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お前を守るためなら どんな落とし前もつける
カバーの通りのふたり。
無口な薫と明るいコタ。でも二人には暗い過去があった。そしてとても強い結びつきがあった。それが語られるちょっとシリアスな下巻でした。
小さい頃環境にめぐまれなかった二人。その中で唯一の存在としてお互いに心のよりどころとしていた。けれど別れはふいに訪れる。
誤解したままの過去がほどかれ、特に本当の意味で薫の魂の救済物語になっていました。
薫が後ろ向きだけど、その薫を見つめながら破顔するコタの表情がよいですね。
ラストには思わずキュっとなる薫の姿も見ることが出来ます。
コミカルな中にもしっかりと二人の人生が描かれた作品でした。読み応えあり。
下巻めちゃくちゃ感動しました!ハピエンになって本当良かった〜!
子供の頃の二人の話が間にあってそれもあって余計に涙腺が緩んじゃいました!!
展開が目まぐるしく進んでいくなかでえろも程よくあり、相変わらず琥太郎に振り回されるかおるさん。
でも、お互いに過去に大切にしあっていた存在だと気づき余計に気持ちが昂り。とにかく、死に物狂いでヤクザから逃げたのだけれど、最後は組長の娘である嬢がこの事態に自ら連絡し一件落着!
てか、続編とかスピンオフとかほしいー!期待してます!!
正直、上巻を読んだときはもう下巻はいいかな、なんて思ってました。
誘拐・監禁なんて物騒なストーリーなのに空コミカルで浮いていて、
一向に進展もなくて…グダグダだなぁ…なんて思ってたっけ。
けれど、下巻に入ると突如二人の過去が明かされ、
それが現在の物語へと繋がり始めます。
実は子供の頃に出会っていた薫と虎太郎。
大切な約束を交わしていたのにそれが叶えられることはなく…
そんな二人がここにきて再会なんて…なんつー運命的!
寡黙でクールに見えるけれど、本当は子供の頃に出会っていた
虎太郎をずっと忘れることができずにいた薫。
まさかこんなにも一途で純粋な男だったとは…ギャップに悶絶必至です!
ここに至るまで、間違いもしたし、すれ違って、傷つけもしたけれど、
それがあったからこそ今の二人があると思える絶妙な構成でした。
ずっと仏頂面だった薫が見せたラストのとびきりの笑顔に
なんだか涙腺がぐわっとなってしまいました。
辛いことをたくさん経験してきた二人だからこそ、
これからはずっと一緒に、笑いあっていてほしいな。
今回はヤクザとホストのお話です。
組長の行方不明になった娘探しの完結編に
受様と攻様が念願の水族館へ行く短編を収録。
受様はホストクラブのホストです。
ある日、
行方不明となった組長の娘を探す攻様に
強引に「顔を貸せ」と拉致られる事になります。
攻様達の探している組長の娘の写真は
確かに受様の姫で受様は彼女の事情を知っていましたが
それを言う事は出来ません。
荒事に慣れた攻様は受様の口を開かせるべく
犯すと脅すも受様は口を開かず犯されてしまいます。
しかしながらそれでも受様の態度は変わらず
今の状況でも能天気なままなのです。
そんな受様の様子に攻様は
今までの人生で心惹かれたある人を思い起こさせます。
それは・・・
既刊「あの夜に道連れ 上」の後編の完結巻で
ヤクザの攻様と拉致られた受様の恋物語になります♪
上巻はそれぞれの今しか語られず
攻様が受様を拉致った事情くらいしか
はっきりとわかっている事がなくて
組長の娘の事が本当なのか、誤解なのかすら
半信半疑で読んでいたのですが
読み進めていく事で謎が少しづつ解けていくのものの
まさかすぎる展開にハラハラが止まりませんでした。
2人が交差した事で明かされた過去は
あまりにも痛いです ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
詳細にはならない受様の過去も
攻様が共鳴するほど似ているのかと思うと
2人が選んだ道の違いにすら
攻様の辛さを見せつけられている感じがしました。
2人がともにる未来を手に入れられて
大満足な幕引きでした。
とはいえ
攻様と受様の性格の違いはいかんともしがたいので
これからが大変そうかな。
お嬢の居場所を教えろとヤクザに監禁されて監視役の薫と共同生活をすることになったホストの虎太郎。上巻ではいきなりの暴力と無理やりなセックスが繰り返されていく中、虎太郎の能天気さとちょっとした笑いが描かれていました。そのため、上巻を読んでダメだと思った人もいるかもしれませんが、下巻は違います!
下巻は無理やりのセックスはありません。ちゃんと両想いセックスしかしていません。ふたりの人柄や過去、考えていることがだんだんと見えてきます。上巻を読んで幼い頃に出会ったことがあるのだろうとは思っていましたが、下巻で淡々と語られていくふたりの過去はとても切なくなりました。なにより薫の涙がとても美しかったです。
下巻では、ふたりの関係がマンションの水漏れ修理のために外出した日から変わっていきます。自分たちの過去が繋がったのに気づいた薫は、虎太郎を逃がそうとわざとマンションにひとりにします。でも虎太郎は脱走せずにいました。
互いに思いやって、逃げろ、逃げないと言い合いながらも結局はふたりで逃げます。組長たちに見つかり危機一髪になりますが、ふたりにはちゃんと助けてくれる仲間がいました。
そして告白してタイトルの「あの夜に道連れ」の逃避行!ここ一番テンション上がります!薫も虎太郎もどっちもかわいいし、どっちもかっこいいです!
ふたりは幼い頃の悲しい別れがあり、そしてヤクザとホストになったからこそ再会し、ずっと忘れられず大好きだった人と一緒にいられるようになりました。
きっとこれからはおバカで明るい虎太郎に振り回されながら、薫が笑える日が来るのでしょうね。