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「愛の言葉を覚えているかい」という題名のイメージから、優しい攻めが甘々メロメロに受けを愛して〜みたいなストーリーを予想していましたが、全然違いました!
予想通りに物語が進んでいくのは読んでて楽しいものですが、このように思っていたのとは違う展開で転がっていくのも、嬉しい裏切りとも言えるワクワク感を感じますね。
「愛の言葉を覚えているかい」
幼馴染もので、攻めはかなりのハイスペック、攻めは子供の頃から一途に受けを思っていた…
この設定から受けるイメージよりは、攻めは腹黒ですよ!
一途で一途で、一途すぎて、とうとう壊れちゃった?攻めです。
彼の職業は「局アナ」。某大人気作の局アナさんみたいに表裏の落差があります。
受けは穴子焼き「太子屋」の三代目。明るくて、ちょっとお調子者で、世話焼きで。
攻め日高光至は10才の時に結婚の約束をしたのだから守れ、と受け赤江以和に迫るのです。これだけで光至がヤバいってわかりますよね。
Hもかなり強引で初めは強姦もどき。以和が感じすぎて拒めない感じで受け入れる感じ。押される一方の以和が自分から光至を求めるようになるきっかけは……
ここはちょっと荒唐無稽気味かも。でも、光至がいない世界は耐え難いっていう以和の気持ちは本物です。
「夢の続きを見たくはないかい」
恋人同士になり、毎日以和の部屋に抱きに来る光至。いつも喘がされる事に不満を感じる以和。
この一編では、当て馬が登場します。この当て馬が、かなりの悪い男。
当て馬に狙われて、やっぱり光至が好きだ、と自覚する以和。そして光至の想いに追いつく以和…
ここでの小山田あみさんの挿絵は神ですよ〜!
いや、覚えてないでしょう(笑)
あの状況なら。
下町の穴子屋の三代目:以和(受)とアナウンサーの光至(攻)は幼馴染。
以和は昔、自分のあとを追いかけていた、いじめられっこの光至が今や人気アナウンサーで体格すら自分を上回っている事が少し面白くない。
そんな光至から『10歳の時に結婚の約束をしている』と告げられた以和は慌てふためく…という展開。
以和は押せ押せの光至に驚いて混乱してるところへきて光至のあの尋問口調…自分の気持ちどころではないですよ。
鳩村さんのコミカルでスピーディーな文体は大好きですが、それが以和を追いつめてるように思えて同情してしまいましたf^_^;
光至は以和への想いをずっと胸に秘めていて約束だけを頼りに以和にふさわしくありたい、と自らを磨いて頑張ってきました。
健気だとは思いますが告白時のあまりに強い押し出しの為か、私には響かなかった。
しかし以和には響いたようで(笑)後半はおつきあいを始めてからの話になります。
やはり以和も光至に引きずられてる感は否めないようです。
そこへあて馬の登場。
しかし、この牧田さんが残念すぎ…フリルには萎えました(これは彼の責任ではないですが)
片方がずっと好きだったのに相手は気づいてなくて、というシチュは何度か読んだことはありますが、攻めがジワジワと言質をとりながら絡めていく頭脳派は初めてなので新鮮でした。
単純でお人好しで負けず嫌いな以和だからこそ、こんな攻相手でも話が陰湿にならずに幸せそうです。
ただ、こういう流れは高校生くらいだと甘酸っぱくても大人だと酸っぱいを通り越して痛みが目にしみる…。
あとがきで『攻×攻』を意識したと仰ってますが以和は満場一致で受でしょう(笑)
そして衝撃の〈しばらくお待ちください〉
なんて斬新な禁じ手∑(`□´/)/
萌どころを一気に笑いどころに変えられてしまいました。
鳩村さんの作品での仕事と恋愛の比重が大好きなので仕事場面が少ない今作はちょっと残念でした。
眠いから、なんか面倒になってきたからって思って、婚約を約束した受け様に苦笑しましたw
よくよく考えたら、攻め様にハメられましたね受け様・・・
受け様も結構萌えキャラですねw
かなり私の好みの男前受け様が好きです!
はやいのは・・・才能ですwwww
普段男前なのに、ベットの上は乙女化、そのキャップたまりません!
純情一筋20年、世界は受け様を中心に回る攻め様に愛され、幸せですね。
しかし、もし25歳になる前に、受け様結婚したら、攻め様報われないではないですか?
執着攻めが好きなんですが、もしハッピーエンディングじゃないなら・・・そのオチは恐ろしいですね・・・
下町の穴子屋「太子屋」の三代目である赤江以和には、同い年の幼なじみがいる。
それは、東京中央テレビでアナウンサーを務める「地元の星」日高光至だ。
以和の26歳の誕生日が近づいてきたある日、突然光至が以和に告げた。
「確かにお前は言った。『25になったら俺と結婚する』ってな……期限はとっくに過ぎてる」
以和はまったく覚えていなくて、びっくりするけれど、今日まで結婚をずっと待っていたという一途(?)な光至に迫られ、押し倒された以和は……!?
という話でした。
とにもかくにも、光至がものすごく犬……というか、でも微妙にしたたかなんだけど、本当に以和しか目に入ってなくて、すごい話でした。
その小学生にした時の約束を胸に、以和が下ねたを振ってきても耐え、他の女の話をしても耐え、以和に彼女ができても耐え……。
それもこれも、25になったら以和が自分と結婚してくれると信じてたからだ……っていうんだからすごい。
でも、熱にうなされた以和から半ば無理やり強引に取り付けた約束だっていうんだから、なんかちょっとおかしい……。
普通、無理やり取り付けた約束なんだったら、それを以和に刷り込むまで何度も口にするとか、以和の周辺にたかる無視をそれとなくやっつけたりするのが、今まで知ってるちょっと狡猾な攻めだったと思うんですが、光至はそれをせず、ひたすら25になるのを待ったっていうんだから、なんかズレてる……。
よ、よくわからない……。
ただ、以和といつか一緒に家を建てるためにって貯金まで勝手に始めて、かなりの金額を貯めているんだから、その執念深さだけは賞賛に値すると思う。
これで光至の不思議なのは、25になったら無理やりでも以和を自分のものにしようと思っていた、という訳でもなく。
絶対、以和は自分のことを振らない、という自信満々だったわけでもないところなんだよね。
なんかまぁ、半ばギャグみたいな感じで、軽くかかれているからいいですけど、これリアルにいたらかなり怖い人ですよね。
一歩間違えばストーカー……的な。
そんな犬なのかなんなのかよくわからない攻めの光至と、根っからの江戸っ子体質で男に二言はない! タイプの以和のお話でした。
なんというか……光至の得たいのしれなさが、ちょっと際立ってます。
軽いのりなので、怖くはないですが。
よくよく考えたら怖い……系の。
職業などは特徴があるものの、ストーリーにインパクトをつけるために無理矢理設定付けをした…という感じがします。
刃物男の籠城などは本当にとってつけたようなエピソードでした。
後半、書き下ろし作品でしたが…キーパーソンであるはずの牧田は当て馬にも間男にもなりきれていないところが良かったのか悪かったのか。
悪い作品ではないのですが、全体を通して切なくシリアスにしたいのかコミカルにしたいのか掴みとれないので、悪い意味で中途半端になっています。
作品全体をコメディに捉えていくのならアリだと思いますが