お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
小説
表紙買い。とんがり耳大好きなんですよね。なんだけど、攻め受けともキャラにそんなに入れ込めず、盛り上がれなかったので中立寄りの萌にしました。勇者系のゲーム好きな人ならもっと嬉しいんじゃないかな。本編290P弱+あとがき。
ブラックな企業で黙々と働いていた労(ろう)でしたが、ある日とうとう会社で倒れてしまいます。で、気が付いたら、大好きなゲームの中にいた妖精王レンドールが横にいて介抱してくれて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
勇者ゲームのエルフ族、エミリア(攻め妹、美麗~)、ヴァレリオ(攻め幼馴染、麗しい)、ドワーフ族、勇者等々ちょこちょこ多め。ヴァレリオがもうちょっと違う形だったら嬉しかったんだけどな。なんとなく期待していたのと違った。
++攻め受けについて
攻めは妖精王。妹が亡くなってしまうと闇落ちしてしまう方。金髪ロン毛の麗しい麗しい方で見た目通り、性格は穏やか寄りだと思うんだけどね。そんな方が絶望して闇落ちする姿もちょっと見てみたいかもww。ちゃんと一族率いる王様という様子です。
受けゲームだけが息抜きという社畜で、現世で倒れて異世界召喚され、モブ貴族の中に入っちゃってます。倒れた時に持っていたスマホも異世界にいって、なぜかwifiつながる、ゲームはスマホの中で続行されています、わお。エルフ族と敵対することが多いドワーフ族の方が好きだったので、なんとかエルフ族との仲を取り持とうと頑張ったりする熱血漢傾向ある方と感じました。
ゲームは勝手に進行しているし、モブ貴族で出番無いはずな自分がエルフ王の右腕みたいになって、なんかおかしい、いいのか?とドキドキテイストなお話でした。ゲーム好きな方だったら多分楽しめたんだろうけどなあ。まったくゲームに興味ないので、うーん・・・でした、すいません。
櫛野先生の新刊は、エルフ王×ゲームの世界に転生した30代社畜SEの
転生ファンタジー。
転生ものなんですが、ちょっと捻った部分があり、
楽しく拝読しました。
まず、笠井あゆみ先生の表紙イラストが麗しすぎて
じーーーーっと凝視...
帯が付いていて隠れている部分、帯を外して見える
レンドールのスラリとした足も魅力的です✨
個人的に”長髪攻め大好き”ということもあり、
ビジュ満点!の攻めでした◎
深夜残業中に過労で倒れ、そのまま自身がプレイしていた
ゲームの世界へと転生してしまった33歳の社畜SE・労(ロウ・受け)。
なんと自分がプレイしていたドワーフ側のキャラではなく、
敵方のエルフの中のモブエルフ(美♡)として転生し、
頭を抱えます。
しかしこのままではエルフ王・レンドール(攻め)が
闇落ちし、モブエルフとなった自身も滅ぼされてしまう。
そこでレンドールの闇落ちルートを変え、
未来を変えようとレンドールに対峙するのですが、
意見を言えば言うほどレンドールに興味を持たれ、
気に入られていきー
と続きます。
80%くらいの人が美貌のエルフ方としてプレイする中、
あえてドワーフ側を選んでプレイする…という
ちょっと捻くれた感のある主人公・労が好きです(。-∀-)
そして王であるレンドールにも怯まず、
堂々と社畜時代の経験を生かした「お仕事改革」アイデアを
述べる姿にスッキリ。
で、ドワーフ達を魔石の採掘で疲弊させているレンドール。
この攻めが一体、どんな傲慢でひどい奴なのか!?…と
思っていたら、ただただ事情を正しく把握していなかった&
妹の命を救うために躍起になっていただけなのですね。
生意気とも思える労の意見にも耳を傾ける
懐の広さ、寛大さがある。良いキャラ...
そんな攻め受け二人も男前でカッコいいのですが、
脇を固めるキャラもまた、魅力的でした。
特に自分が好きだったのは、
ヴァレリオとレンドールの妹・エミリア。
このヴァレリオ、お話の流れ的にてっきり悪役かと
思いきや…!の展開にびっくりです。
労が転生してきて色々頑張ることに伴い生まれた、
”ゲーム世界の歪み”。
物語中盤以降、その歪みの影響が明かされる過程で
「ヴァレリオー!!疑ってごめん...」という気持ちに;
転生世界の”修正力”によって意に沿わぬ行動を
取らされた後の狼狽えるヴァレリオが不憫で...( ; ; )
その後しっかり救われて、ほうっと一安心です。
笠井先生の描かれるヴァレリオのビジュも
素晴らしく麗しく、目と心を奪われました。
妹・エミリアもまた、儚げなのに
強く勇気を持ったキャラで、櫛野先生が「お気に入り」と
おっしゃるのが分かる!!
敵方だったエルフ達の人柄や考え方に触れ、
それを受け入れ変わっていく労。
そして、異世界から来た労の意見やアドバイスを受け入れ、
世界を良き方向に変えていこうとするレンドール。
「バグ排除」が始まった世界の未来を変えるためにー
手を取り合う双方の柔軟な姿勢が読んでいて心地よい
物語でした✨
一方で、互いに認め合いながら、その感情が
恋愛感情へと変化していく過程は、
より一歩踏み込んで詳しく見たかったかな、という気もします。
そしてラスト!
魔王討伐へ、いざー
という興奮に満ちたラストが素敵なんですが、
もーーー本当に自分の欲を言えば、魔王を倒したぞ!!ってところまで
ちょっとやっぱり見たかったかもー...!!
(でも良いラストだと思ってます..!)
と、そんな欲張りな思いも抱きつつ、
それでもやっぱり櫛野先生安定の溺愛っぷり、
爽やかな甘さに浸れる一冊でした・:*+.
櫛野さんの異世界転生もの。しかもスマホゲームに。
それもエルフに!
一気読みでした。
働き方改革からゲームのシナリオを変えたことでの修正力へと。
主人公ロウ(労)が前世の自分に出来なかったことやまるで自分のような立場のドワーフたちのために改革していくのは爽快でした。
信頼できるエルフの王レンドール。
めちゃくちゃ適応力が高くてびっくりです。それだけ労のことを信じてくれてるんですね。
楽しかった改革からゲームの修正力との戦いへ。
ここまで突き詰めてゲームとは?キャラとは?バグとは?修正力とは?と正面から向き合うのは珍しいですね。
正直もうBLないかな?このままゲームとの戦いでもいいかもと思ってたら!
労がお兄さんぽくてあんなに威厳があったレンドールをムラムラさせて(笑)
魔王とのこの先がどうなるのか気になります。
スマホゲームをしたことがないので新鮮でした。
いやーーー傑作傑作!!
転生したアプリゲームの世界に、働き方改革を推奨していく手腕が実に痛快愉快です。
ブラック企業で社畜スキル値を上げてきた主人公なだけありますね。経験に基づいた現場の声、なるほど納得な提言ばかりです^ ^
人間界における効率の良い働き方を、まさかゲームの世界の労働社会に応用するなんて。ファンタジーの世界なのに、日常の現代社会のリアルが投影された雇用主と労働者の関係がめちゃくちゃオモローでした!
主人公・労が転生したゲームの世界は、元々は彼が勇者のプレイヤーとなって魔王を倒す冒険ルートを辿っており、主要キャラであるエルフやドワーフのどちらかを仲間にしながら魔王との決戦に挑むRPGの世界観です。因みに労は美麗なモブエルフに転生していて、ドワーフの労働を管理するポジションにあります。
エルフとドワーフの間には対立構造が存在するように設定されているのがこのゲームのミソ。この対立構造を、雇用主と労働者に転嫁している二者間の関係が、この作品をより面白く仕上げています。
夢や希望やワクワク感を与えてくれる非現実的なゲームの世界がですよ、私たちが身を置いている社会と同じ構図にあるだなんて、ちょっと笑えてきませんか?(笑)ファンタジックな世界の中の現実世界に、本を読む手が止まりませんでした。
ドワーフたちの労務管理を担う労が、労働改革案をエルフの王であるレンドールに示していく姿は、まるでこの世界の革命家です^ ^
劣悪な労働環境で酷使されているドワーフたちの訴えを吸い上げ、いかに効率よく、また彼らがいかに気持ちよく働くことができるかといった労働環境の整備に着手する働き方改革により、『アナザーゲート』の世界を活気に満ち溢れさせていく物語展開は非常にあっぱれでした!
社畜だった経験を生かしてブラック労働環境の粗を洗い出していくリーダーシップが素晴らしかったです。
一応念を押しますが、これはちゃんとBLです(笑)
労務管理について熱く語ってしまいましたが、BLとしての見どころもしっかりあるので、どうかご安心下さいね。
一番の注目は、労があまり好ましく思っていなかったレンドールのイメージが変わったことでしょう。実際会ってみたらレンドールがめちゃくちゃ理解ある素晴らしい王で、労のレンドールに対する信頼の気持ちが高まっていきます。
そんなレンドールに惹かれていくのも時間の問題で、またレンドール側も明らかに労に対してアンテナを向けているところからしても、2人のBLの芽生えは着実に育っていきます。
2人の親密さが増していくとグッとBLの萌え味も増してくるので、彼らの恋愛模様にぜひご注目下さい♪( ´▽`)
ゲームの設定に組み込まれていた、エルフかドワーフのどちらかが闇堕ちする強制的な干渉に引っ張られていくシリアスなシーンも同時に巻き起こり、エルフやドワーフ、勇者をも含めたハラハラな展開からも目が離せませんでした。
この世界は多くのプレイヤーが干渉するゲームの世界であると同時に、ゲーム内の彼らは、彼らの意思で動く世界でもあります。この2つの世界が対立する戦いをどう切り抜けるかといったところのラストエンドは最後の最後まで息をつかせぬ展開でした。
私は普段ゲームをしない人間ですが、めちゃくちゃ面白くてハマっちゃいました。
私のようにゲームに詳しくない人にも、日々の仕事にお疲れさまな方にもオススメしたい作品です。