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小説

あとがきにもあるようにコメディ要素たっぷりな明るいお話でした。
お話がトントン進んで、間に2人の出会いやお茶会やらの過去が挟まれます。
ゼフィエルが婚約破棄をした理由がわからないまま5年後にアストリッドと再会して…。コロスって言われてたのにそんな様子でもなくて。
お話が進むにつれようやくゼフィエルの目的らしきものがわかってきます。が、なんで?と疑問も。
なんでゼフィエルがそんなことしなきゃいけないの?な。
全てが終わってから明らかになる頃には、後出しばかりでお腹いっぱいでした。
アストリッドからしたらゼフィエルが逃げたという認識なんですね。恨んだり憎んだり傷ついたりした以上に捕まえたいんですね。
ゼフィエル視点でずっと進みますが、なんでそんなに勝手なの?婚約破棄もどうしても実現したかったのだろうけど、あの方法が確実だったんだろうけど、アストリッドが傷つくことは二の次だったの?
ゼフィエルに共感できず、アストリッドにも理解が追いつかずでした。
イラストがみずかねりょうさんなのに、全然頭に入ってきませんでした。
でもスラスラ読めて短時間で読み終わりました。
みずかね先生おっかけで購入。ライトな文章で、さくさくさくっと読めたためか、覚えていなさそうなので、中立寄りの萌にしました。本編200Pほど+番外編50P弱+あとがき。
大商人の長男のアストリッド(年下)と幼い頃婚約したゼフィネルエール(第五王子)。幼い頃から非凡な才能を見せていたアストリッドとの婚約を無断で破棄したこと、もともと王宮内での評判が芳しくないことから、王族から外され地方のボロアパートへ追いやられます。仕方なくありとあらゆることをして頑張って生活していたところ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
エリオット(受けの護衛というか側近というか)、脂ぎった貴族(きしょ)、マティス(攻め弟、可愛い♡)、攻め父ぐらいでは。
++攻め受けについて
攻めは年下で、幼い頃、受けに大事にされたことから「この人と結婚する」って決意した方と思います。真剣に自分のことを考えてくれるんだもん、嬉しいよね。ただそんな可愛いんじゃなくって、大きくなってからは執着というか、執念というか。絶対受けと一緒にいるという思いが強い言葉になって発せられています。ま、受けがやり方下手なんで怒ってるんですわね。
受けは頭がいいんだか悪いんだか・・・うーん。評価が難しい。まあ王族らしくなく、人の事を人としてちゃんと思いやる人 ということなのかな。ちっこかった攻めが自分の婚約者となって息苦しくなっているのが、可哀想でしようがなかったということが発端になって、婚約破棄!ただやり方が悪手なのでは。王族らしくなく、身軽にひょいひょいあちこちで歩きそうな印象です。
そんな攻め受けの恋物語でした。ちょっとライトすぎる文章と、最初?と戸惑ったことから、今一つ乗り切れなかったかな。お兄ちゃんloveなマティスとゼフィエルの口喧嘩は楽しかったんですけど。
「殺しにくる」という物騒なワードの入った
刺激的なタイトルと、みずかねりょう先生の
美麗な表紙絵に惹かれ手に取ったこちら。
Web連載は未読、こちらの御本で初めて知った先生です。
文体や主人公の言葉遣いのライトさ(”ボインでボヨンな美女ちゃん
”等々)や、かなりコミカルに寄ったネーミング(フロナシ・アブラギトー公爵等)はちょっと自分の”好みドンピシャ”とは違ったかな、と思いつつ。。
(このへんは少し、好みの分かれるところかも)
物語の中で明かされる真相と種明かしに「なるほど…!」と唸り、特に後半にかけてはページをめくる手が止まらない一冊でした。
大商人の息子・アストリッド(攻)との婚約を一方的に破棄した第五王子・ゼフィ(受)。
それまでも”ポンコツ王子”と悪名高かった彼は、ついに王家から見放され廃嫡されてしまいます。
平民として皿洗いからの再出発をすることとなったゼフィは、なんの因果か元婚約者・アストリッドの生家である商家で働くことに。
そんな中、かつて婚約破棄した際に自分に向かって「コロス」とのたまったアストリッドが立派な騎士になって帰還してきて…
と始まるファンタジーです。
現在と過去を行ったり来たりしながら進む物語の中で、
10歳から始まるアストリッドの姿がなんとも可愛らしく、悶絶してしまう〜!
礼儀正しい彼が確かにゼフィに心寄せていたことが分かるちょっとした言動や描写にときめきます。
肩口で綺麗に切り揃えられていた黒髪も、ゼフィが何気なく言った一言から切らずにキープしていたんですよね。
そんな7歳年下の”健気っ子”が、再会までに見事立派な執着攻めとなり、「囲いたい」等々の危険な香り漂うセリフを吐くキャラに成長するー
もうこれだけで、執着攻め好きな自分は思わず「ぐふふ」となります(。-∀-)❤︎
そして一方の受け・ゼフィ。
こちら、我儘で自分勝手、”ポンコツ王子”と言われても仕方なしの人物なのね…と、序盤の描写に見事にミスリードされました。
読み進めるうち少しずつ、彼の言動の裏にある思いや覚悟が見えてきてハッ!!となる。
一方的な婚約破棄に、なんだかとても性急に思える嫡廃言い渡し、平民として元王子が皿洗いからのリスタートー
と初っ端から怒涛の展開だったことの辻褄が合い、パズルのピースがカチッと嵌っていく感覚、爽快です◎
自分の初恋には無自覚だったゼフィだけど、
そんな初恋相手をなんとかして巻き込まずに守りたい、
という思いがゆえの行動だったとは…!
二人の再会愛はもちろんのこと、平民となって働くゼフィが背負った任務とその裏側の部分が、物語の大きな見どころ、山場となっていました。
身体や命を狙われながらも犯罪者を欺き、懸命に自らの知恵をもって立ち向かおうとするゼフィ、男前だし頼もしい!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
そんなゼフィのピンチに颯爽とアストリッドが現れてー
という展開は王道だけれど、分かっていても心弾んでしまいます。
細かいところを言えば、父である国王が、国のためとはいえど
命懸けの任務に王子を向かわせるかな。
全てを終えた後はゼフィは、王族に戻る道を選んでも良かったのでは…
とちょっと思うところもあるのですが;
読み始めてすぐ抱いた「あれ?」という違和感が、
見事にパズルの1ピースとなり大きな一枚絵を描く様に
なるほどね…と唸る納得の結末。
アストリッドの執念深さ、愛の重さは本編でも十分伝わってきたけれど。
結婚後を描いた番外編、”自白剤”エピソードからダダ漏れの激重愛にはなんともゾクゾク…!
これはもう、ゼフィは素直になって身を任せ、愛に応えるしかないよねー!とニヤニヤしながら萌えを噛み締める、執着×年の差、嫡廃から始まる下克上ファンタジーでした❤︎
おそろしくインパクトのあるタイトルからは、恋愛要素を微塵も感じさせない物々しさが感じられますが、中身は全くの逆。可愛さ余って憎さ百倍の心理が"殺しにくる"の言葉に落とし込まれていて、その言葉まんまで捉えると裏切られます。もちろん、いい意味でです( ´∀`)
婚約破棄から始まるストーリーには、ゼフィエルに振られたアストリッドの恨みが込められており、婚約破棄を言い渡した婚約者の無情な行動に対して「コ」「ロ」「ス」の言葉を置き土産にして別れたアストリッドのその心中をまず理解する必要があります。
ゼフィエルへの復讐ストーリーに展開していくのかなと思っていたら、真逆も真逆のまさかのラブコメ…!!ツンデレ悪態の態度の裏に見え隠れするゼフィエルへの未練や恋心の存在に、ほほう…( ̄∀ ̄)と思うこと多数でした。
「コロス」はアストリッドの本心から出た言葉ではないことなど一目瞭然で、ゼフィエルの方も本心から出た婚約破棄の言葉ではないことも明らかでした。
ゼフィエルなりに思うところがあっての不本意な決断だったことが分かるのは物語が進んでから。あのときゼフィエルが一人で抱えていた国家絡みの大きな問題や、7歳下の婚約者に仄かに抱いていた恋心など、色んな要素が絡み合ってあの婚約破棄に至ったことが分かると、最初の印象がガラッと変わって見えてくると思います。
お気楽で王子らしからぬ態度、ちょっぴりドジで気安い性格から"ポンコツ王子"と揶揄されることもしょっちゅうなゼフィエルの魅力(実は仕事がデキる)が増していく後半は見どころがめちゃくちゃ多い。アストリッドのゼフィエルへの想いが表出するのもその頃合いです。
「コロス」宣言をしておきながら、やたらと構い違って、やたらと意識して、やたらと心配するアストリッドのチグハグ行動にぜひご注目下さいね。突っかかった言葉の裏にある彼の優しさにどうしても期待せずにはいられませんでした♪
再会後のアストリッドはスパダリ騎士に。ゼフィエルは廃嫡に追い込まれて平民にと、2人の明と暗がクッキリでしたが、変わったのは置かれた立場や見てくれだけ。2人の中にあった想いだけは今も昔も変わっていない普遍性が、彼らの純愛を熱く物語っていました。
ゼフィエルの恋愛に不器用なところや、歳の差によって自分の気持ちに蓋をさせるに至ったことが、ゼフィエルのアストリッドへの想いにブレーキをかけることに繋がったのは残念……。だけど、アストリッドの執着が「コロス」から転じてヤンデレ気味に加速したのは総合的に良き結果だったのかも知れません(笑)
悪役公爵のハゲオヤジのキモさはオエ〜…でしたが、このオヤジがいてこそのシーンの見せ場は多いので、ゼフィエルが奴にブッチューされても乳首を弄られてもグッと我慢して下さい。気色悪いシーンではあるものの、このことがキッカケでゼフィエルのファーストキスの真相がここで生きてくるのはむしろ見事な回収だったと言っても良いでしょう。ここからあれよあれよと両片想いから両想いへと大きなステップアップをしていくのは、待ちに待った展開でした。
お互いに惹かれ合っているのに、どうにもその気持ちが交わらない元婚約者同士の恋愛方程式の解は何なのか。その答え探しの道は、だいぶ遠回りしたけど最高に最高の景色に辿り着いてくれました!
何だかんだで痴話喧嘩多めの仲良しカップルで、周囲も元サヤを期待しながら温かく見守っていましたし、ジレモダ満載のウブな恋愛ストーリーを最後まで堪能した一冊です。
執着に執着を重ねた年下攻めの復讐愛にたくさん酔いしれて下さいね♪( ´▽`)
