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表題作俺と野良犬のワルツ

和久忠臣
29歳
塚田大智
28歳、商社マン

その他の収録作品

  • 描き下ろしまんが、あとがき

あらすじ

真面目で料理上手なサラリーマンの塚田大智は、同居女性に捨てられ腹を減らしていた和久忠臣と出会う。その日から、ふらりとやって来る和久にご飯を与え、お礼としてセックスの相手をしてもらう仲になった。でも、どれだけ体を重ねても大智が知っているのは和久の名前と年齢だけ。過去の恋愛の失敗から距離感を誤らないよう慎重になっていた大智は、和久について聞くことも、二人の関係をはっきりさせることも怖かった。そんな時、ぴたりと和久が来なくなって…? 【のんきで気ままな犬系男×硬派な世話焼きサラリーマン】あべこべアラサー男子の臆病でひかえめな恋!

作品情報

作品名
俺と野良犬のワルツ
著者
きはら記子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス リンクスコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344855939
4.2

(46)

(19)

萌々

(22)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
192
評価数
46
平均
4.2 / 5
神率
41.3%

レビュー投稿数9

掴みどころのない天然ワンコ攻めのギャップが良い

先生の『一途な犬は諦めない』が好きな作品。こちらも試し読みして好みの感じだったので読んでみました。電子で169ページ。以下少々ネタバレあります。

料理上手の商社マン大智(受)は、一年前に出会った和久(攻)とセフレのような関係。いまだに和久の名前と年齢しか知らないが、過去の恋愛の失敗から、それ以上踏み込むことができなくて…というお話。

大智はしっかり者でキリッとした男前。和久はヘラヘラしていて、皿洗いも満足にできない天然な男。
普段は受け攻め逆みたいだけど、濡れ場になると、和久がグッと色気が出てきてしっかり攻めになって、大智も可愛く抱かれてしまう…。
試し読みで、この濡れ場での二人のギャップにズキュンとらやられて読み始めましたw

大智は過去の恋愛の失敗から臆病になっていて、和久にあれこれ訊くことはできない。和久も自分から話したりしない。なので和久の仕事すら何かわからない。和久はワンコだけど掴みどころがなくて、ミステリアスな感じもします。

中盤、冒頭に出てきた「ゆりちゃん」登場。
なんだそういうことだったのか〜!てっきり彼女だと思ってたよ〜ww

その後は、「もうお礼(セックス)はいらない」と言った大智に和久の様子がおかしくなって、必死にご奉仕してきたり(大智をあの手この手で気持ちよくしようとする和久がエッチだ〜(///∇///))
和久のお仕事が判明したり、一緒に旅行もしちゃったり…。

初めは謎めいていた和久の人物像が徐々に明かされてきて、二人の心の距離も近くなっていく様子に、なんだかほっとしてしまいました。やっぱり攻めには受けを大切に想っていてほしい。

最後は大智がまた変にネガティブ発動しかけたけど、和久がうっかり口を滑らせてくれてよかった〜!でないとまた拗れてたかもw
結局お互いおんなじ気持ちだったのね〜、とほっこりでした。

出会って一年以上かけて、ようやく気持ちが通い合った二人。「付き合う」なんて言葉にしなくても、これからは仲睦まじく暮らしていってほしい♡

評価は萌2と神で迷いましたが、和久の濡れ場で雄みが出て色っぽくなるギャップが大変刺さったので、神評価とさせていただきます。

電子 白抜きorトーン修正(枠なしの白抜きなので、やはりちょっとわかりにくい。無なコマもあり残念。トーンも形はわかりにくい)

1

不思議で不確定要素だらけの2人の恋物語

引越し寸前の部屋の隣人がドアを叩きながら腹を鳴らしているのを見つけてしまいご飯を食べさせてあげるところから始まるという思わずハテナが浮かんできそうな設定なのですが、ちょっと不思議な日常ぐらいの収まり方をしてしまうのが本当にすごくいいなぁと思いながら読んでいました。

真面目すぎる男と奔放すぎる男。真面目すぎるが故に振られてきたから相手を縛るような探るような発言をして今の心地いい関係すらもなくなってしまうのを恐れて肝心なことを聞けない言えない受けが切なくもどかしかったです。
最後に2人の意見が一致したシーンがすごく印象的でした。言葉にしていないという逃げ道を残しておくのが2人らしいなぁと。

あと毎話ナレーションがまるで絵本を読んでいるかのような語り口だったのがまたとてもよかったです!!

0

【捨てないよ。絶対に捨てない。一番ほしかった言葉だから(大智)】


エロス度★★

おやおや。捨て犬に餌をあげたらえちちなお礼をされ、懐かれてしまうのがかわいいですね。

和久と大智が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。

自由なワンコと真面目なリーマン、正反対な2人の組み合わせがツボで、和久に絆されていってしまう大智やセフレ以上恋人未満のような2人の距離感がたまりません。

恋に臆病になっている大智、そして大智に捨てられることを恐れ焦る和久も切なくて刺さり、大智を気持ち良くさせたくてやり方を調べる和久の可愛さや大智への気持ちを胸に秘めていた和久が尊くてグッときました。

0

終わりの来ないお付き合い(´ ˘ `*)

きはら先生らしさをすごく感じる1冊でした!
すごいBLらしい要素を備えてはいるけれど、BL過ぎない現実感みたいな空気を感じる事が出来る所が好きだな~って思う作家さまです

恋愛面でBL要素は感じさせるけど、彼らの生活(例えば学校だったり職場だったり、生活をしてる街中だったり…)を垣間見せてくれる事で身近な物語を感じさせてくれる、そんな読み心地があって、それが読むタイミングで都度味わいを変化させてくれたり安心感を与えてくれたりするので読み返しをするのが楽しみな先生です♡

今回もすごくそんな先生らしい作品で、初見での読み始めと読み終わりで感じる入り口と出口でのキャラへの印象変化が起こります

最初読んだ時は正直キャラに対して「なんでそこ聞かないかな…(ㆀ˘・з・˘)=3」とか「そこは言っておきなさいよ…(*´д`)⁼³₌₃」という2人共に対してもどかしさを抱きながら読んでいた所が多かったです
最初の印象はズバリ「餌付けBL」って印象でしたw

何だか受けの大智くんの健気が過ぎる感じに必死さを感じて少しバランスが悪いな~って思ったんです
餌あっての関係でお礼でセックスを”してもらう”、、、
Give&Takeではあるけど一方通行のような、、、

だけど、2周目3周目をしていくと、、、
「生きる糧」に食事ってすごっく大きな存在で、餌付けって言わば「生活」の一部なんですよね、、、と「餌付け」への印象が変わって来ます

そして徐々に見えてくる攻めの和久さんの家族観や恋愛観を含んだ人生観
一度親の離婚を経験してるけど、それで「終わりじゃない」って知ってる和久さん
バックパックを通して縁が繋がって行く事を知ってる和久さん
そんな和久さんだからこそ名の付いた関係に拘る必要が無い事も知っていて、ふわふわして見えるけど実はすっごい大智くんを気遣っていた和久さんだからこそ「敢えて口にしなかった言葉達」があった事を知っていく、、、 (ღˇ◡ˇ*)

そんな和久さんの真意をしっかり汲み取れるこちらも気遣いの人!大智くん♪
結局正反対に見える2人だけど根っこの部分がすごく相性いいんだろうなぁ~って妙に納得出来てしまう!!

だから敢えてしっかり「始めない」!!
始めがなければ終わりは意識しない
そんなあやふやな関係でもお互いが「分かって」いれば問題ない
そして何よりも「好き」が真ん中にあるんだからそれでいい(ღ˘͈︶˘͈ღ)

個人的な「恋愛観」とは違うけど、「人生観」としては何だか妙にしっくり来るこの2人
力技ではないのに納得できる終わりにやっぱりきはら先生らしい読ませる力を感じます

「ワルツ」を比喩に使う時ってどんな時かな?とググってみて納得!
色んな使い方があったけどこの2人にはきっとコレ
〝調和がとれている〟
和久さんと大智くんだからこその関係なんだろうな((っ´ω`)♡(´ω`⊂ ))
これからも軽やかに明るく٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶時に1人で大体は2人で美味しいご飯で満たされる時間を過ごしていて欲しい2人のお話しでした

修正|白抜きとたまにトーン

2

ワンコから恋人へ

作家さんのインタビュー記事を読んで気になり
読ませていただきました。
しなやかな絵柄も童話調の語りも可愛いです。

お世話焼きの受けが見た目はしっかり男っぽいのも好みでした。
お人好し、さん付け呼び、
相手に線引きして色々詮索できないでいるのが健気。
ゆるふわ攻めはチャラヒモ系かなあと思ってたらそうではなく。
焦りや想いがわかった時、キュンーとなりました。
気になったきっかけの5話の扉絵ですが、ワクさんがワンコから恋人へ、という解釈でしょうか
かわいいお話でした。

エチしっとり✩白抜き

1

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