電子限定かきおろし漫画3P付
余計なことを考えてはいけない、と繰り返し思いながら読み進めました。
レイヴェダ族の次期の長候補ジズと、その右腕であり親友である戦士ツァドのお話です。
ツァドは戦闘で大怪我をし戦えなくなってから、一族の慰み者として拘束されて生きています。
屈辱を味わいながらそれでも前を向いているのは、いつか自分が見込んだジズが立派な長となるところを見たいから。
そんなある日のこと、ツァドが起こした事件をきっかけに、ジズはツァドをさらって村を飛び出すのです。
本の帯には「身分差ロミジュリBL」とあるのですが、果たしてこれはロミジュリなのか。身分差なのか。
キャッチコピーに疑問を抱きつつ、また、ラストの解決方法についても唸ってしまいました。
何もかも捨てて愛に生きるのも良いでしょう。でもそれは今なのか。ツァドが受けていた輪姦を止めることの方が先だったのでは。
また、ジズが取った解決方法は、一族として許せることなのか。そもそもツァドはそれでいいのか。大量出血不可避のはずの非現実に目を瞑り、それでも色々なことが頭に浮かんでしまいます。それら全部に蓋をしてページをめくりました。
絵はとても綺麗です。
戦闘民族レイヴェダ族の族長の家系に生まれたジズは、やがては長となる定め。
彼を支え共に戦ってきた右腕ツァドへの想いを秘めたまま、ある日戦いで瀕死になったツァドへ「生きろ!」と願ったのは、呪いではなく離れ難い気持ち故だったはず。なのに戦えない体になったツァドに待っていたのは、村人たちの慰み者にされる日々で⋯。
それでもジズが長になりこれまでと違う未来を作る事を信じて疑わないツァド。どんな状況でも希望を捨てないツァドの強さとジズへの献身が泣ける。
自分を犠牲にするのは厭わないツァドだけど、ジズもまた一族よりも大切なツァドを迷わず選び思いきった道を選んだのには驚いた。愛だ。。。
二人の新しい門出に幸あれ!
現在一族のその後を託された弟テヲの続編が連載中で、こちらも気になる〜。
重くて辛くて見てられない。
1話目を読んだ感想はそれでした。
※モブレあります。
地雷な方はご注意ください。
でも、だからこそ受けと攻めが幸せになるまで見届けねばなるまい。
そんな謎の使命感と期待に駆られ、最後まで読み切りました。
戦闘民族・レイヴェダ族のジズとその右腕のツァドは戦場で出会い、
互いに心から信頼し合う戦友として野望のために共に戦ってきました。
けれど、戦で負った怪我が原因で退役することになってしまったツァド。
戦えなくなったツァドが追放されてしまわないように
長である父に軍師として残すよう提言するジズでしたが、
父の出した答えはジズにとってこれ以上ない程に残酷なものでした。
それはツァドを集落に残す代わりに男たちの慰み者とするというもの。
それでもジズの傍で彼を見守ることができるなら、と
集落の男たちにモノ同然に乱暴に抱かれることにも耐えるツァド。
元は戦士として誇りをもって戦ってきた彼の気持ちを考えれば、
それがどれ程の苦しみか痛々しい程に伝わってきます。
そして、ツァドに対して戦友以上の気持ちを抱いていたジズもまた。
目の前で大切な相手が男たちに凌辱されるなんて地獄すぎる…。
それも全ては自分の提案が原因なだけにツァドに対する罪悪感と
愛する人を助けることも出来ない不甲斐なさで胸を圧し潰されるジズ。
けれど、ある日、ジズとツァドの野望を知った軍人を
ツァドが殺してしまったことで物語は大きく展開してゆきます。
ツァドを生かすため、共に生きるために次期長の立場も投げ出して
ツァドを連れて集落を出奔したジズ。
やれるのならもっと早く実行してあげれば…と思わないでもないけれど、
ようやく地獄から脱した二人にホッとした気持ちに。
けれど、次期長が姿を消したことで集落から追手がやってきます。
ただ、追手に選ばれたのはツァドの不幸な境遇にも二人の関係にも
理解のあるジズの実弟でした。
どちらかというと自分を助けるために全てを捨てようとするジズに反対し、
集落に戻って長となるよう説得してくるツァドの方が手強かった…。
ジズ→次期長の立場も集落を捨ててでもツァドと行きたい
ツァド→自分の命を捧げてでも集落に戻ってジズを長になってほしい
と主張がすれ違い平行線な状態になってしまう二人でしたが、
(痴話喧嘩めいた言い合いを目の前で延々と見せつけられる弟、可哀想…)
ジズがとんでもない覚悟を見せてくれたお陰で最後はツァドが折れることに。
まさに「命を懸けて」ツァドへの愛を証明したジズが男前でした(痛そう…)。
男たちに抱かれることを耐え続けてきたツァドの健気さもすごかったけれど、
ジズのツァドさえいてくれれば他はどうでも良いという愛の重みも強烈です。
大切なものを失いながらも、互いへの愛を選びとったジズとツァド。
ぎこちなく身体を動かしながらも手を取り合って支え合う二人に
最後は救われた気持ちになりました。
今まで辛いことばかりだった分、末長く幸せが続きますように。
帯に、「ロミジュリBL」と書いてあり、身分差BL好きマンとしてはやはり期待しかないとページをめくったわけですが、、、
最初にお伝えしておきます。
めっちゃ面白いです。
で、す、が、、、
身分差的に引き裂かれようとしたところ、攻めが受けを大好きすぎるが故、今の自分の身分を捨て、愛の逃避行してしまうまでは切なラバーとしては、ホントに良かったのですよ。
胸がギュウゥゥゥと、絞られるような痛さを覚えましたし、、、
が!!
なんと、そのあとの展開が人によっては地雷だったりするのかなあ、、、と。
思わずその展開に叫び声を上げてしまったまりあげはさんでしたが、それだけ攻めが受けのことを好きだって、激重愛の証拠を見せつけられたような感じがして、めちゃ…好き♡となりました。
ちなみに、欠損BLです。
リアルに欠損する描写ありなので、苦手な方はご注意ください!!
奪うことしか知らない民族の次期族長(攻め)と、闘いによって足を負傷し、攻めの一言で民族から追放することはなくなったが、慰みものとなってしまったかつての凄腕戦士とのお話でした。
画も綺麗ですし、もっとじっくり長尺で読みたかったなあ!の1冊でした。
初めて読む作家様でした。
絵が綺麗で主人公たちがかっこよく美しい・・!
ジズとツァド。戦友のような間柄から次第に関係が変わっていき・・
ツァドはジズに長になってほしい、ジズはそれよりもツァドを優先したい。
想いあっているからこそ切ない部分もありました。
時間が経ってツァドは敬語を使うようになるけど最後は以前のようなやり取りも見れて良かったです。
一緒にいることを決めた二人が幸せであることを願います。
気になったのがジズがテヲに腕を差し出しましたが父は首ではないのに死んだと信用するのか。。ジズと弟が仲良いのと、弟の人柄的に兄を庇うとは考えなかったのか・・・。
そして腕が無くなって手当をし「よし、これで良いかな・・」とすぐ行為に及ぶのも違和感が。。どんなに強くてもさすがに痛すぎて無理なのでは・・とひっかかってしまいそこだけ集中出来ませんでした。