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異質(アノマリー)な縁が繋ぐ再会ラブストーリー 上下巻 同時発売
作家買いです。
あえてあらすじ等の事前情報なしに上下巻一気読みをしました。
読了後に、いい意味でぽかーんとなっています。
すごいお話でした・・・。
これはBL作品という枠を超えた上質なミステリー&サスペンスだと思いました。
マンガという媒体でしたが、大スクリーンで映画を見終えたかのような満足感があります。
時系列がいったりきたりするストーリー展開なのですが、それもそのはず、過去が見える男と、未来が見える男、という従兄弟同士が主人公だからです。
不思議なものが見える従兄弟同士、子どもの頃にお互いを求めていたけれど、求め方、気持ちに温度差があり、大人になるまで会っていなかったのに、ショッキングな再会をします。しかも生身ではない再会。
導入でおどろかされ、話が進むにつれてますます謎が深まっていきます。
心身共に調子がいいとき、集中しての上下巻一気読みを推奨します。
まず、サスペンス作品として面白い! 上下巻イッキ読みでした。
ただ、かなり頭を使うので、気力・体力があるときしか読めないですね。何回も繰り返し読みたいのは山々だけど。
まず事件の謎より前に、蛍と晶を取り巻く基本設定からしてややこしい。
蛍の父と晶の母が兄妹で、蛍ファミリーは海辺の町の寺在住、晶ファミリーは東京在住。晶はの母は早くに亡くなっているけど、晶は法事の時や夏休みには母の実家(=蛍の家)に滞在。お寺の先代住職は曾祖父で、二人が子どもの頃に亡くなっている。現住職は蛍の父。次期住職は二人のハトコ(曾祖父にとってはこの子も曾孫)の敬人。
文字に起こしてみるとそんなに複雑でもないけど、これを人々の会話から読み取らなくちゃならないのにけっこう消耗しました。
けどこんなのは序の口、ここからがさらに難しい。ちょこちょこ回想が入ってくるし、回想にも20年ぐらい前、15年ぐらい前、10年前といろんな時点の話がある。現在の時間軸もあっちに行ったりこっちに行ったり。
「AとB」という考え方を示してくれた曽我部さん、ほんとにグッジョブでした。最初に上巻を読んだときはまだそれもピンと来ていなかったけれど、下巻を読み始めてからこれのおかげで頭の整理が大分しやすくなったのでした。
で、肝心カナメの蛍と晶の関係ですが、確かにBL要素はかなり薄い。けど個人的には、けっこう好みの要素が多かったです。
ずっと一緒に育ったわけではないけど、一種の幼馴染ですよね。
しかも二人だけにしかわからない問題を共有してる。お互いに唯一無二の存在。
小さい頃に弱虫で相手に頼りきっていた方が、大人になると背が伸びて攻めになるという……何気に好きなBL界のお約束。
そして晶が、表紙を見たときはキツそうな顔立ちで苦手かなーと思ってたけど、本編ではかなり好みでした。透明感があって、それが内面の清廉さとも合ってる。「晶」という名前もぴったり。
サングラス姿もなんか可愛く感じてしまう。赤面するのも可愛い〜
やっぱり先生の作品は圧倒されるしかないです!
ストーリー重視の作品ばかりで今回もストーリーがとても深くまだ上巻しか読めてないのですが、下巻の展開がまったく読めず、むしろこれ終盤でBL展開くるのかと思ってしまうほどです。
いや、きっとBLにはなるのでしょうが。
それぞれ持って生まれた特殊な力を持っており、それぞれみえかたがちがい、お互いがお互いに心配しており。
けれど、過去に相容れないと受けキャラが攻めを拒絶し十年もう顔を合わせていない。切ない展開もあり下巻今からとても楽しみです!
日高ショーコ先生の最新作『アノマリーライフ』拝読しました。
まず、やはり絵がとても好きです。隅々まで美しい線に見惚れてしまいます。
その柔らかなラインの描写から、蛍くんが晶くんに触れる手の優しさが伝わってきます。
晶くん、見えた未来の中でも自分自身に関することは、既に経験したこと同様に感触が残るんですね。未来の出来事を反芻してドキドキしちゃうなんて、とても頭がこんがらがるし難儀だけど、その内容次第ではとても美味しい体質でもあるなあと。
現在と過去と未来、それも未来に関しては起こる可能性のある分岐した未来が幾つか並行で描かれているため、皆様おっしゃる通り、どのシーンがどのような並びで起きているのかは初読で理解するのは難しいかもしれません。
しかしながら、その迷宮に入った感覚が、余計に今作に漂う不穏さを増幅させてくれています。
読んでいる私達も “何か不可解な事件に巻き込まれてしまった” 感覚を味わうことができます。
タイムリープとも異なり、転生物ともまた異なる、幾つもの時間軸を行き来する今作。
上下巻通して拝読できることをとても嬉しく感じています。
本作は従兄弟同士の晶と蛍の絆と純愛を描いた物語。
ミステリーやサスペンスの要素も濃厚で読み応え抜群です。
ただ、上巻は登場人物たちの背景や二人が巻き込まれてゆく
事件の序章にすぎないので上巻だけでは正直何もわかりません。
従兄弟同士の晶と蛍は17歳の夏を最後に疎遠になっていました。
“未来を見る力”をもつ晶と、“過去を見る力”をもつ蛍。
それぞれ異能力をもつ二人でしたが、
だからこそ二人だけにしかわかりあえない唯一の理解者でもあり、
友達よりも、家族よりも、特別な感情を抱いていました。
けれど、17歳の夏、晶は蛍からキスされる未来を“見て”しまい…。
「助けてほしい」
蛍の衝撃の登場から始まった上巻。
蛍を助けるために奔走する晶ですが、
何やら晶にも身の危険が押し寄せているような…。
まだまだ謎は多く、二人の未来が全く見えてこないラスト。
急ぎ下巻へ!