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表題作6と7

禄斗
21歳、七海の幼馴染で恋人
七海
ゴミ収集作業員、宗教2世

その他の収録作品

  • 描き下ろし:after story

あらすじ

幼馴染の禄斗と七海は恋人同士。 無愛想で甘えん坊の七海を愛している禄斗だけど、七海に時たま感じる奇妙な”違和感”があり…?。

作品情報

作品名
6と7
著者
凡乃ヌイス 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784864425216
4.4

(186)

(120)

萌々

(40)

(20)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
39
得点
824
評価数
186
平均
4.4 / 5
神率
64.5%

レビュー投稿数39

ふたりの名前

タイトルの6と7は2人の名前に関係があります。
7は完全な数字。それに1つ足りない6.完全なのはどちらの方か。。

どこか鬱としている七海。寡黙で表情もあまり変わらないけれど、そんな七海を禄斗は大事に思っている。
ところが。。

読者もだまされるのですが、人ならぬ存在であるのは禄斗の方でした。
おへそがなく、人ではない存在。。

実は、地球を侵略する宇宙人である禄斗は、人肉を食べるという性がある。
本人は、七海の幼なじみであると思い込んでおり、自分の正体を知らない。
それを知りながら支える七海。

最後はこういう結末しかなかったのかな。
決してハッピーエンドではないけど、人の世で生きられない相手を愛した人間のお話でした。
ちょっと「スリーピングデッド」を彷彿とさせる関係性です。

0

ろくとなな

メリバ好きなので表紙と帯に惹かれ購入しました。
タイトルの6と7がどんな意味なんだろう?と思いながら読み始め、名前とすぐ分かるものの読み進めるうちそこに込められた意味、七海の過去にも触れていき…。
序盤から意味深なコマがあったり不穏な雰囲気が漂いつつも、こうだと断定が出来ないハラハラ感が良かったです。

ベッドシーンは禄斗の独占欲を感じれて恋人パートはきちんと甘く、でも常にどこか刹那的な感じが他にはない雰囲気だなと思いました。
二人が互いを深く想い合い、愛し合ってる様子が刺さります。
しかしラストシーンを見て、やはり犯した罪の重さは変わらず、二人は不完全で歪な“6と7”でしかいられないのかな、と色々解釈の余地が広がりました。
作画もとても綺麗で個人的にはオチまで納得の素敵な作品でした。
また読み返してみようと思います。

1

No Title

感想がネタバレできないし、解釈も色々あるしで何も書けないけどめっちゃ好きだった!この仄暗さよ。明るいデートとの落差がゾクゾクする。皆さんの解釈を読むのも楽しいね。

1

ただ、一緒に居たかっただけ

 既に多くの方がレビューを書かれているので今更かもしれませんが、余程地雷が心配な場合以外は、まずはネタバレ等を見ないで一読して欲しい作品です。
 読了後にレビュー等を見て感想に共感したり、様々な考察や解釈を楽しんだり新しい発見をしたり物思いに耽る、と言った楽しみ方がお勧めです。

 奇妙な設定、人物の狂気とグロテスクな表現、衝撃の結末の印象が強いですが、合間にはカップルの束の間の幸せな時間を見せてくれる。
 反して濡れ場は歪み激情にまみれ、禄斗の逸脱した独占欲と色気ある七海の表情に色んな意味でドキっとさせられる。
 そしてただ禄斗と共にある為の七海の狂気と、真実を知った禄斗の嘆きが辛く切ない…ダークなストーリーだけでは無く、互いへの想いが十分過ぎるほどに感じ取れて、BL部分ももれなく楽しめました。


 ここから結末に関するネタバレが含まれているのでご注意下さい、愛し合う二人を見ていると、当然これからも幸せが続く事を願いたくなります。
 でも現代をモデルにした世界にとって禄斗は異物だ、その禄斗と共に在る為に七海がしてきた事は、どんな理由があっても赦される事では無いし赦されてはいけない。
 世の理に反した存在である二人の末路はこうするしかなかった、この世界にとってはこうなるべき、当然の結果だとも思いました。

 アリの巣のページの前でお話が終わっていればある意味「永遠に結ばれた」、と言い切れるのかもしれない、ところがその後に出て来る子供たちが、メリーが付くのかさえも疑問符を投げかけてくる。
 そもそもこの子供たちがあの二人なのかも不明ですが、そうだとしたら確かに禄斗の願いは叶ったと思う、でも七海は…同じ悲しみを繰り返す未来が見え隠れする。
 解りやすく転生して再会しました!でも良さそうな所を、最後まで救いがあったのか無いのかも解らない、どんなに願っても想っても都合よく叶わない残酷さは、ホラーやダークをテイストとした作品に相応しい終幕だ。

 描き下ろしが更にとどめを刺してくる、水族館デートの裏話的なエピソードで一見楽しいストーリー、しかし最後のページで悲しい現実を突きつけて来る締め方が上手い、最後まで二人と読者に解りやすい幸せをもたらさないこそ、余韻を引き摺り続けるのだ。

 上記に書いた私の感想も正しい解釈なのかすら解らない、真実は作者さんのみが知り、敢えて多くを語らず正解を示さない事で、色々考察し余韻に浸る楽しみを我々に与えて下さったんだな、と思いました。
 「三月の兎たち」もそうでしたが、後から彼らの事を思い出し考えると何だか楽しい、と言ったら変かもしれないけれど、そんなじわじわ来るような遅効性の毒のような危険な魅力が、凡乃ヌイスさんの作品にはあるのかもしれません。
 
 ハッピーエンドとは言えないストーリー、ところが私自身の読後感は幸せなのです、「東京戦慄怪奇譚」で見かけた二人の結末を見届けられた事、とても心に残る素敵な作品を読む事が出来たから。

3

興味深くはある

試し読みですごく気になったので購入しました。感想としては、まあ普通に面白いかな、です。興味深くはあります。信心深い人の元に現れた救いの存在なのかなと思ったら、同志っぽい生物はかなり荒々しく生きてる。あの生物も誰かに呼ばれて誕生したはずですが、その誰かはあれを大事にしなかったのかなんなのか。かなり謎が多く残る作品でした。先生が確かわざと不明瞭なまま終わらせてるみたいなことをおっしゃってた気がするのですが、普段考察する作品を読まない私には少し不向きでした。
小説を読むのが好きな方なら楽しめる気がします。
あと結構過激な性行為のシーンが何度かあるので、Amazonだと年齢確認をされました。

2

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