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表題作柮薙薫る君の項

荒波縁
郁巳の恋人、24歳、β
郁巳孤太郎
オカルトライター、32歳、Ω

その他の収録作品

  • たらればさん
  • あとがき

あらすじ

【連続Ω(オメガ)失踪事件ーー
その鍵は「トツナギ様」伝説。】

これは私の「知り合い」が体験した話です。
ーー「貴方の知ってる怖い話が有名作家の手でホラー小説に大変身!」
そんな企画を任されたオカルトライターのΩ(オメガ)・郁巳(いくみ)。
数ある投稿の中からΩの失踪事件を集めて1冊の本に纏める。
郁巳はΩが行方不明になる話には不思議と共通点があることに気付く。
それは双頭の日本人形、美しい男の怪異「トツナギ」。
恋人のβ(ベータ)・縁(よすが)に見守れながら郁巳は謎を追い始める。


※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。

作品情報

作品名
柮薙薫る君の項
著者
絶蝶 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784865898361
4

(21)

(9)

萌々

(5)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
84
評価数
21
平均
4 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数6

No Title

V系っぽさも感じる耽美な絵柄とキャラデザに心掴まれました。
一応血は出るし首も飛ぶけど絵が綺麗だから嫌悪感も全然無かったです。

ホラーとオメガバの組み合わせは要素盛り盛りだと思いましたが、案外1冊内でまとまってて、ちょっと難しくはあったけど「あれって結局なんだったの?」みたいな事はあんまり無かったです。
流行りのモキュメンタリーとか因習ホラーがモチーフにされてるのも面白かった。好みの絵柄でそういうの読めるの嬉しいです。

ラブ要素は控えめですが、このストーリーならそれくらいの方がごちゃごちゃしてなくて良い。
でもメイン3人魅力的だったのでもっと色々見たかった気持ちもあります。

2

これぞ、2025年フレッシュ(色んな意味で)ホラー×BL!!

強烈なお表紙のカラー。

おどろおどろしい帯の人形のイラスト。

オメガバースもので、β×Ω。
オカルトライターのΩ視点で、Ωの失踪事件を集めて1冊にまとめていくお話です。

その失踪事件がとにかくホラー。

というのも、共通して「トツナギ」という双頭の日本人形が登場するからです。
ビジュアルが怖すぎ問題の、不気味な人形(帯の画)が苦手な方は、まずここで回れ右したほうがよきと思われます。


なぜなら終盤に向けて、ホラーというよりもスプラッタな場面が多くなっていきますゆえ、、、

そして、主人公のΩの恋人、βの家系もそのトツナギに関係があることが判明し、戦慄する結果となります。

これ以上はネタバレになってしまうので、ここではお伝えできないのですが、
まさかの伏線回収時に戦慄したので、暑い夏に背筋凍る思いがしたい方には、ぜひオススメの一冊です!!(稲〇淳士の声で)

4

あるβとΩの運命

 このテの作品はネタバレ等を一切見ないで読んだ方が楽しめると思います、感想を書くとどうしてもお話の深部に触れる事になるので、それでも良い方のみお進みください。↓

 いきなり怖い画像が出てくると寿命が縮まってしまうので、念の為パラ見してから読み始めていますが、初見では寒気がする箇所がありました((;゚Д゚))不安な方は私のように下見する事をお勧めします。

 解りやすい異形やグロ系の怖い画像は大体3カ所、ところが私が一番寒気がしたのはそれらよりも、描き下ろしの一番最後のページなのです…絵だけでも何故か寒気がする、下見しないで読んだらストーリーも合わさって悲鳴をあげていたかもしれない。
 イラストのテイスト自体がホラーにベストマッチしているのだと思います、怖いと感じさせるのは、同時にそれだけの力や念が込められている事でもあると思う、あの大きく描かれた首のシーンも怒りや憎悪が放たれるような迫力がありました。

 ストーリーは他ジャンルのフィクションを殆ど読まない私の頭では、正直解り難かった部分や、完全に理解しきれていない部分もあります。
 でもオメガバースの設定が上手く用いられ、事件、因習、伝説、それらの繋がり、とても作り込まれている、そもそもオメガバースでホラーを描こうだなんて!それらが両立出来ているのも見事でした。
 何もない所から怪異は起こらない、一番恐ろしいのは実態ある人の心だと再認識させられる。

 私はオメガバースでは、オメガが魂(運命)の番「では無い人」と愛し合って幸せになるお話が一番好きなので、β×Ωの作品を見つけると嬉しくなります。
 βでも、番になれなくても、また不完全で子を成せなくても、運命の相手は彼しか居ない、共に在り続けたい、と互いが気持ちでそう想い合う二人がとても良かった!
 怖いお話の合間に主役二人の互いにかける言葉や見せる表情から、深い愛情が伝わって来てBLとしての幸せもしっかり感じ取る事が出来ました、自分はどうなってもいい覚悟で縁の事だけは絶対に守ろうとした郁巳、強くてカッコ良くてとても好感が持てました。


 ……しかし、まさかこう来るとはね、ここからは結末に関する内容が含まれます。

 縁が郁巳を「運命」だと言った驚愕の理由、普段ならこういう結末もアリ派だけれど、オメガバースはオメガの救済至上主義な私は、郁巳が可哀想で報われて欲しかったな…せっかく私が好きな「魂の番とか関係無しに気持ちで愛し合うβ×Ωのカップル」だと思ったから尚更寂しい。
 
 でもダメだって言っている訳ではありません、ホラーとして描かれている事を考慮すれば、きれいな結末よりこういう後味の悪い結末の方が印象に残るとも言えますね、どっちを取りたいか少々複雑な読後感もまた一興でしょう。

 オメガバースの定番あれこれとは一線を画す、全く違う切り口からそれを描いたような斬新さ。
 タイトルと表紙のセンスや妖艶なイラストも良く、日陰になりがちなβの嘆きにスポットを当てたようにも見えるお話に好感が持てて、今後の活躍が気になる作家さんです。

1

ホラー要素多めです!

暑くなるこれからの季節にぴったり(?)のホラー要素満載の作品です。
BLのL要素は若干少なめ??かもしれません。
表紙に惹かれて購入させて頂きました。絵もとても綺麗ですがストーリーが少し難しい所があるように感じました。(私の理解力が少なく申し訳ないです)

これは私の「知り合い」が体験した話です。

という冒頭から毎回始まる体験話を元に、オカルトライターのΩ(オメガ)・郁巳(いくみ)が小説に作りかえるという企画がお話の軸になっています。数ある投稿の中からΩの失踪事件を集めて1冊の本に纏め、郁巳はΩが行方不明になる話には不思議と共通点があることに気付きます。それは双頭の日本人形、美しい男の怪異「トツナギ」。恋人のβ(ベータ)・縁(よすが)に見守れながら郁巳は謎を追い始めていく(あらすじより)

さらに登場人物としてαの編集者が出てくるのですが、彼の登場で色々お話がややこしく難解になったような気がします。
二つの事件(?)が重なってしまった…という認識であっているのか分かりませんが、絵も綺麗で最初ホラー要素の体験談も良かっただけに、トツナギ様伝説と島の伝説が絡み合った辺りから難しくて分かりにくかったです。

イラストでのびっくりホラー要素もあるので怖いものが大丈夫な方はぜひ!

4

No Title

連続Ω失踪事件を本にまとめる事になったオカルトライターの郁巳。調べていくうちにある伝説と事件の共通点に気づき⋯。

美しい絵と猟奇的な展開で不思議な世界へ引き込まれる。でもホラーもグロいのも平気だけど、私の読解力が低いのかちょっと読み直してもスッキリせず⋯。以下ネタバレ考察。

首を切られたはずの編集綾火が生きてるのは弟の末裔で、兄を探し続けてるって事は郁巳は死んでしまったの?
あれ程郁巳に執着してた縁はあっさりいない事を受け入れてて、そんな程度だったの?
連続殺人は綾火が元凶??どなたか正解を教えて欲しい〜。

3

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