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表題作マリア

某国諜報部特殊機関所属工作員23シャルル・アジャン
欧州財閥の四男で学生兼研究者20ハルキ・カゲヤマ 

あらすじ

辣腕謀報部員シャルルとともに、数々の難事件をこなしてきたハルキ。彼にとってシャルルはこの世の誰より愛しい、最愛の恋人にして相棒…。今回、とある若手政治家の警護の任についたふたりの前に現れたのは、伝説の殺し屋の名をもつ男、カイゼルだった。アッシュブロンドの髪、美神のように端正な容貌、見惚れずにはいられない青鈍色の瞳―なんてことだろう。シャルルと比肩できるほどに美しい男がこの世に存在したなんて。そんな動揺を見透かしたかのように、カイゼルの魔手はハルキへと伸び…。

作品情報

作品名
マリア
著者
紫瞳摩利子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
Charade books
発売日
ISBN
9784576970011
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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評価数
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平均
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神率
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レビュー投稿数1

痛み分け…

 シャルルとハルキの話と、カイゼルと諒の話の合同本でした。
 なんていうか……相変わらず、ハーレクインくさいのはさておき(美しいものを形容する大袈裟さが)。

 最初読む前は、それぞれの作者さんが、自分のキャラ目線の話をそれぞれ書いているのかな? と思ったんですが、どっちかっていうと、シャルルとハルキの話に敵役として、カイゼルと諒が出てきて感じの話でした。
 個人的には組んでくれる方がよかったような気もしたんですが……。
 どっちも知ってるキャラだとどっちかが悔しいのって嫌ですよね。

 で、読んだ感想なんですが……
 何となく、シャルルがカイゼルに負けたような感もあったりするんですが、まぁ、片方はシャルルがカイゼルに勝ったみたいになってたから、トータルとしては痛み分けかなー……とは、思うんですが。

 個人的にどっちも「完璧」という形容詞が似合うような人たちなので、敵対させるよりも、仲間同士にしちゃった方がよかったのかなーとは、思わなくもないです。
 だって。
 どっちかが勝てば、どっちかが傷を負うわけだから、その「完璧」にどっちみち傷がついちゃうんですもんね。

 あんまり、二つの話をくっつけない方が、よかったかなー……と、個人的には思います。
 作者さんたちは、楽しかったんでしょうが……。

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