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何作ももうオメガバ見て来たけどこの作品はオメガバの性質をうまいこと取り込んで、読む側にとても感情移入させやすいと感じられました。そんなことから受け攻めが惹かれていく感でも、受けのΩがΩを毛嫌いしている攻めにバレたらお終いだと、はらはらしながらもお互いに強く惹かれていっており。
またこの作品ではΩが底辺といった扱いでもあることから差別も強く、また、巻末の展開もとても気になる終わり方で早く続きを読みたくてなりません!
オメガバースの世界において、Ωは“不憫”の象徴。
今作に登場するΩの暮田も例に漏れず、特大の“不憫受け”です。
そんな健気でひたむきなΩと運命の番との切ない格差恋を描くオメガバース。
Ωであることを隠しながらαだらけの名門校に通う高校生の暮田は
ある日、校内でもイケメンで人気の先輩・犬飼と出会い…。
人気者の犬飼と、目立たない暮田、
それぞれタイプは違えど二人は運命に引き寄せられるように惹かれあい、
一緒の時間を過ごすように。
自分をαと信じ込む犬飼に本当はΩだと打ち明けようとする暮田ですが、
けれど、犬飼は過去にΩに騙されたトラウマから大のΩ嫌いでした。
それでも嫌われたくなくてヒートを抑えようと抑制剤を過剰摂取し、
体調が悪くなるのにも必死に耐えて犬飼と一緒に居ようとする暮田。
そんな暮田の事情なんてまるで知らずにΩへの憎悪を吐き続け、
その口で暮田を慈しむ犬飼がなんとも滑稽に見えて仕方ない。
根はきっと優しい人なのだろうけれど、思慮が足りないのか
どうも感情の機微に対して鈍感なところがあるように思えました。
だからこそ、暮田が困っていれば助けてくれ、
体調が悪そうなら気遣ってくれる優しさもある。
だけど、あと一歩が足りなくて…ああ、そうじゃないんだよ~!と
焦れったさに心の中で叫びをあげることも少なくない。
そうして、遂に校内でヒートを起こしてしまい
暮田がΩであることが学校中に知れ渡ってしまいます。
もちろん犬飼の知るところともなり…
犬飼から拒まれることにショックを受けた暮田は
Ωからβへの転換手術を受けることを決めてしまいます。
早まらないで…!そして、早く犬飼が止めに来い~!と祈ったところで下巻へ。
単話から読んでいて大好きだったので、コミックスになって嬉しいです!
暮田くん、αばかりの聖条学園でΩということを隠して頑張っている所に、優しくてかっこいい犬飼先輩と出会って凄く楽しそうで良かったなと思っていたら、試験の最中にヒートしてしまい、学校のみんなにΩだとばれて酷い扱いをされてしまって。
暮田くんが悪い訳じゃないのに「Ωでごめんなさい」と思ってしまう暮田くんを見てるのが本当に辛かったです。
犬飼先輩もその事実を知って、始めは怒っていたけれど、親友の迅くんに諭されてすぐに猛省するのが本当に素敵です(迅くんありがとう)。
暮田くんはβになる手術を受けるのですね。
犬飼先輩とはもしかすると運命の番なのかもしれないけれど、今まで抑制剤の副作用も周りの扱いも本当に酷かったから、どんなことになっても暮田くんの思うようにして欲しいです…。
もう1話から凄く引き込まれて一体どうなるの?!と先が気になって仕方ない作品です。靴川先生の作品はどれも面白いけれど、一番大好きかもしれません。暮田くんが真面目で健気で泣けて仕方ありませんでした。先輩も悪い人ではない、本当にずっと幸せを祈りながら拝読しました。おすすめです。多くの方に読んで頂きたいです。靴川先生、本当にありがとうございます。紙の本で買えて幸せです。
上巻のみ読み終えた時点でのレビューです。
αだらけの名門学校で理不尽な目に遭う、不憫健気Ω受け・有史の姿に胸が痛んで
しかたなかった。。( ; ; )
名門志望校に合格直後にΩ性だと分かり、Ωであることを隠しながら
αだらけの学園で学校生活を送る有史(受)。
地味な存在で、理不尽な目に遭うことが多い有史ですが、ある日イケメンで
人気者の先輩・犬飼(α・攻)に助けられます。
一緒にお昼を食べ、勉強を教えてもらい仲良く過ごすようになり、交流が深まる二人ですが、
犬飼にはΩに対する深いトラウマと憎しみがあるようで…。
自分がΩだと言い出せないまま苦しむ有史ですが、期末テストの真っ最中にヒートを起こすというトラブルに見舞われてー
と続くお話です。
ヒートに襲われ苦しむ有史に向けられるクラスメイトや教師の冷たい視線や言葉が、
痛くて辛くて苦しくて、、
そしてΩを憎む犬飼の言葉にも、胸を抉られます。
有史のことを同じαだと思っている犬飼の、悪気のない善意から来る悪辣な言葉の数々。
悪意がないから、余計タチが悪い!!
この時点で攻めを非難する気持ち200%、到底好きになれないや…と諦めていたのですが
後半有史がヒートを起こしてから一転、心から反省し必死に有史を探す姿には
心をガシッと掴まれました。
Ω→βへの性転換手術が可能になっている、という独自設定が生かされ、
どうなっちゃうのー!?と緊張感MAXになったところでの、「下巻へ続く」。
周囲に味方がいないように思える、不憫すぎる境遇の有史だけれど
お母さんの存在が救いだったな。。
自分の弟を亡くしているお母さんの、実体験を伴う言葉がけが本当に愛に溢れていて、
泣きそうになりました( ; ; )
これは上巻を読んだら、続けて下巻を読まずにはいられないと思う…!
自分も即座に下巻をカートに入れました。これから読みます。
帯の”救済”という言葉を信じて…!✨