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表題作心臓に甘い牙

奥浦雅也,ヤクザ
城岡真俊,高校生

あらすじ

父の借金が原因で暴力団幹部・奥浦の情人を強いられる高校生の真俊は、心を許していた担任松原の前で犯されてしまい・・・。
出版社より

作品情報

作品名
心臓に甘い牙
著者
バーバラ片桐 
イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344814011
3.5

(25)

(3)

萌々

(9)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
86
評価数
25
平均
3.5 / 5
神率
12%

レビュー投稿数10

受けが高校生じゃなければ

受けが攻めに捕らえられて、凌辱の末、未知の快感を教え込まれる、バーバラ先生のいつものパターン(好き)。
「ひどい男」がテーマということで、先生の他の作品だったら「どんなにひどいことしても、実はずっと好きだったとかいうオチなんだろうなー」と、内心ニヤニヤしながら読めるところ、これはそうはならなかった。
多分、受けがまだ高校生で、割と本気で嫌がってるように見えたのが駄目だったのかな…。
攻めが甘くなってくるのは、全体の7割くらいに入ってからだし、中盤で受けが助けを求めた担任に、(受けから手を引かせるためとは言え)攻めがフェ⭕させたのも軽く地雷だった。
不器用な攻めの分かりにくい優しさはチラチラ見えるものの、なかなか受けには伝わらず。攻めはなかなか自分の想いに気づかなかったのかもしれないけど、7割が無理矢理系なのは正直キツイ。相手はまだ高校生なんだし、もう少し早く、優しくしてあげてほしかったかも。

クライマックスにかけては、そんな攻めもちゃんと愛情表現をするようになり、そこからは普通に可愛く見えてくる。
こういう攻めが、受けのピンチには冷静さを失ってしまうのが好きだなー。終わり方は緊張感もあり、なかなか萌えでした。

2

真俊可哀想で、ホント奥浦、ひどい男なのよ!……それでも……!

なんかもう、私の場合は萌えというよりは、ただひたすらに辛かった。
全体の3/5くらいは、ずっと真俊が辛いばっかりで……
絶望を感じながらも、母と妹のために孤軍奮闘するその心理状態が辛い……

テーマが「ひどい男」だったそうなのですが、
ホント、酷い!
そして真俊がたった一人で、絶望的状況で頑張ってる><
負けまい負けまいと意地を張る様子が、可哀想で胸が痛い。
ダメ親父に酷いヤクザ、更にもっとダメな教師の三重苦!

いくらテーマが「ひどい男」でも、
もう少し奥浦がデレてるところみせてあげてよ!と、
ついバーバラさんにお願いしたくなってしまいましたよ( ; ; )

お話的には、実に上手く纏められているとは思うのですが、
奥浦にしても真俊にしても、前半が酷かった分、
もうちょっと丁寧に好きに気持ちが移行していく過程が描かれていたら
納得できたのかなと。
どうもどちらも「好き」に行き着くのに、唐突感が否めません。

奥浦が最初からメロメロとか、全然わからないから!

最後はこうなるんだろうなとは思いましたが、
あそこまで真俊を壊さなくても……
無垢な高校生に酷い仕打ち。゚(゚´ω`゚)゚。

その辺がどうしてもひっかかりつつも、最後のまとめに救われて、
評価は、中立寄りの辛うじて「萌×1」!

電子書籍だったので、北上さんのカットは無し!
無念。
前の方々のレビューを見ると、
カットがあったらちょっと評価が変わっていたかも⁈

1

ヤクザなのにどことなく甘い

1冊丸ごと表題作です。真俊(受け)の目線で進んでいきます。

真俊は、父親の借金の取立てにヤクザが家に来るのを止めてもらうため、ヤクザの事務所に直談判に行きます。そこで奥浦(攻め)に出会い、舎弟の前で陵辱されます。奥浦に、自分に抱かれるなら借金を帳消しにしてやると言われ、妹を同じような目に合わせたくない真俊は、バイトの後に奥浦の家に通うのですが…という話です。

陵辱、道具、人前プレイ、3Pまがい…と真俊が疲弊して壊れて泣いてしまうまで傲慢な奥浦なのですが、北上先生のイラスト効果か、作者様の筆力の素晴らしさか、行間にどことなく甘いものを感じて、読んでいて辛くなかったです。真俊は知らなかったものの、最初から奥浦が真俊を特別扱いしていたことに萌えました!

真俊は高校生らしく無鉄砲で世間知らずなところもありますが、煙草の火を押し付けられた舎弟を気遣ったり、初対面の相手のために奥浦にフェラをしたりと優しいところが魅力的です。自分で現金だと言いながらも、大好きな子犬を飼うことで立ち直る姿も素直で可愛いです。

当て馬ならともかく、メインの攻めで「ひどい男」はめちゃめちゃ難しい、と書かれていた作者様のあとがきは面白かったですが、普通のサラリーマンが二股かけて捨てる方が酷いと感じる自分には、自分の中ではそれほど奥浦を「ひどい男」には思わなかったです。そういう点では一途でした。

ヤクザ×高校生の年の差カップルがお好きな方にはお勧めです。

3

本来なら接点が見出せないはずの二人なのに…

ヤクザ×親の借金の為に身体を差し出す高校生という設定。

行方知れずの父親が残していった借金の取り立てを止めてもらいたいと単身で暴力団の事務所に乗り込んだ真俊だが、無情にもヤクザ総括の奥浦に借金を帳消しにする代わりにと陵辱されてしまう。
まだ世間知らずな10代とはいえ、そんな無鉄砲な行動だから酷い目に遭うんだぞ!!と思うが、あまりにも両親が不甲斐ないせいで妹を守る為にそうせざるを得なかった真俊が気の毒に感じる。

エッチシーンのほうは、無理矢理に言う事を聞かせようとしたり彼の担任教師まで巻き込んだりの場面が山場として書かれているが、ヤクザが高校生を無理矢理に、っていう危うさを感じずにやや冷めた目線で読んでしまったなぁ。

本来なら接点のないはずのヤクザと高校生なのだから、二人の間の隔たりってのを読みたかった。
痛めつけられて精神的に限界を超えた真俊を見て、しまった!!と焦ったシーンを含めて、何故真俊が気になったのか、奥浦の心情も更に踏み込んで読めなかったのも残念だ。

奥浦の顔の傷についても、付けられた経緯にさらりと触れているだけであまり意味がない気がして残念だ。
いっそのこと当時裏切った兄貴分と弟分が再登場して揺さぶりをかける、なんて場面があったほうが印象に残ったかも、なんて思ってしまったりした。

終盤では迷惑をかけたままの父親がのこのこ出てきそうになるし、欲に溺れかけた担任教師とはその後の関係を築く気まずさとか突き詰められずに、どうも辻褄合わせっぽい都合の良さで終わった気がしてならなかった。

5

つまりはメロメロなんですね?

父が勝手に作った借金を取り立てにくるな!
意気込んでヤクザの事務所に怒鳴り込みに来た真俊。
しかしそんな道理は当然通らず、妹を差し出すか、自分が身体を投げ出すか。
妹には手を出させない。
真俊は自分の身体を投げ出し、毎晩奥浦のもとへ通う。
身体は奪われても、心までは屈しない。
けれど快感に溺れてしまう自分が恐い。
憎い。目の前の男が憎い。
そう思っていたはずなのに、労りを見せてくる奥浦に真俊は戸惑いを覚え、そして───。

奥浦、なかなかの鬼畜っぷり。
味見と称して縛ってバイブ突っ込んでしまいには犯しちゃいました。
店の借金返済を伸ばしてほしけりゃ咥えて飲めって言い出しました。
しかもわざと飲めないように仕向けて約束は無効。
先生の前で痴態さらさせ、なぶらせましたよ。
先生、相手が悪かった。入れさせてくれるって言ったのにね。嘘つき!←え?違う?(笑)

壊してやりたい。
そう思っていたはずなのに、いざ壊れていく真俊を見て、苦々しい気持ちがこみ上げてくる奥浦。
そこから名誉挽回とばかりに奥浦さん、真俊に優しくなっちゃいました。
でも不器用なんですよね。その不器用さがたまらなくかわいいぞー。
ポチを盾に、可愛けりゃ毎日通えだなんて。
なんて不器用な『そばにいろ』の表し方なんでしょうか。

最後らへんはあの冷徹さはどこいったんだと言いたくなるほど、奥浦が甘いです。不器用なんだけど。
束縛しては無関心装ってみたり、帰るのをやたら引き止めたり。
気持ちはたっぷり持てあますほどあるんですね。
つまりは真俊にメロメロってことですか。

しつけは飴と鞭だそうです。
それって奥浦さん、あんたにも言えることですか?笑

しっかし父親がどうしようもなかった。
そんな夫をいつまでも待つ夢見る母。
相思相愛なのは分かったけど、子どもに迷惑や心配ををかけちゃイカン!

そしてやっぱり素敵です、北上さん!
イラストにウットリですよ…。
なぶって楽しそうなのも、苦々しいのも、見守っているのも、ぎゅっと腕をつかんでいるのも、甘いキスも、すべてが萌え。

是非続きが読みたい!
奥浦が転がされてるとこが特に(笑)

4

挿絵は神!鼻血レベル(笑

バーバラさんの作品とはいまいち相性が良くないわたし(ギャグエロ特化なら好きなの)ですが、イラストが北上れんさんで、北上さんの描かれる高校生が見たいがために購入!
完全にレーター買いです。
ああ、相変わらず北上さんの描かれる男は色気があって最高です。
北上さん好きの方ならば、もう、このイラストを見るためだけに購入しても満足されるのでは。
わたしは大満足です!イラストは神レベルです。

********************
受けの真俊は高校生。
父親の借金で母と妹のために丸ヤ事務所へ直談判へ行ったものの、結果頂かれてしまう飛んで火に入るナントヤラなお子さん。

攻めの奧浦は丸ヤさんで、容赦なく借金を取り立てる冷徹な人間。
とにかく真俊を手中に納める為には、手段(妹を代わりに…みたいな王道)はまったく選んでいません。
*********************

何の策もなく飛び込んでいくからだよ…もっと頭を働かせたまえー。
なぁんてさ。
汚い大人になりますと、こういうストレートなお子さんのやることを冷めた目でみてしまうのですが、こんな考えなしの子でも北上マジックでウットリできるこの作品。

縛られてローター責めだよ!
ローター挿入後放置プレイだよ!
学校教師の目の前で痴態さらしちゃってるよ!
そして、助けに来たはずのその教師は思いっ切り立てちゃってますよ!
なーんてエロピンチな時でも大丈夫。
どんな時でも挿絵にウットリできて、最高に幸せな一冊です。
使い方が違う? イーンデス!!
内容は他の方々が書かれておりますので、わたしは北上さんの挿絵がいかに「辛抱たまらん!」なのかだけ書かせて頂きました(苦笑

3

バーバラさんの平凡受!!

帯『一生、俺のものでいる覚悟はできてるんだろうな』

本編だけだとそこまで分からないんですが、後書きで受は美形では無く普通で十人並と書かれてるんですよ!
もうそれ読んだ段階でわーいわーいで、十人並み!を頭にもう一度再読したらもっそい萌えました。
やはり自分の中には脈々と平凡受スキーの血が流れているのだなーと実感!

さてヤクザ奥浦[攻]と、母と妹を守る為、父親の借金の抗議へと事務所に乗り込んで来る真俊[受]
気丈に抗議しますが、手練れのヤクザに通用する筈も無く他の組員達の前で犯されてしまう。
更に妹をタネに真俊を脅し、己の元へと通えと命令するのですな。
それからも愛人として陵辱の日々が続くのですが、流石バーバラさんいちいちエロいです!ホントよくこうもエロシチュが思い付くものだと感心する程にエロいよ~~ねちこい乳首責から始まり、放置して真俊自身でローターを舌で操作させたりともうエロてんこもり。
でも受の真俊が陵辱されてはいるんだけど快楽責めなのが読んでいて素直にエロを楽しめるというか痛さは感じないんですよね。
奥浦はというと途中から次第に態度が軟化してきて陵辱している高校生相手に子犬を買ってやったりと、冷たい態度は変わらないんだけどどこかしら優しさが垣間見えるのがなんかちょっと可愛い。
最終的に愛人から恋人になる訳ですが、この2人これからもっそいラブラブしそうな感じです。
エロてんこ盛りで、陵辱されて無理矢理愛人、そして最終的には恋人同士という年齢差と平凡受萌もあって自分的萌えポイントをガシガシ突かれまくった一冊でした。

4

この続きを読みたいですね。

母と妹を守りたい一心で、ヤクザの下に出向いた少年がコマされちゃうけど、その頑張りにほだされたヤクザが少年を守るお話です。
全部読み終えて、これからがいいところなのに、まだ続きがありそうだよ~もったいないなぁと思った作品でした。

借金を作って失踪した父親の代わりに、家族を必死で守ろうとする高校生の真俊。
借金の取り立てをやめさせるためにヤクザの事務所に乗り込み、「妹を売る」という言葉に自分の身を差し出す。
幹部奥浦のほぼ毎晩のような夜のお勤めをこなし、頑張って学校へも行きバイトもこなし、真俊が健気であります。
家の事情を知り、彼を気にかけてくれている先生の松原に奥浦との関係を知られショックで起き上がれなくなる。
そんな落ち込んだ真俊に「欲しかったもの」として奥浦から子犬をプレゼントされる。
また、家族も他のヤクザの組からの取り立てから逃げさせる為に家まで用意してくれて、奥浦の心情が綴られてないので予測でしかないのですが、全てに一生懸命に取り組む真俊に奥浦は惚れたようですよね。
真俊の父が興したトラブルが、奥浦の敵対する組関係だったことから、誘拐される真俊。
ヒロインのピンチに必ず白馬の王子様は助けに現れるわけで、いつも守る立場だった主人公が守られる立場になって知る喜びは当然の如く愛になるわけで。
真俊は、高校生でありながら学業とヤクザの恋人を両立するのです。

ということで、何だかこれだけだと序章よね、って感じなんです。
まだ波乱もありそうですし、真俊は大学に進むそうなので、ヤクザの愛人としてどうなっていくのかしら?って気になります。
それにしても、真俊の父もどうしようもない人でしたが、母親も妖精さん?とか思ってしまいますよ。
真俊も苦労が絶えないだろうなと、同情しました。

バーバラさんだけにエロがっつり。
真俊が、美男でもなくごくごく普通の高校生というのが特殊でなくて親近感が持てます。

5

兎に角エロいです (*´д`*)ハァハァ

そらもう 真俊(受)が壊れちゃったくらいにエッチしまくりです
文章全体の80%はエロに費やされているんじゃないでしょうか

始めは陵辱から入った関係でしたが 最後はちゃんとラブラブです
奥浦(攻)が犬をダシに 真俊に毎日自分の部屋に通えって脅す... なんか かわええよ おっさん
しかも 犬の名前「ポチ」だし ポメラニアンだし かわええよ おっさん

それにしても アイテムとしてしか描かれていない舎弟たちですが
真俊や松原先生を押さえつけるとか エッチを手伝わされてるわけで
奥浦のことどう思ってるんでしょうかね

イラストの北上れんさん 骨ばったちゃんとした「男」を描かれるのでとっても好きです
ヤクザとか気の強い高校生とかにぴったりの方ですよね
今回もセクシーな男達がいっぱいで素敵でした (*´д`*)ハァハァ

3

なりきれなかった男。

2008年夏、バーバラさんの書かれるエロスに埋もれたい!と思った時に丁度発売された作品。挿絵も好きな北上さんだったので一石二鳥。
父の借金により真俊にまでまわった魔の手。妹を売りに出すと言われ黙っちゃいられない真俊が強引に体を開かれ奥浦の情人となってしまい、半ば無理矢理ながらも一緒に過ごしていくうち互いに気付いてしまうものがあり、他の組も混ざったいざこざの後めでたくゴールイン…な王道モノではありますが、攻である奥浦が受である真俊に暴力な意味では一切手出しをしていない、という所がとても新鮮でした。
合間に真俊の担任も絡んできます。真俊の色っぽさにやられた担任ですが、未遂で終了。仕掛けておきながら奥浦、俺の物宣言。そりゃそうだ。夜毎の性交故壊れてしまいそうになる真俊に少々罪悪感を覚えたのか優しい一面も。暴力団ならではのモノになりきれなかった奥浦が意外と可愛らしいです。右目にある傷痕にも惹かれます。
あとがきではバーバラさんが奥浦について色々語ってます。是非、そこも形にして出版を!

※以下多少ネタバレ有
妹の為とか、一度入っただけの料理店の為に強引ではあるけど必死に奉仕する真俊が可愛いです。気は強い子なのですよ。強くて優しくて、だからこそ脆い。崩れかけてしまっている部分をカバーするように、奥浦が真俊の為に“自由”以外の物を与えようとしている様は非道にはほど遠いもの。
そして“自由”以外に貰ったのがワンコなんですが、ワンコと戯れてる真俊もワンコでした。
他の組に拉致されて自分が奥浦に特別な扱いを受けている事が判明した時から真俊の心は決まっていったのですかね。もうほんと可愛い。
真俊の懸命な告白には流石の奥浦も衝動を抑えきれなかった模様。一度だけって…もう言ってくれないんですか。いいですけど。飴と鞭…飴の方が多いですよね。
個人的に中華料理店での出来事が大好き。自分から仕掛けておきながら奥浦ってば…。

挿絵は北上さん。カラーでもモノクロでも色気ある絵で見惚れるものが…。歯でジッパーくわえて下ろす真俊の表情がたまらん。だから中華料理店での出来事が大好きなんだってば!この一枚だけでもご馳走様。

6

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