おまけ付き電子限定版
「恋人という関係だから終わりがある」という海斗の考えに対して、一花の「友達という関係でも終わることはある。みんな関係が終わらないように努力しているんだよ」と返答したところが、すごく胸に来た。
広い人間関係のなかで心情の機微が描かれており、恋愛だけじゃなくて、友情、家族愛、日常のなかに存在するいろんな愛について描かれている作品だった。
タイトルの「主人公にはなれないけど」は、”漫画の主人公みたいに両想いが当たり前”にはなれないけれど、それでも葛藤しながら生きていくという意味があるのかなと思いました。
幼馴染3人(男2と女1)と同級生1人(男)と社会人1人(男)の日常の中の恋愛関係。みんな誰かの恋愛を見ていて「主人公は自分じゃない」感じがしているようです。他の人の恋に気づくけど、それは自分がその人を見ているから。それは読者も同じ。
それぞれのキャラがいろんな想いや考えや苦しさを持っていて、ままならない恋愛を見つめています。自分がどのキャラに感情移入するかで物語のラストの感じ方が違うかもしれません。わたしは切なかった!すごくいい作品なのでおススメです。
読んだ後にタイトルの良さに頷くはずです。もちろん表紙にも。
ネタバレなしでぜひ読んで欲しいです。
スピンオフないのかな!!!!!
アンサンブル・キャストであることも、最後はどう転ぶか分からない話はかなり稀でそこはまず評価したい。自分的に「愛とは」という謎々をテーマにする話はいつも大好き。好きな作者でここまで伸びて偉い。
