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ラスト・メッセージ 結婚生活をはじめから

last message

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表題作ラスト・メッセージ 結婚生活をはじめから

エイダン・レッドフォード
29歳→26歳、平民出身の侯爵家跡取り、騎士団長でスバルの夫
スバル・レッドフォード
27歳→24歳、監査職員、伯爵家の次男でエイダンの妻

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

結婚当初の君に二度目の恋をした。すれ違い夫夫のやり直し結婚生活

平民出身ながら侯爵家に養子に迎えられ、周囲の偏見をものともせず、抜群の成績で学校で一目置かれる存在だったエイダン。スバルをいじめから助けてくれたヒーローのような彼に一目惚れし、半ば政略結婚のように夫夫となった。けれど、エイダンは伴侶であるスバルに手も触れずに――ある日突然事故で亡くなった。ところが彼の遺品を整理していたスバルは、隠されたように「愛する妻へ」とメッセージを添えた指輪を見つける。今になって何故――。混乱するスバルは屋敷に火がつけられたのも気づかず、自分も命を落としてしまう。そして、気づいた時には結婚式当日に時が遡っていた。当時は言えなかった想いをエイダンにぶつけてみると、意外な反応が返ってきて…? 互いの想いがすれ違っていたことに次第に気づき、夫夫生活は修復していく、。そして、二人を陥れた黒幕の存在に気づき――?

作品情報

作品名
ラスト・メッセージ 結婚生活をはじめから
著者
小中大豆 
イラスト
二駒レイム 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041160732

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19

4.1

(65)

(26)

萌々

(26)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
263
評価数
65
平均
4.1 / 5
神率
40%

レビュー投稿数16

SF風の異世界での死に戻り

愛のない結婚生活を送っていたスバルの夫が亡くなったところから物語がはじまる、死に戻りとしてはとても珍しいスタートのしかた。
夫のエイダンから愛情を向けられたことはなく、愛人もいるはずなのに「愛する妻へ」というカードと指輪を見つけて、なぜ?どういうこと?と思っている内に死んでしまう…走馬灯のように過去を思い出していく中に、読者にいろいろなヒントが散りばめられていきます。散りばめられているだけで、犯人はまあわかんなかったんですけど…
エイダンは実はスバルが好きだったんじゃないかなあ、というのだけは!ちゃんと!!わかりました!!
結婚式の真っ最中に死に戻って、夢じゃないかと思ってる内にどんどん甘々な雰囲気になっていくのがよかったです。お互い心のうちを出し合って、誤解も解けて。
そして2人とも命を落としてしまう未来を回避するために力を合わせていく。

表紙のイメージとは違ってSFな世界観と特殊設定でのお話なので、ちょっと慣れるまで混乱しましたが、たぶんSFチックな挿画だったら読んでいなかったと思う。
切ない苦しい過去から一気に甘くなる感じ、とっても好みでした!

1

ちょっとあっけないドキドキ(´º ◽︎º`)

あらすじを読んで好きそう♡小中先生だし♡と思っていそいそと購入しました。

独特の世界観の死に戻りファンタジー。
ん!?と行きつ戻りつ読み進めました。


心から愛した夫エイダンが交通事故で亡くなり、自分も毒殺のような症状で倒れたスバル。
エイダンが残した指輪とメッセージの意味を知りたい、と願いながらスバルは走馬灯を見る。

この走馬灯を読者も一緒に見るわけですが。
くそーなんだエイダンめ!(#゚Д゚)
初夜に愛人と噂されてる人の所に出かける、とか、あなた最低だからな!

スバルの孤独や苦悩が不憫。

だもんで、再度の結婚式はめっちゃスッキリ。
その後自宅に戻ってからのやり取りもめっちゃ萌えた\( ゚∀ ゚)/
スバルの涙に慌てるエイダンへ、いいぞ、もっと慌てるがいい、と何度思ったことか( ¯▽¯ )

それぞれのすれ違いに周囲の悪意を感じ、調べ始める2人。

で、黒幕の予想がつき、さてこれからどうするのかな、とドキドキしていたらば、急展開。
えっ!?これで事件終わり!?とちょっと拍子抜けしちゃいました。

2人のラブ的には十分萌をいただいたのですけどね♡

3

No Title

一目惚れしたエイダンと政略結婚したスバル。初夜から彼には相手にされず、愛のない結婚生活。3年後エイダンは事故で亡くなってしまう……そして自分も何者かに。

そして結婚式の日に時間は戻る。面白い設定でした!1度目の結婚生活ではつらい3年を過ごしたスバルが今度はどう生きるのか☺️エイダンがキリッとしたまたかっこいい男なんだよね︎彼らがお互いに誤解させられていたということに気がついて…。

すれ違いの2人はすごく切なかった〜!!スバルのしんどさがめちゃくちゃ伝わってきてどうなるかハラハラしたけれども……。二駒先生の挿絵が美しく眼差しの強いエイダンが想像通りでした。スバルも綺麗で挿絵も楽しみだった‪

二度目はやり直しが幸せでよかった…!

2

自分の目耳で確かめる

先生買い。良かったなあ。小中先生の書かれる文章って、なんか沁みるんですよね。沁み沁みおでん、大根ですね。はずれることはない一品という印象です。不器用さんが掴み取るタイプのお話が好きな方でしたら超おススメしたいです。本編250P弱。2回目読んでも、またぐいぐい読んじゃって泣く一冊、覚えている気がするので萌2にしました。

どうしても好きだったエイダンとなんとか結婚ねじ込んだものの、心を通わせることは一度もないまま先立たれたスバル。エイダンの書斎を整理して発見した指輪入れには、「愛する妻へ」と書かれたメッセージがあり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ヴェローニカ(受け従姉、高名な声楽家)、受け家族(仲悪い)、受け祖父母(善人)、イリス(攻め恋人、♀)、ギデオン(攻め義母、辛辣)、悪党少々。

++

よくある時間巻き戻し、やり直し系、といっても怒られることはないと思うのですが、やり直す前の辛い時間の記載が長いように思います。
だからこそ!
スバルのせつない、つらい思いが押し寄せて沁みて、「ああああああああ、てめーーー何すれ違ってんだよーーーーー」と共に歯噛みする心地。

それが、吹っ切れたスバルの「へたくそ」発言から、少しずつ少しずつ二人が自分たちの目、耳で確認し、思いを通わせ変わっていく様に、すっかーんと晴れ晴れする心地だし嬉しいです。
小中先生、せつない思い書いていただいたら最強なのでは。

最後は「よくぞここまでたどり着いた」という安堵の気持ちでいっぱいになる一冊です。途中で読み止めることが難しいので、読み始める時間にはご注意ください。

3

擦れ違いを乗り越えた先の愛は感慨深い

小中大豆先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
擦れ違い 4
切ない 3
ファンタジー 2
エロ 1
な感じだと思います。

エイダンさん×スバルさんのカプです。

夫であるエイダンさんが事故で亡くなってしまい、思い悩んでいた妻のスバルさん。そんな時、エイダンさんからスバルさんへの「愛する妻へ」というメッセージと指輪を見付ける。しかし3年間の結婚生活で、一度も愛されたことはなく…。

今作は、すれ違い、結婚、ファンタジーにSF、サスペンスのような要素まで、様々な設定や展開が盛り沢山の内容となっております。

物語りの舞台は人工惑星の首都、ウラノスで、自動人形が存在したりする少しSF要素があったり、ウラノスの住人であるエレメンツの貴族達は同性結婚をし、両親の遺伝子情報から子供は人工胚から生まれる、という世界観です。なので、登場する貴族達の夫婦は、男性同士でも女性同士でも夫や妻、父や母と表記されています。

今作は何と言っても擦れ違い要素が凄まじいですね。スバルさん視点で書かれているので、擦れ違いでの心理描写が物凄く切なくて、辛く苦しんでいるスバルさんと一緒になって、読んでいて心苦しくなります。

そして、あることで命を落とすが、死に戻りで、結婚式当日である3年前に戻ってしまうスバルさん。そこでやっと、エイダンさんとスバルさんの擦れ違いが解消されたら、1度目の結婚生活では無かった、エイダンさんに愛される描写は、キュンとして萌えるのもありますが、感慨深くて、スバルさん良かったね、と感動が一入です。

何故スバルさんは命を落としたのか、エイダンさんがスバルさんへ残したメッセージの真意は何だったのか、何故2人は擦れ違ってしまったのか、様々な謎や思惑、SFファンタジー、エイダンさんとスバルさんの本当の想いなど、物語りに引き込まれるので、是非とも読んでほしいです。

5

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