特典付き
マフィアのボスに拾われ愛人として飼われていたウィリアム。組織の仕事も任される中ボスのエリックが突然事故死し、1人になったウィリアムの元にボスの義理の息子のナインが現れ一緒に暮らす事に⋯。
事故の真相、ウィリアムの置かれていた立場の本当の状況、明かされていく事実が苦しく恐ろしい。
でもそこにあるナインの執着と激情は紛れもない本物で、揺るがない強い愛にやっとウィリアムも真の相手の手を取れて良かった。
敢えてボスやモブの顔を描かないのも無機質さが際立ったし、闇とカット割がノワール映画を観ているようだった。蜘蛛の男というタイトルの意味も、読む人によって色々な解釈ができそう。追われる立場の2人には困難が待ち受けるのだろうけど、一緒にいられる幸せを信じたい。
ボーナストラックの真逆なifのお話に、1つ違えばこんな世界もあったんだなぁ⋯とほっこりさせて貰った。
わぁ…まるで一本の映画を観ているような気分になりました。あるくジョー先生の『ゴミ屋敷の鎌倉さん』を読んでファンになり、最近出版された新作も読んでみたのですが、同じ作者さんとは思えないほど雰囲気の違う作品でした!でもやっぱり先生の作品に流れる深みとか、虚空を見つめるような何かを失った瞳は健在で… 感激しました!
最初に本を開いたとき、「蜘蛛の男」はナインを指すのだと思っていたのですが、読み進めるうちに自分の予想が大きく外れていたことに気づきました… まさかこんな衝撃の展開があるなんて! 推理ものや刑事/マフィア系が大好きなわたしにとっては最高のBLでした。
それにしても、最後のシーンはきっと深い意味はなかったのかもしれませんが、なぜかナインとウィリアムが海へ飛び込んでいったような、そんな不思議な余韻が残りました。もし二人が無事に密航に成功していたなら、新しい土地でどんな暮らしをしているのか気になります!なんとなくナインは家事を手伝う主夫になっていそうで笑(ウィリアムのために料理を習ったり、掃除をしたり、包丁さばきは得意そうですしね笑笑)そしてウィリアムは花屋を開いたり、アロマキャンドルㅅを作ったり…繊細な手先を活かせる仕事に挑戦していそうな気がします。ああ、続編が出てほしいです (*´ー`*人)
素晴らしい作品を本当にありがとうございました!
広告で1コマが流れてきて、溺愛攻めが好物な私は、そのシーンが情熱的だったため
まんまと釣られ購入しました。
普段アングラ系は好まないのですが、読んでみたら意外によかったかな。
情熱的な攻め様なんですが、受け様との絡みは少ないです。。
ただ執着攻めになるのかな、重めではありました。
予想はしていたけどマフィアのボスの愛人と義理の息子の設定なので
簡単にラブラブはしてくれません。。
目隠ししている受け様とのシーン、イチャラブ好きな私には悲鳴ものでしたが
よりボスのイカれっぷりや、攻め様の執着心に火をつける描写となっていて
良くないけど良いシーンでした。
こういったキッカケがないと自分で好んで読むことはなかったので、よかったかな。
ラストのあの陰鬱とした雰囲気、まるで90年代のサスペンス洋画のような中毒性のある読後感。
あるくジョー先生の描く美しい線の美しい登場人物に、あえて目だけを見せる悪役ドンの演出。
あの目だけ見るだけで、ナインを施設から引き取る時に、ナインがウイリアムに惹かれているのを気づいている。
何度も読み返すほどに、色々な発見があり、謎めいてくる。
色々な余韻を残しつつ、主役二人の愛の結実という所はハッピーエンド、そして〜。
なんというか大人の物語を描いて下さった先生に感謝しています。
そして、この世界観から、なかなか抜け出せません。
