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部族オメガバース -黎明の花嫁-

buzoku omega verse -reimei no hanayome-

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表題作部族オメガバース -黎明の花嫁-

バドル
19歳、ガルナ村族長の孫、ヨキの夫となる男
ヨキ
21歳、ヨルタ村族長の息子、ガルナ村にヨルタから嫁として嫁ぐ

その他の収録作品

  • あとがき、カバー下

あらすじ

これは遥か昔、
まだ「オメガ」という概念が存在しない
とある部族たちの物語――

男でも妊娠できる特異体質のヨキは、敵対するガルナ村との和平のため、
ガルナ次期族長・バドルの元へ嫁ぐことに。

婚儀当日、初対面の印象はお互いに最悪。
なんとか歩み寄ろうとするヨキだったけれど、予期せぬ〝発情〟が起きてしまって――!?

「てめぇ何しやがった…! 俺はなんでこんな…」
「ごめん…全部俺のせいなんだけどさ 抱いてくれないか?」

猛獣系年下α×やれやれ系Ω〝異部族婚姻譚〟開幕――!

作品情報

作品名
部族オメガバース -黎明の花嫁-
著者
蝦夷森わに 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799771563
4.4

(157)

(96)

萌々

(39)

(15)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
686
評価数
157
平均
4.4 / 5
神率
61.1%

レビュー投稿数16

デビュー作とは思えない素晴らしい完成度です

もう全世界の人に読んで欲しいです。
こんなに壮大なオメガバースに巡り会えて嬉しいです。
物語の土台がしっかりとしていて、オメガバースという概念がない黎明期のオメガバが大きな一つの柱となり、また政略結婚から生まれる真の信頼感や愛というもう一つの大きな柱があります。ゼロから生み出される初めての感情や関係性が、ゆっくりと確実に育まれて形になって行く様が、とても壮大で素晴らしくグッと引き込まれて行きます。

外敵の侵襲によって両親を亡くしたバドル
自分の身に起きる未知なるもの(発情)と自分自身の体質に苦しむヨキ
二人共が、自分に贖罪を背負わせているようで哀しい
政略結婚をした二人が、関わるうちにお互いの熱で氷を溶かすように心を開いて信頼し合えるようになる過程は、読み手の緊張を解してくれる
知らず知らずのうちに芽生えるくすぐったい感情や、無自覚な嫉妬や独占欲が本当にかわいく思える
大切にされること、大切に思うことを知るバドルとヨキには幸せになって欲しいと願わずにはいられない

まだまだ解明されていない『オメガ』『ツガイ』がどうなるのか、バドルとヨキが真の番になれるのか興味深い中、ただ今続編連載中で面白く楽しみです。

0

デビュー作なんですか?

デビュー作なんだそうです。

びっくりです。だって絵もとってもうまいし、ストーリーもとっても良い!!
オメガバースを知らない世界という設定も凄く良かったです。内容は王道オメガバースだと思います。
とにかく良いのでオメガバース好きな人にはぜひ読んでもらいたいと思いました。
話は、本当に区切りよく、スッキリと終わり、読後感もよいのですが、
これで終わるのは非常にもったいなくて、まだふたりをみたい、続いてほしい気持ちです。

4

No Title

この2人もしかしてネットで見てたやつ!?と思わず飛びつきました!コミックス発売おめでとうございます!

オメガなどの概念がなかった時代。かつて対立していた部族間の友好のために婚姻することになったヨキ(オメガ)とバドル(アルファ?)。バドルの部族達はヨキの部族を憎んでいて、非友好的な関係から徐々に…なストーリーが良い!

バドルは懐かない野生の大型動物のような人。ヨキは包容力抜群なお兄さん。バドルの方が少し歳下なので、ガキ大将と見守るお兄さんのような関係性が好きな人には刺さると思います!私は刺さりました!部族ものなので表紙の2人の見た目にときめいた人にはぜひ見てほしいお話です!

2

少しずつ「好き」が育っていく部族オメガバース

えーーこれデビューコミックス!?
本当に!??
と、ちょっとびっくりするくらい全体的に完成度が高い一冊でした。
舞台は、とある島の部族集落。
相対する2つの部族が、和平手段として互いの族長の子供同士を政略結婚させたことから始まる物語です。
嫁として村に来たヨキはオメガだけど、島にはまだ「バース」の概念はなく、もちろん誰も「オメガ・アルファ・ベータ」の性別を知らない。
知らないながらもヨキと、ヨキの夫となったバドルは本能的に惹かれ合い、発情が誘発されて初夜に体を重ねてしまうんですよね。

バドルは訳あって肉体的な強さ至上主義で、誰にも頼らず自分だけを信じ、単独行動するタイプ。
ヨキはオメガゆえの煩わしさや理不尽さを幼い頃から経験して育ってきただけあって、常に空気を読み、自分に出来ることを考え、他人とは話し合えば分かり合えると考えているタイプ。
オカンみたいに大きな包容力がある人です。

ヨキとバドルは本当に正反対なタイプなんですが、ヨキの優しさや、柔和な性格の中に秘められた強さによって、バドルのヨキへの接し方が少しずつ変化していくんですよ。

だんだんと好きになって溺愛ダーリンに変貌するって、ありがちと言えばありがちですけど、彼らの場合は過去の辛い経験に加えて、バース概念がまだ無いのに本能的に惹かれあっていくというのが良いアクセントでした。

250ページ越えとなかなかのボリュームですが、え!ここで終わってしまうのー!?と思ったのも正直なところです。
なんて言うか、まだまだ壮大なストーリーの序盤っていう感じなんですよね。

バースの概念が既に生まれている外敵の存在や、作品冒頭で描かれていたヨキとバドルの家族の様子など、もっとこの作品世界を読みたい!という気持ちにさせてくれます。
あとがきで作者さんはSNSで小話を描いていく・・・と書かれていましたが、ぜひ商業誌で続編を描いていただきたい。

ヨキとバドルって、やり直し初夜も迎えてちゃんと夫婦になる意思を固めたと思うけど、多分まだうなじ噛んでいないと思うんですよね。
番になるエピソードが読みたいー。

絵は上手いしストーリー展開も上手ですし、繰り返しになりますがデビュー作品とは思えないレベルの高さです。
部族系・ガタイの良いお兄さんたち・可哀想じゃないオメガバースが好きな人に特にオススメします!

5

無自覚な独占欲にニヤニヤ

読み終えてすぐ他の既刊も読んでみたいなぁと探してみたら…
まさかのデビュー作!?

個性溢るるキャラたちといい、独創的な設定といい、
もう魅力の塊でしかない。
ので、部族ものにあまり馴染みがなくて迷っている方も
ぜひ手に取ってみてほしいなぁと思えた1冊でした。


物語はとある島で暮らす二つの部族の婚姻から始まります。

二部族のうちの一つ、ヨルタ族の青年・ヨキは両族の和平のため
敵対するガルナ族の次期族長・バドルの元へ嫁ぐことに。
けれど、夫となるはずのバドルは初対面から警戒心バチバチで…。

このバドルさん、大きな体躯に鋭い目つきで第一印象はまさしく猛獣。
敵対部族のヨキに対しても警戒心バチバチで、一方で興味も隠し切れておらず。
懐いてはいないけれど、遠巻きに観察してくるようなバドルに
見た目に反して愛くるしさを感じてしまいました。

また、タイトルにもあるように本作はオメガバースです。
作中では“Ω”や“α”とは直接的には記載されていないけれど、
ヨキに定期的な発情期があったり、バルドに発情を誘発されていたりと
オメガバース要素が描かれています。

そして、婚姻の儀式を終えた夜、
二人は予期せぬ“発情”によって初めて身体を繋げることに。

そんな愛の欠片もない最悪の出会いから始まった二人でしたが、
ヨキの必死の歩み寄りによって少しずつ絆されてゆくバルド。

最初のうちは他人に興味を示さず一匹狼のようだったバルドが
ヨキに対して無自覚に独占欲を芽生えさせてゆく過程にニヤニヤ
してしまいました。

頭で考えるより先に身体が動いてしまうタイプなので、
言葉は強引なのに行動ではしっかりヨキを守っていたり、
執着しまくっていたりとバドルの“俺の嫁”アピールが
微笑ましかったです。

鈍感ながらもラストでは自分の気持ちを自覚したバドル。
そこからはヨキへの好き好きアピールがさらにパワーアップしていて、
嫁を執着溺愛しすぎる夫の図に多幸感が溢れました。

ただ、できるならもうちょっと二人の蜜月を堪能したかったな…。
二人のその後を描いた続編が見てみたいです!

3

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