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小説をあまり読まなくて、初めて小説でBLを読んだのですが、文字でこんなに胸が締め付けられるんだと感じました!
先生と生徒、男同士、年の差、大きな壁がある2人のお話。目についたので買ってみたら、続きが気になって小説が苦手な私でも2日で読んでしまった。
このもどかしい関係が心を締め付けてきて、最後はもうわぁぁ…!良かったぁ!って感じで声も上げちゃいました。
2人の気持ちがひしひしと伝わってきて、もうたまらん!という感じでした!
ぜひ読み返したいと思います。
作者様の作品は「美しい〜」と「おやすみなさい〜」を読んでみて、残念ながらどちらも苦手だったのですが、名作の新装版と聞いて恐る恐る手に取りました。
読んでみると、これは…苦手じゃないどころか、かなり好きですね!
高校生って自由なようで、ままならないことばかりですよね。
とにかく切なくて、ハラハラして、一気に読みました。
名作だと思います!
1番印象に残ったエピソードは、教師と生徒という関係の本当の危うさに気付けないままだった瀬名が、自分が社会人になって初めて、当時阿南に相当なリスクを負わせていたと理解するなど、当時の阿南を振り返って行動や言葉の真意を理解していくところですね。
視野が狭かった高校生が、だんだん世間を知り、それとともに相手への理解を深めていくっていうのがいいですね。
瀬名のがむしゃらな体当たりを受け流していた阿南ですが、当時どんな心境だったのかを阿南視点で見てみたくもあります。
作者様買いです。
読み終えて、しばしその余韻に浸り、心を持っていかれた作品でした。
こんなに刺さった作品は久しぶりでした。
教師と生徒、王道のシチュエーションですが、
本作ではその心理描写が秀逸で、揺さぶられました。
常にフラストレーションを吐き出し、不機嫌な自分を
コントロールできない瀬名。
そんな瀬名が教師の阿南に執着し、ちょっかいを出し、次第に
惹かれていく。
瀬名はもちろん、阿南もすごく人間味のある人。そして大人で、魅力的。
冷たい口調と距離を置くが、優しい。
最初瀬名が絡んできても、突っぱねることなく寄り添い
家庭環境に問題がある瀬名の居場所となっていた。
阿南に惹かれ、どうやっても優位に立てない、好きと言ってもらえない瀬名が阿南に対して、子供っぽい怒りをぶつけるのも、全部受け入れていた阿南。
冷たい口調で、冷静な阿南が、流されて、瀬名にに惹かれて、理性を失っていく姿、気持ちの揺れが痛いほど伝わってきて、切なくて、胸がしめつけられました。
知ったかぶりをしたり、大人ぶったり、
デートの作戦も失敗して、それを素直に認めて謝る瀬名がかわいい。
"好きです"って全面降伏する年下ワンコ、めちゃくちゃかわいい。
別れるところ、あと瀬名が指名を受けて担当した子がもたらした情報を聞いて泣くところ、そして再会して喧嘩するところには、こちらも泣きました。
我慢に我慢を重ねて、気持ちを抑えた阿南がみせる涙の破壊力たるや!
美容師になった瀬名、本当によく頑張って、そして自分のことだけではなく、阿南のことを思いやれるようになって、大人になって…。
巻末にある二人のその後は、まさにご褒美‼️
読んでて嬉しくなりました。
私にとっては文句なしの神作品でした!!
凪良ゆう先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
焦れったい 3
クズ 3
エロ 2
甘さ 1
な感じだと思います。
瀬名くん×阿南先生のカプです。
今作は2009年に発行された「未完成」に番外編を2作品収録した新装版で、元々の「未完成」も未読だったので、今作ので初めて読みました。
高校2年生の瀬名くんは、友人がバイトをしている夜のクラブに出掛ける。しかしその日は男性オンリーのイベント中で、ゲイではない瀬名くんは人間観察をしていると、その中に英語教師の阿南先生を見付ける。自身の家庭環境や鬱陶しい彼女のことにイラついていた瀬名くんは、憂さ晴らしに阿南先生に声を掛けるが…。
17歳で生徒の瀬名くんと27歳で教師の阿南先生。年齢歳、立場、男同士、色んなことが壁になっているし、そもそも阿南先生が教師として大人として、瀬尾くんのアプローチに一線を引いているので、なかなか恋愛的な進展は焦れったいものがありますね。
今作は攻めの瀬名くん視点で書かれていますが、未成年で考えの青さや無謀感が凄いですね。正に未成年、学生だなと思わされる言動の数々ですが、その気が無い彼女達に対してなど、なかなかのクズっぷりだなと、そこまで好感は抱けなかったですね。
若干瀬名くんの無理矢理で身体を繋げてしまう阿南先生。2人の関係性や取り巻く環境の所為で、結ばれることがないのにはやはり切なかったですね。
でも、それから月日が経ち、2人が再会する時には瀬名くんが22歳になっているので、2人の関係はまた変わっているのに、それでもやっぱりなかなか踏み出せないでいる2人が焦れったかったですね。
同時収録されてる番外編は、本編後で一緒に暮らしたり、甘えて甘やかして、本編よりは2人の甘いやり取りが読めます。
登場人物みんながどこか不完全で未完成な言動をしていて、良い所も悪い所も心理描写も細かに書かれていて、2人の関係の行く末に目が離せなくなるので、是非とも読んでほしいです。
今回は元生徒の美容師と英語教師のお話です。
攻様が受様へのだしたちょっかいが本気に育ち
生き方を変えていく本編に本編後日談4話を収録。
攻様の両親は父親の浮気による離婚話があり
母親は常に情緒不安定な家に
留まる事は攻様には不快でしかありません。
長い夏休みのある夜もそんな家から抜け出して
中学の友人が年を偽って働くクラブに向かいます。
その日はいつもと違う雰囲気のイベントデーで
知り合いも見つけられずに退散を考えていると
見知らぬ男に声をかけられてる事になります。
友人に今日はゲイナイトだと言われた攻様は
マイノリティへの興味と手持無沙汰から
周りを観察し始めます。
すると妙に雰囲気のある男を目に入り
男が同じ学校の英語教師だと気づくのです。
彼が今回の受様です♪
受様はデキている男と待ち合わせのようで
じわじわと残酷な愉悦感に侵された攻様は
憂さ晴らしで声をかけると
受様は怪訝そうな顔をしたものの
攻様が高校の生徒だとわかると不愉快そうに眉根を寄せ
見逃してやるから早く帰れと言い放つのです。
思ったのと違う受様の態度に苛立った攻様は
受様の性癖をばらすと匂わせますが
受様には軽くあしらわれた上に元にいた男にも
邪魔者扱いされて撤退する事となります。
夏休み明け
攻様は校内で見かけた受様に声を掛けるものの
すげなく情け容赦のない態度をとられた事で
逆に好奇心が刺激されてしまいます。
攻様の好奇心がもたらしす未来とは!?
家庭環境から雑な生き方をする攻様と
偶然性癖を知られた受様の恋物語です。
初出は花丸文庫Blackですが
私はリメイクされたプラチナ文庫が初読みで
今回の再録ペーパーと記念本も所持しているので
改めての読み直しでしたが
いつの時代でも変わらない
生徒と教師という禁断な関係とともに
10代と言う若さと年下だからこその一途さな強さと弱さ
暴走する受様を受け止め阻む大人な攻様の強さと弱さに
キュンキュンさせられました♡
攻様は両親の不仲による家庭環境の悪さを
誰にも打ち明ける事ができずそれを忘れるために
友人や女子とのバカ騒ぎに興じますが
子どもにとって家は帰るしかない場所であり
そこから逃げる術を見つける事は難しいと思います。
それゆえに受様は
性癖と言う弱みを握った事で受様の優位に立ち
今までの交友関係とは違う新たな居場所をつくり
現実逃避を図ったのではないでしょうか。
受様はクラブで友人といた姿が素であり
教師として熱意を感じさせる描写はないものの
人生の先輩として大人として惑う攻様を見捨てられず
攻様に付き合い選択をしますが
受様の一途すぎる想いが夢見る未来を
攻様よりも長く生きた大人の分別によって
ともに歩くことを拒みます。
それは攻様に伝えたような理由ではなく
攻様に日の当たる未来を望むゆえの選択なのですが
攻様を傷つける言葉しか伝えられない
受様の胸の内を思うと辛かったです。
そして互いを思いあいながらも離れた2人が
再びの再会を果たし、2人が同じ時を生きる選択をした
幕引きまで読めてとても良かったです (^-^)/