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岩本薫ルビー文庫初登場作品が遂に登場!
ロッセリーニ家の息子シリーズ大好きなので、こちらも拝読。
祐の言うようにサイモンは皮肉屋でせっかちだと思う。ただクリス評の好きな子にはイジワルをしたくなるのも事実で、自分だけを見てほしくてイジワルになっちゃうのかなーと。そう考えると可愛いいし、祐を知り揺れる心にドキドキしました。。
祐にはサイモンからの通訳のオファーは棚ぼたかな。失敗する事はあっても、自分の精一杯で頑張る姿は素敵でした。何よりロイド作品を大事に思い、奔走道筋をつけたのはかっこよかった。身分差や年の差はあるけど、価値観も似てるのかな。
上映会からの流れが映画のようでロマンチック。紆余曲折あれど2人が一緒になれて良かった。
エドゥアールと成宮が登場したのも、背中を押す役割だったのも嬉しかったです。
ロッセリーニシリーズのリンク作・「〜の恋」シリーズの第1作。
本作の視点は、専門学校に通う苦学生・水瀬祐。
幼くして両親を亡くし、その後育ててくれた祖父も。その後後見人の世話になったが昼はバイト、夜は専門学校で質素な生活を送っている。
そんな祐に突然イギリスの名家の当主で同時に著名映画監督の孫の通訳というアルバイトが舞い込む…
ロッセリーニシリーズ3作目「捕獲者」に名前だけ出てきたイギリスのセレブ、サイモン・ロイドが登場。
そして、ロッセリーニシリーズと同様日本が舞台であり、外国のセレブと日本人男性との恋愛が描かれます。
特に本作は、年の差、身分差、そしてあしながおじさん的な。
しかし、このサイモン・ロイド。
意地悪で、傲慢で、皮肉屋で。冒頭はなんともイヤな男なんですよね…
一方まだ学生の祐はサイモンとは全然釣り合わず、なんとも経験不足で若くて。ただ真面目でまっすぐなところだけが美徳です。
物語はサイモンの祖父のサー・テレンス・ロイドの映画の版権争い、映画ファンたちの熱意、ビジネスを超えた祖父への思いなどなど、そしてサイモンの祖父と祐の祖父の友情、幼い時の不思議な記憶、それらが絡み合って物語としては読み応えがあるのですが…
恋愛の方がどうもしっくりこない。
まず出会ってから5日間の話なんですよ。はじめは意地悪なサイモンに傷ついた祐が恋心を抱く早さとか、セレブなサイモンが子供みたいな祐に本気になるかしら?とか。
とはいえラブシーンは素敵で甘く、祐が幸せになるシンデレラストーリーなので読後感は良く、総合して「萌」で。
どうでもいいことかもしれませんが、作中で「お前」と「君」としか呼ばれていないと祐が心中を吐露するシーンがありますが、英語なので「お前」と「君」の違いはないと思うんですが。あと終盤名前で呼ばれるんですが、ユウで結局呼び方が最初から変わらないのでは?と気になってしまいました。内容は面白かったんですけど、そういう細かなところが気になりました。
恋シリーズ一作目。
ロッセリーニシリーズ「捕獲者」のスピンオフだけど、礼人が登場するくらいなので未読でも大丈夫かな?といった感じです。
詳しくは先の方々がレビューされてますので、思いつくままのレビューで失礼します。
英国人紳士×日本の苦学生という住む世界が違う二人が、反発しあいながらもお互いの良さに気付き恋をする…と王道展開なんですが、じわりじわりといった感じに祐の気持ちが変わっていく感じが良かった!
対してサイモンは、元は祐を愛おしく思っていたからか、嫌味も「はいはい、好きな子をいじめちゃうタイプなのね〜」と生暖かい気持ちで見守ってしまいました(笑)
仕事でのトラブルはあるけど、二人の仲については波乱というまではないアクシデント程度でこじれにこじれる…といった大きなトラブルが無かったので安心して読めました。
それ故に、淡々と読んじゃったとも言えますが…(^^;;
あしながおじさん要素のあるシンデレラストーリーって感じかな?
祐は良かったんですが、個人的にはサイモンはさほど惹かれないキャラだったので「萌」評価で…。
岩本薫さんの「ロッセリーニ家の息子」シリーズは有名かと思いますが、
いつか読もう読もうと思ったまま、そちらは未読。
こちらはそのスピンオフに当たりますが、レビュアー様のレビューを見て、外人セレブ×未成年の日本人という個人的にとても好みの組み合わせなため手に取った一冊です。
主人公の祐は身寄りがいなくてバイトをしながら専門学校へ通う19歳。
ビジネスで来日したサイモンの通訳のバイトをすることになるのですが、初めてフレンチレストランに行ったり、高級スーツを着せられたり…マイフェアレディ的なお話でした。
二人は実はもっと前に出会っていて、サイモンは祐に内緒にしている事があります。
お話はラブストーリーがメインというより、サイモンが来日した理由である、映画関係の業界のお話が半分入っています。ラブストーリーに偏らず、祐の境遇、二人の関係、映画業界でのお話や、通訳というお仕事を通して、サイモンが最初は生意気だと思っていた祐を気に入っていく様子、反対に祐が意地悪なお金持ちだと思っていたサイモンを好きになっていく様子が丁寧に描かれていました。
この本、300ページを超えていて、最初読みはじめたときは厚い!と思いました。なので、 起承転結がすごくて怒涛の展開でもあるのかな?と思ったらそうじゃないんです。
通訳という仕事を通じて知り合った二人が心惹かれていく様子を何気ない日常風に描いている感じで、大きなストーリー展開やハラハラする山場やひどい悪人なども出ないんです。
でもあっという間に300ページ読み終わってしまって、退屈な感じも物足りない感じもなく、ちょうどぴったりという感じでして、読み終わった時に感心しました。
また、作者さんがあとがきで書いていた、「祐を男の子らしく」というのがとてもしっくり来ました。
健気だけど大人し過ぎない、芯が強くてやんちゃで騒々しく、行動力があって落ち込んでもじっとしていない、とても素敵な主人公でした。
ストーリー、カップルの組み合わせ、キャラクターの魅力ともに自分にはとてもステキに思えた作品です。