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短いお話の中にも、真剣に仕事に取り組むシーンや仕事へのリスペクトの思いが込められているシーンが盛り込まれていて、BLだけでなく2人の背景にもしっかりアプローチしていたところの読み応えは抜群でした。
通常の小説のボリュームよりは少なめですが、そのぶん読みやすい仕上がりになっています。普段小説を読まないけど小説に興味を持っている方や、小説初心者さんの入り口的な作品としてもぜひオススメしたい作品です^ ^
中身も複雑じゃないのが良いですね。登場人物たちの立ち回りやストーリー構成もスッキリと分かりやすく、2人が惹かれ合っていく経過に共感が持てるのもこの作品の推しポイントです。
甲斐はノンケですが、紘もおそらくノンケかと思われます。まぁでも、紘の方は見た目が美人さんでも中身は漢気溢れるキャラで、男らしい男に憧れを抱きやすい一面もあることを考えると、男の人を好きなる素養があってもおかしくはなさそうですが。
そんな2人が仕事を通して意識し、惹かれ合っていくストーリーとなっており、同業者だからこそ見えてくる意外な一面からの恋心の芽生えにはキュンときます。
甲斐は軟派なチャライケメン。紘はそんな甲斐にツンな態度をとるガテン系の硬派美人。真逆なキャラクター性もまた2人の恋愛の見どころとなっているので、2人がどう想いを通わせていくのか目が離せませんでした。
甲斐は軟派男だけど、恋愛にこれまで本気になったことがありません。モテる男だけど、恋人に執着できずに長続きしない恋愛ばかりしてるようなヤツです。
そんな甲斐が、紘だけはどうしても気になってしまって仕方ないところに萌えゴコロがくすぐられました^ ^
来るもの拒まず、去る者追わずの恋愛観を持つ攻めが、自分が追う側になる"コレマデトチガウ感"が、わたし大好きなんです…!!(//∇//)
気持ちが強すぎてやらかしちゃったりもするけど、紘に誤解を与えちゃったりもするけど、甲斐の焦りや落ち込みは紘への本気度が伝わってきて良かったです。
エッチへの雪崩れこみは少し急すぎたかなと思ったので、その部分だけマイナス1しました。
ページ数的な事情があったのかも知れませんが、告白からそのままGO…というのは、事前準備的なものも、男同士の知識的なものも、全部すっ飛ばして成功を収めるなんていくら何でも上手くいきすぎかな、と。
とはいえ、両視点の良さもあり、全体的には満足度の高い作品でした。
仕事も恋愛も収まるところに収まってくれて、心地よい読後感でいっぱいです。
すごく良くまとまってました!
現場監督と大工見習い。チャラ男と男気の美人。対照的な二人が関わると…。
は〜良かったです。文章も読みやすく所々に上手いこと言う!な言い回しもあり。
二人が出会ってギャップに戸惑い惹かれ、さらには真面目な仕事ぶりに一目おいて。
すれ違いも切ないのですが、ちょうどいいさじ加減でした。
素材は男らしいのにチャラ男で、でも努力を惜しまず仕事の出来る男、甲斐。
甲斐が可愛くてエロくてほっとけないのが、美人なのにマッチョを目指す男気溢れる、絃。お互いをリスペクトしてて。
想いがやっと通じるところでは、絃!何やってるの!?と面白いことになってました。
エッチに誘う絃の台詞!!!
お付き合い後は甲斐の過保護が爆発して。こんなエロ可愛い絃がそんな無防備なことしちゃダメ!!と。マッチョを目指す絃を心配する甲斐なのでした。
このくらいの長さもいいですね!
ガテン系(現場監督×大工見習い)の恋、面白かった〜!✨
幸崎ぱれす先生の作品を読むのは、これが3作目かな?
文章が読みやすくてすっと入ってくる&場面がぱっと頭の中でイメージできる感じが、とても好きです。もっと色々先生の作品を読んでみたい◎
こちら、攻め受けの視点が交互になっていて、どちらの心情も分かるのがもどかしくも萌えポイントできゅんとしました。
ガテン系BL、年上現場監督の甲斐 × 見習い大工の絃。
仕事先で初めて甲斐に会った絃は、コンプレックスである美人顔を真正面から褒めてきてまるで合コンのような自己紹介をする甲斐に反感を覚え、第一印象は最悪。
けれど一緒に仕事をしているうち、軽薄そうに見えるのとは裏腹に努力家で誠実な面が見えてきて、イメージが変わっていきます。
一方の甲斐も、ノンケで今まで女性にしか興味がなかったはずなのに、見習い大工として懸命に・真摯に仕事に取り組む絃のことをいつしか「可愛い」と思うようになりー
と続くお話。
これ、何よりも攻めの溺愛執着っぷり、慌てっぷりが最高!!
今までさらっとしたお付き合いしかしてこず執着とは無縁だった甲斐が、現場でじゃれ合って(というより、軽〜いケンカ?)同僚に押し倒されている絃を見て本気で「何やってるんだ!!」と怒鳴りつけてしまったり。
笑ったのが、「筋肉がついた」と言って絃がシャツを脱いでみせ、体に触らせるシーン。鼻血ですよ、はなぢー!!26歳男子が、好きな人の裸を見て触って鼻血出しちゃうんです。可愛いよー…!!
その後しっかり落ち込んでる姿まで、なにもかもが可愛く愛おしく思えちゃう攻めでした。
縋り付くような必死の告白シーンも、ストっと心に刺さりました。
風邪で意識朦朧としてたってのもあると思うんですが、必死な懇願。「ねえ、好きだよ。俺のこと好きになってよ…」なんて言われたら、秒で落ちる自信あり。
この発言、実は絃には誤解されてちょっとしたすれ違いなんかもあるんですが、のちのちこの告白に返事をする絃のセリフがまた、男気溢れててかっこよくて惚れた//
書き下ろしの「恋わずらいの諸症状」では攻めがさらに独占欲を拗らせちゃってる姿が見られ、もうニヤニヤしまくりでした(。-∀-)
ガテン系の本格的なお仕事現場の話もちょこちょこあり、短いながらもお仕事BLとしての側面も楽しめる一冊。とっても楽しい読書時間でした✨