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全寮制の学校で同じ部屋の友人に招かれ、夏をその友人の別荘で過ごすことになったフィンリー。
そこにいたのが、義弟のニコラスで、、、
という冒頭。(レーベルが違えど、やっぱり主人公はニコくんでした!)
夜、お化けがくると話すニコラス。
家族間で、なにやらニコラスのその発言を隠している様子に、あやさしさを感じるフィンリー。
けれど、やがてニコラスの足に身内の足を重ねて、淫らな欲を抱くようになります。
で、少しづつニコラスへの想いに色が含まれるようになり、、、
今までのしちみ先生の作品のなかでは、比較的マイルドなのかなあ、、と感じた今作。
しかし、ニコラスのセリフや家族の反応、父親の過去の事故のことなど、、
色々深読みすればするほど、
家族のなかで、異色扱いされていたはずだったニコラスこそが実は、、、などと、別の可能性が透けて見えてきたり。。。
やがてフィンリーが、その一家によってニコラスへ妄想? 想像? するなどして、次第におかしな(褒め言葉)方向へ変化していく様が、ゾクゾクしてとても面白かったです!
描き下ろしラストのフィンリーの見解も、ニコラスの言葉もはたして、あれは信じていいものなのか。
そのアンバランスさで、絶妙なバランスを取っている危うげな世界観が魅力の今作。
読めば読むほど、真実はどうなの?!! と、気になりすぎて何回も読み返したほどです。
おそらく、しちみ先生を未読な方でも入りやすい、そんな一冊だったように思いました!
ちなみに紙コミックスの修正は、白抜きでした。
しちみ先生といえばニコラスシリーズ!と
今作も特にあらすじなど確認せずに手に取りました。
ただ、購入後に気付いたのは版元が違う!ということ。
新装版を再販というのでもなく、
別の版元から刊行するもキャラクターはそのまま使っていいんだぁ…。
作品自体には関係ないもののあまり見かけないパターンなので
なんだか感心してしまった。
さて、ストーリーですが、今回も男たちの餌食になっているニコラス。
夏休みにフィンリーは友人の別荘に招かれ、
そこで美しい少年・ニコラスと出会います。
父親と兄から冷たい態度をとられ、どこか儚げな雰囲気を漂わせる彼は
「夜にお化けがやってくる」と打ち明けてきて…。
ニコラスが父親と兄からの性的虐待を受けている。
その可能性に気付いたフィンリーは彼を守るためにある行動にでます。
これまでのニコラスはその美貌から男たちの性欲の捌け口とされ、
ただひたすらに不幸に突き落とされてきました。
けれど、本作はほんのり違うような。
花のように周囲の人間を惑わす不思議な魅力を放つニコラス。
男たちは彼の色香に惑わされ、じわじわと狂わされてゆきます。
フィンリーもまたその一人でした。
真面目な優等生だった彼がニコラスと出会い、
彼に絡めとられ、危険な思想に囚われていくさまにドキドキしました。
ただ、読み進めてゆくと、フィンリーが元から狂っていたことが
わかってゆきます。
そんな彼がニコラスに出会い、さらに深みに堕ちてゆく…。
それは現実か、夢か。
今読んでいるこれはどちらなの?
曖昧な境界線に何度も惑わされてしまいました。
しちみ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 3
歪み 3
仄暗い 2
胸クソ 1
な感じだと思います。
フィンリーくん×ニコラスくんのカプです。
攻めフィンリーくんは、友人のリックくんの別荘に招かれ、そこで義弟のニコラスくんと出会います。
受けはお馴染みのニコラスくんで、今作は不思議で妖艶な雰囲気を漂わせていて、徐々にフィンリーくんはニコラスくんのことを意識するようになります。特に、過去の出来事から足フェチなフィンリーくんなので、ニコラスくんの足に視線が行って、更にニコラスくんのことが気になってしまいます。
ニコラスくんのお化けが出る、という発言やニコラスくんに対しての父親の威圧的な言動から、フィンリーくんはただならぬ何かを感じ取っていきます。
メインの攻めはフィンリーくんですが、少しだけ、ニコラスくんとその家族の絡み描写があります。しかし、しちみ先生の作品にしては、今作はモブレ要素や胸クソっぽい要素が少なめなので、比較的にサラッと読み易いと思います。
ニコラスくんを守ろうとするフィンリーくん。ニコラスくんへの純粋な想いのようで、どんどんと歪みが生じていく。お化けが出てくる、悪夢なのか真実なのか。それを知った時の歪んだ心理描写にゾクッとするので、是非とも読んでほしいです。
しちみ先生のニコラス君シリーズ、かわいそ可愛い子が大好きなので楽しみにしておりました!!
今回のニコラス君は、腹違いの兄と父に性的虐待をされ…(ているのかどうか実際の所は謎です。描写は確かにあるものの果たして本当なのかどうか分かりません)ている??と知り、彼を助けたい→から独占したいという欲求に囚われる兄の友達で成績優秀な優等生フィンリーのお話です。
基本的にフィンリー視点でストーリーが進みますが、彼が服用する睡眠薬??のせいで描写されている出来事が現実なのか、悪夢なのか、はたまた彼の妄想なのか分からない不思議な感覚に陥ります。
前述しましたが、父親や義理の兄からも性的虐待を受けるシーンがあります。痛いシーンはありませんが、苦手な方は注意してください。
最初はニコラスを助けたいと思っていたフィンリーが元々の彼が抱えている心の問題からなのか、ニコラスの魔性性からなのか、どんどんニコラスに溺れて行き『優等生』とは非なるものへと変貌していく姿にゾクゾクしました!
ラスト…というか事件の真相は闇の中に葬られた形ですがフィンリー、ニコラスにとってはハッピーエンド??といえるのかな?
しちみ先生の別世界線のニコラス君に比べると可哀想感は少なめで読みやすいと思います!
いくつかしちみ先生の作品を拝読させて頂いておりますが、その中で言えば今作のニコラス君はいくらか不憫さが薄まってるように見えるので、作風としては読み易い気がします
ただ、薄まってるだけなので決して明るい雰囲気ではないので気軽にはおすすめ出来るタイプではないとは思うので、お手元にお迎えになる際にはしっかりご検討をした方が良いと思います
どこまでが現実でどこまでがフィンリーの妄想なのか、その境界線が読み手によってぼやけるのでそのグレーなニュアンスに翻弄されながら読む事を楽しめる人向きだと感じました
私はこの、ある程度の解釈が読み手に委ねられる感じが嫌いではない方なので自分の妄想と併せてこの世界観に浸かって楽しませて貰いました
明らかに商業の王道ではない作品だからこそ感じられる自由度のある作品だと思います!
そこに面白味を感じられる方向きかな?とは思いますが、先生の作品に興味のある読者様には受けのニコラス君の辛過ぎない環境としては読み易いかな?とも思いますので良かったらお迎えをご検討下さい(*'▽')
先生の作画ファンとしては今回も安定した美しい作画が素晴らしくて幸せでした♡
