特別描き下ろし漫画付き
ちるちるさんのBLアワードに作品がノミネートされたり入賞したりするとやっぱり気になっちゃいますね。
ニワトリ同士のBLかぁ
と思いつつも気になっていたので読了。
なかなか可愛いお話と絵柄です。
とにかく卵を生みたい育てたい、めんどりと思い込んでいる男のニワトリ。
必死です。
これ、おんどりだからセーフだけどコッコを人間の女の子に置き換えてみればずいぶんと昭和な?今の時代にそぐわないお話だよな、、
と思いながら読んでいくとあらー
2人の「子ども」はなんとワニ!
ワニの子!
あーそうか、こういう結末で今の多様性の時代を描いているんだとやっと分かりました。
コッコとオットとアリちゃんが穏やかに暮らしていけますように。
あと、時々絵柄が擬人化ではない雌鶏や雄鶏の姿に入れ替わる箇所があります、そこがとても好き!
最初はかわいい絵柄だな、と読み始めたのに、感動でびしょびしょに泣いた。
こんなに心を動かされたのは久しぶりで、これを書くためだけにちるちるさんに新規登録してしまった。
コッコが辛くても夢を諦めない姿や、チャラいと思っていたオットがコッコに寄り添い愛を育む姿、生まれてこなかった無精卵の卵ちゃん、みんなを笑顔にするかわいいアリちゃん、そしてこの家族を見守る森の仲間たち。
全てが愛おしい。
コッコの桃尻も素晴らしかったです!
三田先生の復帰作!魅力的なキャラクターに心奪われ私も森の住人のひとりのような気持ちでコッコファミリーを見守っている気持ちになりました。三田先生の描く世界はいつも優しく大きな愛で包み込んでくれます。読みながら涙がボロボロ、琴線に触れる描写が多く、また作品を届けて下さったことに心から感謝です!
内容はみなさん、たくさん書いていらっしゃるので、私はタイトルに全てを込めます!!
擬人鶏、三田先生の絵柄の可愛さにほのぼの子育てBLかぁ、と思いますよね!?いや、これは社会への問題提起作品ではなのかな?と私は考えちゃいました。
オットがバカにしてつけた「コッコ」という名前、子供がアリちゃんと言うワニ(弱肉強食の世界で)、種別が1人(一匹?)しか存在しない森に結果として異を唱えるオット氏。でも、最後コッコ夫夫が世界が輝いて見えるようになった朝に、ホントに世界は素晴らしいと思わせてくれる。ホントに癒されます。先生、ありがとうございます。
表向きのほっこりふんわりした世界とは裏腹に、けっして表には出てこないけど誰よりも強靭な心を持ったコッコはほんとうにかっこいいです!過酷な運命をひとりで切り開き、自らの足で終焉の地を見つけ、根を張り夢を信じて生き抜くコッコに涙が止まりません。他人を憎まず己の信念を貫く姿は、コッコのふんわりぽよぽよした雰囲気からは思いもよらないと思います。コッコのkeep the faithな姿は、明日の私を励まし続けてくれます。