電子限定おまけ付き&イラスト収録
小説
※ネタバレあります
面白かったです。
転生・オメガバ・獣人・事件・義兄弟…
色んな要素がありますがしっかりまとまっていました。
前世の記憶を思い出した時にはもう手遅れなほど、
かなり素行の悪い公爵家二男(養子)ユリウスに転生していた主人公(受け)。
可哀想かと心配しましたが、
家族や使用人から心底は嫌われておらず安心して読めました。
社交界での評判は地の底ですが…。
家の役に立つ、新たな嫁ぎ先を探す、獣人の子ティモを大切に育てる…
一生懸命奮闘する姿に好感が持てます。
前世の経理の知識を活かす様子は爽快でした。
そして堪らなかったのが義兄ラファエル(攻め)
冷たいながらも見捨てず家に置き、社交界ではエスコートしてくれます。
改心したユリウスに惹かれてからの行動が最高でした。
夜(真面目な話があるから)部屋に伺います←を勘違い
ソワソワする姿が可愛すぎて、お義兄ちゃん!!と叫びたくなりました。
徐々に明かされる小さい頃のエピソードにキュンとなります。
事件も読みごたえがあり、ティモも可愛く、見どころ盛りだくさん。
ただ当て馬といえるほどの魅力がある人がいないのが惜しかったです。
王子がだめならせめてヒートのお相手さんにもう少し頑張ってほしかった。
公爵家の義兄弟という設定の異世界転生もの。転生前の受けは現代日本の敏腕経理マンで社会性のある常識人。消えてしまった前人格の魂はいずこへ。。。?という1点のモヤリはありつつも、前任が荒らした職場を立て直すかのような爽快感のあるお話です。公爵家ならではのお金持ちのゴージャスさもありつつ、領主が果たすべき責任と大義の方に焦点が当てられているので、読んでて空虚さが無い良作。説教臭さは無いのでエンタメとして楽しく読める。攻めが本来持っていた執着があらわになっていく様がよき。ジャガー獣人の子供ティモが野性味があって可愛い。モテモテになるらしいので、彼のストーリーも読んでみたい。
最高でした!
嫌われからの溺愛はこれまでも好んでいましたが、その中でもすごくすごく好きな作品です!
前世を思い出して更生したユリウスに対して、信じられないとつらく当たるラファエル。でも過去にはユリウスを未来の伴侶として大切にしていて、だからこそ仲がこじれてしまったのだ……と明かされたとき、すごく切なくて萌えました。
ラファエル、最初は「妾にでもなってしまえ」と言わんばかりだったのに、だんだん態度が甘々になって執着を見せるようになり、めちゃくちゃキュンキュンしました! それに気づかないユリウスの鈍感っぷりも最高!
これは個人的なツボなのですが、ユリウスがしっかり「仕事」をしていて、かなり嬉しかったです。ユリウスが、経理としてのスキルを発揮して、自立しようとしていてかっこよかったです。もちろんラファエルのシゴデキっぷりもかっこいいのですが、ユリウスも帳簿から不正に気づくなどの有能っぷりでウキウキしました!
特に、流行病から人身売買の不正に繋がり、マネーロンダリングが発覚するくだりで鳥肌が立ちました。こういう「お仕事」をしっかり描く作品にはなかなか出会えないので、図らずもよい作品と巡り会えてよかったなぁと思います。
そして子獣人のティモくんが一服の清涼剤となっていて、ほっこりするシーンも多く、すごく萌え萌えでした。
子連れBLとしても最高です! 拝読できて本当によかった!
異世界転生にオメガバースに執着攻め、貴族社会に獣人と私の好きな要素が盛りだくさんで大変楽しく拝読しました。 ストーリーのリズムもいいし、キャラも好ましい。立ち塞がる事件にはハラハラ。 そんな中で2人の恋模様には心躍りました。ユリウスの鈍感さに加えて、静かに想いを募らせて拗らせてる様子が楽しかったです。
あと前世を思い出してから秀一目線で、ユリウスと現状を冷静に分析してるのも面白かったです。 奈良先生のイラストの美しさに感動しお話も面白く読後も幸せでした。あっという間の拝読でした!最高!
4月に発売された「転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています」が好きだった人ならば、きっとこちらの作品も好みだと思います。かくいう私の好みにピッタリで最後まで楽しく読むことが出来ました。
義弟と義兄の違いはあるものの設定的には両作品はとても似通ったお話だと思います。違いは仔ジャガー獣人のティモの存在でしょうか?このティモと3人で擬似家族のような様相を見せてるのが微笑ましかったです。
そして今回は前世の知識を活かしてユリウスが事件を解決する活躍をしてました。帳簿から隠された犯罪に気が付いて行くというのが凄く面白かったです。また、愚弟と罵りながらもユリウスが理不尽な目に会った時は相手を許さないというラファエルの公爵としての矜持にも痺れました。
読んでて何となく犯罪の匂いがすると思ってた事にユリウスが気が付いて行く過程とか、あの人物が黒幕だろうと思ってたらその通りで、匂わせの答え合わせをして行くのが楽しい作品でもありました。
そして嫌ってた割にはラファエルのユリウスに対する執着とか甘い態度に、過去の行き違いが明らかになった途端に物凄くキュンとしたんです。知らぬはユリウス1人だけなので、最初にラファエルに言われた事を守ろうと空回りする姿が可哀想でした。
私の大好物のザマァも一応あったし(少し甘いけど)、仔ジャガーのティモを挟んでの夫夫のような2人にホッコリし、ユリウスの変貌とラファエルの溺愛に混乱する領地の侍従たちの姿にクスッとして楽しい作品でした。滝沢晴先生の作品にハズレは無いので多くの方に読んで欲しいです!
それと奈良千春先生の描くラファエルが凄く素敵でした♡