愛は繰り返す。どんなときも、いつまでも、永遠に。

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表題作明日も愛してる

ツダ,自称ハウスキーパー
渡瀬櫂,記憶障害者

あらすじ

朝、櫂は知らない部屋のベッドで目が覚めた。ついさっき、眠りにつくまで櫂は十八歳だった。しかし窓に映る自分の姿は、どう見ても高校生には見えないほどくたびれていた。「現在のおまえの年齢は35歳」…枕元に置かれたファイルにはそう書かれていた。戸惑う櫂の前に現れたのは、ツダと名乗る見知らぬ男だった。男に自分の「ハウスキーパー」だと告げられた櫂は驚くが…。―永遠に繰り返されるせつなく甘い愛の物語。
(出版社より)

作品情報

作品名
明日も愛してる
著者
安芸まくら 
イラスト
深井結己 
媒体
小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
発売日
ISBN
9784883863549
4.1

(118)

(74)

萌々

(10)

(16)

中立

(8)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
38
得点
466
評価数
118
平均
4.1 / 5
神率
62.7%

レビュー投稿数38

記憶がないって苦しい

図書館の蔵書にあったので、あまり深く考えずに手に取りました。
が!なんとも深いお話で、彼らのバックグラウンドやこの先も見ていたいと思いつつ、津田の苦しみと深い愛情に脱帽です。自分なら逃げ出してると思う。。。

記憶は13分しか持たない。
でもそれを毎回、毎日、新しい出会い、新しい物語だと思える津田。そうじゃないと無理よね。

この本で描かれているのは切り取った「一日、24時間」の部分。櫂の方は無意識なので、毎回の現れる「ハウスキーパー」の男の理解が違う。敵だったり、男娼を買った客だったり、愛しい人だったり。
それに合わせて津田は演じる。

終わりのない、繰り返し。
この24時間が毎日、何年も(既に17年繰り返している)続けられていて、そして続いていく。しかもこれから13分は短くなり、果ては全く記憶できなくなる時がやって来るかも知れない、救いが無い。。。
そんな櫂にもほんの一瞬、記憶を思い出すこともある。津田のことを愛していることを無意識に認識していることもある。
津田の救いはちゃんとありますが、やっぱり読後感は重いですね。
読ませる、読者を選ぶ作品だと思いました。

1

紙書籍でも欲しい

何度読んでも泣ける。こんなに泣いたBLは初めてでした。

4

甘いか苦いか、よくわからなくなる

好长好长的一天结束了!当一个人的记忆受限于随时可能坏道的只读硬盘(17/30已损坏)+13分钟容量的Fifo内存+只能记录几句话的缓存…毫不讲理的绝望设定注定了这只能是个沉重虐心的故事……然而实际读下来却是甜蜜到心痛(看烟花那段简直无法自已),是被剥夺的未来,还是被赐予的宝贵当下,「我是从很久以前开始,持续让你施予魔法的男人。」…无数次被櫂的坚强和悠儿的深情打动……ps.近半本书的纯肉真是猝不及防

2

耳で聴きたい

初めて読む作家さんでした。
高い評価を受けている作品だったのですごく期待して読みましたが残念ながらハマりませんでした。
ストーリーは切なく、題材とされてるテーマは重い物です。
時系列が混在しているので集中して読まれることをお勧めします。
お話自体に魅力があって最後まで読みきることができて充実感はありました。シリアス系が好きなので特に。
ただ、エッチシーンが無意味に多いのと、文体が好みじゃなくて・・・。
内容は面白かったのでドラマCDとかで聞きたい一作です。

1

あなたのことを忘れたくない

事故によって18歳までの記憶と直前13分の記憶しかない櫂。
そんな櫂と9年付き合い続けている恋人の悠児。

たった13分という記憶の中で、毎朝目が覚めるたびに自分がいる場所もわからず戸惑う櫂。
自分が記憶障害であることを書き留めたファイルをよむ度に途方に暮れて涙を流す櫂の生活を思うと胸が痛くなりました。

そして愛する(愛し合っていた)人から13分ごとに「誰ですか?」と疑いの目を向けられる悠児もまたつらいだろうな・・・。
櫂を困らせないように「ハウスキーパー」と名乗ったり、時々自分を抑えられず強引にせまる悠児も切なかったです。

迷子になった櫂が、電話をかけた妹をお母さんと勘違いして会話するシーンは泣けました。
障害という回避できない原因だからこそ、本人も親しい人達ももどかしくて悔しく悲しいだろうと思います。
でも花火大会の夜よみがえった「あなたのことを忘れたくない」という櫂の潜在意識が消えることなく、櫂と悠児が毎日惹かれあって愛し合い続けていってほしい。

久々に泣けるお話で素敵な作品でした。

5

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