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縄が縛るのは身体ではなく心だそうです。
ヘタレ緊縛師攻め×攻めの前限定Мの普段女王様
というなかなか無い組み合わせでした。
SMクラブで男の女王様として働いているカズマは、プレイの幅を広げるために、緊縛師の神楽坂まさみ先輩に縄を習うことになった。その際、縛られた感覚が忘れられずにどんどん沼にはまっていくカズマ。
私は、まさみ先生にはSっ気はあまり感じられず、アーティスト的な一面と、
真面目な人柄、優しさ、しっかりと人として向き合ってくれる抱擁力を感じた。
緊縛という題材でありながら、
主従という関係に落ち着くのかもしれないけれど、
SMの被虐加虐さはなくて、
縄という道具を使い、まさみ先生が溺愛しているように感じました。
あと、プロカメラマンで、副業が緊縛師って設定が、なんかめっちゃ好き。まさみ先生凄くセンス良さそうだよね。写真集ほしい。
心も繫ぐ。それが真の縄
SMやD/Sのように「支配と服従」的なニオイがする「縄」の世界…
本作は、SMクラブで職業ご主人様をやってる和馬が、仕事に役立つから、と「緊縛」のレッスンを受けた事でその世界にハマっていくさまを描いた作品です。
「緊縛にハマる」と言うとなんとも淫靡なイメージだけど、私の受けた印象はそれほどでもなくて。
初めてプロ縄師から本格的に縛られて未知の快感を知る…そのフワフワ感が、縄師・神楽坂個人への欲情へと転化するような感じで、「快楽に堕ちる」というような下降イメージよりも「舞い上がる」的上昇イメージを感じたのかな。
実際和馬はちょっとおもしろ君的な側面ありで、職業ご主人様だけどすぐクヨクヨして同僚女王様に泣きついたり、ちょっとアワアワバタバタする性格の子みたい。
そんな設定もあって、縄！縛り！というアンダーグラウンドさは薄められていると思う。
そこは読みやすさにもつながっているけれど…
個人的には、和馬が神楽坂に恋するのはわかるとして、逆がピンとこない。
神楽坂はゲイ設定無いし、これまでプロ意識持って縄師をやっていたのに何故和馬には手を出した？そこの説得力は正直足りない。
縛りのポーズや縄そのものの描写は随分と頑張られたのは伝わりました。「萌」で。
間違いなく緊縛BLの名作です！
日頃から緊縛好きの方も、緊縛ビギナーの方にもぜひオススメしたいです
緊縛のなにが"悦い"のかが、わかりやすく言語化されています
また緊縛の描写自体が、とにかく丁寧で美しいんです
エロいというより綺麗なんです
これだけでも一見の価値ありかと…！
登場人物の心理描写もお仕事場面の描写も丁寧で
作品全体にものすごくリアリティを感じました
迷われている方はぜひ読んでみてください◎
縄師
タイトル通り、緊縛がテーマの作品です。ただしタイトルは緊縛ではなく、よく似た感じの繋になっていて、つながる、という意味がかけてあるのがおしゃれです。
SMの女王様である姫（男性）。マンネリを打開しようと、オーナーの勧めで縄師の神楽坂に弟子入りすることになる。
まず心構えから鍛え直す必要がある、と、何も分かっていない姫に厳しく当たる神楽坂。最初は反発していた姫ですが、その凄さに気づき素直に頭を下げて教えを乞うことに。
だけど、縛るより縛られる方がどうやら向いているかも。。
神楽坂に縛られて快感を得てしまう姫。仕事（縄師）と恋愛は分けているという神楽坂だが、姫のことをかわいく思ってしまう。
ちゃんと仕事しろよ、と思いつつ、2人が縄プレイを通じて感応していくのはHでした。
その後の神楽坂本業（カメラマン）での絡みもありなかなかよかったです。
美しい緊縛
絵が綺麗で縄の描写が美しく緊縛の色気が伝わってきて良かったです！
丁寧にSMや緊縛を扱っていて、誰でもSM両方の性質を持っているなどきちんと解説してくれてるし、受けの相談相手であるSMクラブの女王様の存在も好印象！プロの縄師である攻めの緊縛ショーも素敵でした。
かわいい顔の受けがSMクラブでSキャストしてる時の顔、縄で縛られて気持ちよくなっている顔、どれも見応えありました。
惜しむらくは、冒頭は傲慢な雰囲気を醸し出していた攻めが、実は割と控えめで受けとの関係に悩みまくっていたこと。攻めが真面目でストイックなのがちょっとヘタレにも感じられてしまい…。(むしろ出会い頭なんであんなに態度悪かったんだろう）
恋愛じゃなくて主従関係でも良いのですが、もっと振り切った攻めが見たかったなぁと思いました！
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