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フランス革命の時代の主従もの
すごくすごく良かった~
ラブの面を差し引いても、とても読み応えがありました!!
3つ(?)のカプで切ない系のメリバ?バトエン?だけど、この時代ならではの余韻があり、メインカプの無骨な従者×生意気な坊っちゃんの可愛さに持ってかれるので読了感は、あぁ、良かったって気持ちになりました!!
高慢さの裏返しの愛情やら厳しさの奥の愛情とか簡単に表立たせられない深い愛!!!!
「触って」って足先から舐めあげてくのにはギャン!!
しっかりしっかりねちっこえっち!!!!!
さんざん焦らして、恭しく膝まづき、心の底から敬意と愛情とを持っての足先から……ってのが!!
連れない態度で小言を言う傍ら、すさまじい忠誠慈愛ぶりを見せつけられました。
よしなが先生は「ジェラールとジャック」に続き2作目です。
主従BLというだけでも萌えること間違いないのに、よしなが先生の手にかかればおもしろいに決まっている。
最初は絵が苦手だなとか、おフランス革命時代の貴族モノなんてメロドラマみたいよね、と少々思ってしまったのですが、読み始めるとそんなの全く関係ない(ジェラール〜の時も同じだった)。
巻末の解説が本作のすばらしさを全て語ってくれていて、そちらを読んだ後はもはやど素人が何も言う気が起こらないのですがw
あえて言うとすれば、やっぱりクロードのアントワーヌへの辛辣な物言いと態度、どSっぷりが痛快だし、なのにアントワーヌを命をかけて愛しているというところが萌えずにいられない。
もちろんセットで、アントワーヌの生意気でわがままなのに甘えたでエロいところも萌え〜。
エロシーンについては皆さんが熱くレビューされているので省略w
彼らのお話の前後に短編が入っているのもよかった。
執事×主人は私の好みにぴったりで、且つよしなが先生の笑いと切なさが絶妙なバランスで詰まった作風ということで、とても楽しんで読めました。舞台や時代的に『ジェラールとジャック』に限りなく近い雰囲気ではありますが、壮大さやシリアス感はあちらの方が強いですね。こちらはもう少しライトに、フランス貴族の恋愛を描いています。
なんといってもページ数が多いので、執事のクロード、主人のアントワーヌ共に子供から大人まで成長していくのを見れることは、よしなが作品ならではの醍醐味。母に愛されなかったアントワーヌが鬱屈した人間に育たないか心配でしたが、クロードの尽力のおかげで執事を従えるに相応しいわがままな主人に成長したので安心しました。わがままといっても、大人になりきれない子供の可愛げのあるわがままなんです。それに彼がクロードを好きで仕方ないことは、常に雄弁に態度で表してくれるので、これはクロードも堪らないだろうなぁと。傲慢な彼がベッドの中ではクロードの手管に翻弄され、マゾな気質をちらつかせるところも下剋上の王道という感じですごく萌えました。
私はよしながふみ先生の作品は「きのう何食べた?」しか読んだことがなく、先生の描かれるガッツリBLは初読みでした。
いや〜〜、エロかったです。最高でした!
シノワズリ(中国趣味)の伯爵と東洋人の血を引く使用人の叶わぬ恋からお話が始まります。フランスの貴族社会が舞台なので、身分違いというのは大きなネックになるんですね。切なすぎて胸が痛かったです。
表紙の2人としょっぱなの登場人物が違うので、あれ?となりましたが、のちのち表紙の2人に繋がっていくのです。
そしてメインの有能執事×ワガママお坊ちゃまですよ!
いばりちらしてワガママで男しか受け付けない顔だけが取り柄のボンボン(言い過ぎ)アントワーヌと冷徹執事クロードの下克上カップリング……もう最高です〜!
特に好きなのは、夢か現実かわからないままアントワーヌがクロードに抱かれるシーン。立ったままキスのあと、クロードがひざまづいてアントワーヌの足にキス。そこから上へ徐々に這い上がってくる…
こんなエロいシチュエーション見たことないですよ先生!
下半身はことごとく描かれていないのに、表情とシチュエーションでこんなにエロくなるんですね〜。いや〜すごい………
普段偉そうぶったり威張ったりして可愛げの無いアントワーヌが、クロードに抱かれるときは渾身のエロ顔をたっぷり見せてくれます!オススメです!(無理やりまとめた感)