孤独が怖いから誰かを愛したフリしてる

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表題作liar[ライアー] 下

五十嵐春(棗千春)
圭の義弟,俳優,26歳
五十嵐圭
広告代理店営業,28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし7P
  • カバー下(知ってても知らなくてもよい設定/あとがき漫画)

あらすじ

「俺は圭兄を兄とは思ってない」

成長とともに春は圭を兄と認めなくなった。
あからさまに無視するようになっていた、なのに
夜になると同じベッドに入って、セックスする。
春に抱かれていると気づいてからもお互い普段通り過ごした。
ずっと、何も言わなかったくせに。十年、会いにも来なかったくせに。
今さら、キスして「俺を選んでよ」と言われても──…

弟×兄、完結。

作品情報

作品名
liar[ライアー] 下
著者
千代崎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics iHertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033905
4.4

(181)

(112)

萌々

(45)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
21
得点
798
評価数
181
平均
4.4 / 5
神率
61.9%

レビュー投稿数21

【俺は100人の人とセxクスするより、一人の人と100回セxクスしたいよ(春)】


エロス度★★★★★★★★

おやおや。春の執着・圭を手に入れたい、大切にしたい、理解したい想い・過去の不器用なやり方、どれも愛おしさMAXですね。

春と圭が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・下巻開幕。

圭に自分を選んで欲しい、ずっと好きだったことを伝えてもすでに何もかも遅かった絶望感・・・・・・でも、春の気持ち・自分の気持ちからも目を逸らして臆病で逃げていた圭がやっと春への想いに向き合えるのがグッときますね。

夢を彷徨い、ずっと安心できる場所を求めていた圭が春の腕の温もりに包まれる幸福がたまらなかったです。

0

決定打に欠けている、ような。

難しい!難しかったです。
上巻のレビューで「この二人は圧倒的に会話が足りない」と書きました。
そのことの裏付けのように、下巻ではものすごく語り合います。隠していた本音までぶちまけて言い合いなどします。
10年間の空白期間を経て、ためにためこんだ気持ちを明らかにするのです。
二人のつながりは、子供の頃の思い出と長じてからのセックスに尽きます。どちらも弟・春の、兄・圭への慈しみとその延長、執着の表れでもあり、春は圭に好きだと告げていて、あとは圭が自身で蓋をしてがんじがらめに封じていた自分の本心を認め明らかにするだけでした。
「だけ」と書きましたがそこには相当の努力とエネルギーが必要で、どういう風にこの状況を打開するのか、わくわくしながら読み進めました。
春と圭の衝突が下巻は特に多かったのですが、終盤それぞれが「今さら遅い」と口にする場面があり、そうだよなと共感しながらも、でも何故かしっくり来なかった。
春はこじ開けるのではなく、最後の最後に圭のために引き、圭は自分の心にやっと向き合いました。その展開は最適解だったはず。だけどやっぱり私には圭の気持ちを受け止めるのは難しかった。
春の思いと圭の思いが、すれ違っているようにも見えてしまったのも残念でした。片方が今だと思っているときに、もう片方も同じタイミングで今だと思っていて欲しかった。これは本当にこちらの勝手な思い込みと期待とわがままではありますが。タイミングがずれてる、と判じてしまった段階で、感動するところから離れて行ったと感じました。
瑠璃子さんの存在と彼女に対して圭がとっていた態度は誠実だったのか、というところも同様です。
それから、上巻レビューで書いた秋兄は、いかにも長兄的な鷹揚な人でした。裏はなかったです。

1

安心してくださいハッピーエンドです

圭視点で話は進んでいき、
圭の春に対する感情がわからなくて嫌ってるのかな、と結構後半まで思ってました。
そして徐々に進んでいく受けと恋人(瑠璃子)の結婚話。
身内に挨拶までして、
これ、どうやってハッピーエンドに導くんだろう、と思ったのですが、

文句無しのハッピーエンドでした。

圭があれだけ頑なに春を拒んでいたのは、やっぱり心の傷とかトラウマによるものなのでしょうか。
瑠璃子がナイスアシストでした。
あとえちシーンのシチュエーション良かった(ホテルの隣の部屋のやつ)。
子供は大事に育てなきゃと思う作品でした。

0

義兄弟BLとしては良き

上下巻合わせて読みました。初めて読む作者さんです。
絵が綺麗であれもこれもえっっっちです…その辺りはかなり萌え…

女が結構がっつり出てくるので苦手な人は苦手かもしれない。
私には、なぜ好きな人が居る家で女を抱いたのかよくわからなかった…
重いは重いんだけど、それはどうしてだったんだ?っていう箇所が結構あって、その辺りの掘り下げがもうちょっとあったらよかったかもしれない。
1冊でまとまる話ではないので上下あったのは正解かな。

0

幸せならオッケーだな

ときどき、破綻していて既にレスなのに結婚しようとしたり結婚してしまうお話あるけれど、確かに仕事して生活してってやってたらない方が楽なの解るんだよな
とは言え、結婚しちゃったら不貞になってしまうのに瑠璃子も圭も今のままで良いって思っていたのかな
ケジメが必要だって、それだけだったのかな
圭が瑠璃子を愛して、浮気を咎めて、夢に瑠璃子を求めるようになるような希望もなくなりはしないものなのかな
浮気こそしていたけれど、圭には圭なりの事情があるって受け入れていたとも言えるのかな
酔ったときの感じとか、やっぱり日常的に我慢してるから?

あんだけ見てたんなら春があのマンションに住んでいたのは瑠璃子が通ってきてるの知ってるからなんだね
なんなら圭に接近することにした際に引っ越したのかも
そして、顔合わせの後実家を整理しに帰ったのも、本当に諦めるつもりで思い出の品を捨てることにしたってことで、春は間違っていると思っても、結婚してしまったらずっと孤独になるってわかっていても、決断する圭を尊重してたってことで、本当に大切なのね
そして、役者をやることで他人を理解はできないのだと解っているんだな

ただ、家で寝ていたら犯されるってのはどうなん??と思うので、その辺、圭は準備して受け入れてたってんだとしても、もう少しハッキリと期待していたくらい明言してくれないとモヤモヤは残るわ

弟抜きで顔合わせした後にやっぱり結婚はなしになって、弟と同居する養子、迷惑かけられるくらい家族で何より
しかし、あのマンションに住んで瑠璃子とときどき鉢合わせて、とかで良いんかね

深い傷を持った人が救われるお話が得意な作者さんなんだと思うけれど、彼らの幸せなその後もいつか見られるかな

0

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