心を寄せるカフェ常連客の北川(β)の姿が見えてー
と続くお話。
前世では違いの環境と戦争によって引き裂かれてしまった二人の恋。
それをやり直し、今度こそ幸せにしたいと願う北川と、「(今の自分ではなく)前世の恋の相手を幸せにしたいのでは」と考える望月の間にすれ違いがあったりもするのですが。
終盤、攻め視点の短い話の中で語られる「笑顔の違い」がね…!もう、グッときた。
惹かれたきっかけは前世の記憶からでも、あくまでも「今」の望月のことを愛してるんだなあ。。と。
エッチなシーンがなくとも、全く文句なんてない、自分にとって「神」作でした。
タイトルの回収もロマンチックでとても素敵だった・:*+.
タイトルも表紙も画風も雰囲気があって素敵で、思わず手に取ってしまいました。オメガバースなんですが、ありがちな描写がないのがいいなぁと。望月の母親がΩであることを自虐するシーンこそありましたが、メインの2人は第2の性は気にしておらず、強制的な発情シーンもなければ濡れ場もありません。現実の私たちとほとんど変わらない世界の中に、たとえば誰かの母親が男性だった、と溶け込むような形でオメガバースの要素がそっと現れます。
高圧的でない北川に、自分を卑下することもない望月。私たちの世界と同じように偶然の出会いから望月の働く店で会話を積み重ね、一緒に帰るのにも手を繋ぐのにもキスをするのにも時間をかけて、距離を少しずつ縮めていく彼らに微笑ましく温かい気持ちになりました。静夫と保の関係性は、保が積極的だったのが印象的でした。いろいろ考え過ぎてそんな彼の手をとれなかった静夫の記憶があるからこそ、北川は今、望月との関係を常に前向きに考えることができるのでしょう。望月が北川の記憶を一蹴せず、記憶と共に北川を迎えたことが嬉しいです。