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長かった……
両片思いだったにも関わらずモダモダ感がすごかった……
ただ、弓からの告白はあっさりしていて、
それが逆にリアルに感じました。
告白なんて考えてするものではなく、
自然な流れや雰囲気や気持ちの中でするものなのだと感じました。
やっと両思いになった弓と敏夫が幸せそうで、
ガリガリで悩んでいたことなんてウソみたいです。
そんなの関係なくHして感動して泣いてしまう敏夫が、
可愛くもあり何だか不憫でもありました。
弓は新しい夢を見つけ頑張っています。
きっと、側にはずっと敏夫がいるのでしょうね。
とても素敵なハッピーエンドでした。
兄の角のことはそのままになってしまいましたが、
何故だかそれでいいと思えました。
いつか幸せになってほしい…
ただそう思いました。
なんか攻めが情けなくてむかつく。
ヤリチン攻め大好きだけど、この攻めはなんかが情けない。
受けが好きなのに片思いだといっても
受けの兄とhする必要ある?
しかも何回もやりまくって69とか生々しくて長い。
設定として全然いらないと思う。
受けが好きすぎるくせに節操もなく骨なし。
でも
前半では叶わぬ恋だと思って距離を置いて、後半になっては自分の気持ちを認めて受けに一途で素直に近づく。
この展開はとてもよかった。この展開だけだったら神だと思う。だが骨なしの攻めがあまりにも情けなくて中立で。
「三村家」最終巻。
絵の雰囲気が少し違ってきていて、弓は激しさが抜けちゃって、敏夫はタレ目顔のモブ男みたい?
ストーリーは動いていきます。2巻ラストでキスしてから恋愛的に敏夫を想う弓。逆に友達でいなきゃと諦めてる敏夫。
途中スミの暗い過去(多分森の中で車に連れ込まれてレイプされたっぽい)が仄めかされて、初恋と、汚された自分とビッチに転落した生活と。そして初恋の相手があっけなく結婚した事ではっきりした失恋。全てを諦めてしまったような電車の中での疲れた表情が哀しい。
敏夫と弓は最終章までまだまだすれ違っていて、もうどーなんの?って思ってたけど、弓が勇気を出してくれました。ついに、ついに二人は!
明治カナ子先生の描くエロシーンというのは、もう何ともエロっぽい。
体のプロポーションは等身大の日本人で、それだけでもリアル。修正も無いのでそこもリアル。さらに描き方の工夫がすごくて、透明画法というか、抱き合ってる時の見えない部分も見せてくれてるんです。どう勃ってるか、どうこすれ合ってるか、どう挿入っているか。コレは凄い。
そしてやっと分かり合えたその時、敏夫が号泣します。これも良かった。
最後にあったかい二人の笑顔が見られます。あー良かった、ホッとした…
1回しか読んでません。
なんとなく、短編じゃないもの読みたくて、
シリーズ化されてるものだから面白いのかなって事で読んでみました。
うーん…あんまり…でした。
最後が解ってて、読んだらまた違った印象なのかな?と思いますが、
私は勘が鈍いのか、話の軸があっちいったりこっちいったりで、
どう読めば良いのか解らず、
結局この話はこういう事だったのね…って感じで、
読み辛い印象で終わりました。
3巻目はやっとおうちに帰ってきたような感じで読めたので、
3巻は楽しかったんですけど…
最後敏が泣いてるのは、見ててこっちも「良かった」と
嬉しくなったし。
あくまで私目線。
まずは1巻目、
後で考えれば弓が、敏の事が好きで、兄との事もあって、
思いつめた過程でしたって事は解るんですけど、
何も解らず読んだ時は、ホラーものかと思い、
そっちの方向にいく話かと思いました。
なんか弓の家に何かあるのか…
弓が壊れていっちゃって、西山に誰か埋めちゃうのかとか…
絵もなんだか怖いしで読んでて気持ち悪い。
とにかく絵がどんどん受け付けなくて、
私には合わない…どうしよう…失敗…って思って読んでました。
読み終えた今、
もぅちょっと弓と敏を中心に読ませてもらえば、
せつない話だなーとか、もっと違う角度で読めたかなーと思いますし、
読み直してみようかな?と思うけれど、
とにかく話がお兄さんの角の嫌な感じと敏のお話、
敏のせつなさもよく解らないし、
横にはちょっと狂気的な弓がいてで、
陰…そして陰…更に陰…っで話が進んでいく感じに受け取れてしまい、
気持ち悪い…あんまり読み返す気にもなれない…
絵が合わなかったのと、読解力のなさで残念な結果に。
2巻目はちょっと話が動き始めて、弓と敏のお話。
弓、辛いよなー。
なんでこんなに敏とずれていってしまうんだろう。
また、都会暮らしになれない弓が見てて可哀想で、
孤独になっていく弓が見てて辛いし、
痩せてく弓が見てて可哀想だった。
ただ私はまだ1巻目を引きずっていたので、
怖い事がでるんじゃないかと思って、
あんまり2人のせつなさとかに共感迄いかず…
話は面白いですけど。
3巻目は良かったです。
最後やっと通じ合えて良かったなと。
1巻がとにかくだめでした。
お話自体は面白いと思います。
思い返しても、面白いなーと、
私好きな方だなって思うんですけど、
でも、1巻目で絵も苦手になっちゃったです。
目が怖い。
角、受け付けられない。
3巻目、角にちょっと触れるんですけど、
でも何も解決しないで終わってるので、角に対してはあまり印象変えられず。
うーん…よっぽど私は1巻が合わなかったみたいです。
角と絵が…。
でも話は好きなので、
また、機会と勇気があれば、
読み返してみようかなと思う作品でした。
最初から最後まで読むと
すごい自分まで幸せになりました
最初の主人公の態度が冷たいので
戸惑いもしたものの
徐々に
主人公とその好きな相手の関係せいが分かっていって
とても面白いです
明治カナ子さんの作品で一番大好きです
『三村家の息子』シリーズの3巻です。幼馴染同士のすれ違いが切ない恋のお話、最終巻になります。
最終巻では、やっと2人が自分の思いと向き合います。
敏夫は、好きな気持ちを変えようとしても嫌いになれなかった想いに。弓は、離れられないぐらいの強い思いに。でも、臆病な2人は、なかなか上手くいかなくて。
もう会えないと、最後の勇気を出した弓の捨て身の行動で、やっと結ばれた時には感動すらします。おまけに、嬉しくて泣いた敏夫が、可愛くてキュンとなります。
ここまで長かったけど、幼馴染同士や、男同士の葛藤があったからこその今の奇跡なんだと、2人には必要な時間だったのだと思います。
心残りは、弓の兄のことです。兄の過去が辛くて、救いのような話が読めなかったのが残念です。どこかで幸せになってほしいと願わずにはいられません。
もう、表紙からしてラブラブオーラ全開のシリーズ第3巻。
このシリーズって、恋が何かも知らない子どもだった弓が、浪人中の1年間にそれなりにいろいろな物を見て、経験して、成長して、
ようやく、敏夫が抱えていた好きの気持ちに追いついて、
あとはもう、ひたすらやりまくる、やりまくる。
この二人はハッピーエンドになったけど、そうなると、気になるのはお兄ちゃんの角。
角の過去に何があったのかは一応描かれているけど、ちょっと唐突で、
お兄ちゃん編はお兄ちゃん編で、改めて1冊分、じっくり読んでみたいなぁ。
表紙からして良い感じです。
敏夫と弓が見詰め合ってます。
2二人が一緒になる日が来たのですね。すれ違ってばかりで長かったですね。
そして、角さん!私としては角さんの過去はあっけない感じでさらけ出された感じがあります。
まぁ、それは良しとして角さんは果たして幸せになれたのでしょうか?
末永く共に出来るお相手が見付かったのかどうかここが疑問です。
最後、角さんが敏夫に落とし物を渡す時、角さんは敏夫に心残りがあったんだろうと思いました。
それが、好きとゆう感情かはわかりませんが…とりあえず、敏夫と弓はハッピーエンドですね。
カナ子さんの作品は久々に読みましたが、
弓と敏夫、最後はやっと結ばれて感動しました。
一巻の印象では独特の雰囲気で、重い感じはしましたが
家と敏夫から離れてみて分かること、
見えてくること、変わってゆくこと、
全体を通しての弓の成長がすごく良かったです。
途中、敏夫の弓を愛しい、大切だと想う気持ちが
じんじん伝わってきて、結ばれたところの敏夫の涙。
敏夫、本当に良い攻めだなと思いました。
三村家のお母さんが、長男の角に
「ごめんね、守ってやれなくて」
と涙する場面、子供達が巣立っていくことの寂しさで
「タイラがいてよかった。もしこの子がいなかったら、
きっとやりきれなかったろう」
の場面では、思わずうるっときてしまった。
一番、印象に残ったかも。
カナ子さん、心理描写といいますか、
キャラから伝わる、雰囲気の作りが本当に上手だなと思います。
個人的に一番外せないのが、やっぱり長男の角(涙
彼には幸せになって欲しい。幸せにしてあげたい。
角編、是非描いて欲しいです。
わああん!よかったよう!
本当、ハラハラしたのですが、結ばれてよかった。
此処で最強のバッドエンドなんかがきたら、立ち直れないところです。
じらされてイライラした漫画(でも好き)はすぐに腰乃さんの「鮫島くん〜」を思い出すのですが、あれはただじれったいだけでちゃんとどうにかなるのは分かっている漫画だったので不安はこれっぽっちもなかったのですが、明治さんはどうなるか先が読めないので、ここまできても全く駄目という事もありえるだけに本当落ちつかなくて!
よかった、本当によかった。
最後にちらりと出てきたのは、兄でしょうか?
真っ当な人生送るみたいな事云ってましたが、家に通帳を送り返したり、最後にあんな出方したり、何か実は酷い事になってるんじゃないかと思うと不憫です。
皆、幸せになれるって矢張り駄目なんでしょうか。
弓に対する想いを、素直に肯定していこうと決めた敏夫。
一方の弓も、帰省した故郷でさまざまなことに気がつく。
神経質で幼かった弓が、故郷の星空や空気に触れ、複雑な自身の家のことや
敏夫への気持ちをを見つめ、考え、足を踏み出していく。
長い敏夫の片思いから始まった恋は、すれ違いや遠回りの末、ようやく結ばれる。
結ばれた時に、敏夫がボロボロ泣くところがいい。
それまでずっと弓が、自分の細い体を気にしているところも可愛らしく愛おしい。
そして、詳しくは描かれないが兄の角にもまた物語があり、
お母さんの巣立っていく息子への想いや、回想シーンでの涙には、心締め付けられる。
どこか不気味でジメッとした感覚があった1巻から、この最終巻まで続けて読むと
段々世界が開けて明るくなってくる感じがする。
単にBLというよりも、彼らが青春という混沌を抜けて成長していく物語。
名作だと思います。
だんだんとお話が明るい方向に進んでいても、ほんとにこのまま?幸せのまま?バ、バイクに乗ってるけど事故ったりなんかして、ええ~(´Д`|||) っていう終わりじゃないでしょうねえ…なんて付きまとう不安。
でも、そんなのはまったくいらぬ心配でした。
弓の心の成長が、ほんとに泣けました。
買ってすぐに読んだんだときには、なんかあっけなくハッピーエンドになったような感じがしましたが、『三村家の息子』『出来の悪い子』から続けて読むと、押し寄せるものの重さが全然違いました。
そして3巻目で、私がじわじわ気づかされたのは、スミの悲しみだったのです。
長兄ってのは、だいたいが真面目。
スミもきっとそうだったんじゃないかな。田舎町の資産家の長男なわけだし、なにやらしてもそつなくこなしてたんでしょ、きっと。
それがどうして、あんな奔放になったのか。
息の詰まるような家を出て自由勝手にしたかったのかなんて思ってたけど、そればかりじゃなくて、ただならぬ事件があったんだってことを、ようやくこの『生まれ星』で知らさせるわけです。
なんかもうすべてが納得。そういうのも自分の中にしまいこんでるスミなんだな~。
「角は悩みがあっても決して相談してくれなくて、親としては淋しかったわ」とお母さんが言うセリフに、ああ、実に長兄らしいと涙ぐんでしまいました。
誰も同じくらい好きと、かつての恋人の大宮君に悪びれなく言うスミですが、ほんとは誰のことも好きではなく、唯一好きな相手は手に入らないことを知っている悲しいセリフのような気がして、電車の座席で薄く微笑むスミがせつなかったです。
また後日、駅のホームで敏が落としたカードか何かを拾ってあげるスミですが、敏ったらそれがスミだったことに気づきもしないで、弓のことだけに想いを巡らせて幸せの真っ只中だったりするのも・・・。
なんだか兄弟すっかり明暗を分けたようで、いや、ハナから明暗分かれてたんだけど、それがはっきりした感じで無表情のスミがいつまでもいつまでも瞼の裏に焼きついて離れません。
てな風に弓よりもスミのことばかり気になってやるせない。
いや、もちろん弓が幸せに頬を染めてるのが嬉しいですよ。嬉しいけど、スミの今後の方が気になって仕方ないのです。
それにしても今回の濡れ場のシーンは、手法に目からウロコ!
以前、井上佐藤さんがあとがきで、下半身をよく見えるように描こうとすれば、上半身の角度があり得ない位置になってしまい、その辺の難しさを訴えていらしたことを思い出しました。
それを難なくクリアにしている明治さん。文字通りクリアなんだもーん。
体を透けさせて肝心の部分がどんなことになってるか、はっきりと描かれていて、そうかこれでいいんだ~と妙に納得しちゃいました(笑)
全体的に二人はこんな感じで、そのとき大事な場所はそうなっているのよと、コマを分けずにいっぺんに見せてもらえて、リアルでした。
すれ違っていたものや、見えなかったことが、徐々に見えてくる巻でした。
特に弓が色々なことに気づきだし、成長していく様子が良かったです。
お兄さんの過去や家族との関係や敏とのこと。
すべてが少しづつ見えてきて、少しづつ調和していき、最後にはとても心が温まりました。
それにしても弓のおばあちゃんの思い切りっぷりが素敵!じいちゃんは・・・自業自得ですね^^;
いやぁ、面白かったです。
すれ違っても、愛のある二人の関係は見ていて心地良いです。
二人がお互いを思い合うゆえのすれ違いだからこそ、いつか通じる日が来るんだろうと思いました。
それにしても、思いが通じ合ってから体を繋げるシーンは胸熱でした。
やっぱりそこに愛がなくっちゃね!
1~3巻まで並べてみるとそれぞれの表紙が実に内容をよく表してるなあ~ってのが分かります。3巻はもう表紙からしてなんかラブの香りが漂ってますよー。
この巻のカラー口絵もいいなー、川の水面を筆ペンみたいなのでガシガシ塗ってある効果と、橋の上の2人の真上の月が水面に映ってるとことか良い味。
マンガ内でも2巻のレビュー内で書いた粗めのトーン削りや、例えばお母さんの髪をペンの斜線で色入れるとかって最近はあまり見ないけどこういうとこがカナ子さんの絵でもっそい好きな所。
それとちょっと重なるんですが、マンガのエロシーンはちょっと汚い位(汚いっていうと語弊があるけど)の方が断然エロいと思う。
なんか淫靡っていうんでしょうか、言い方がもっそい古いですが淫靡、淫猥、その方が生々しくてエロくて良いです。
三村家の息子シリーズもこの巻で完結。
謎多い男だった兄の過去も描かれ、敏夫と弓も両想いに。
最後はラブラブで可愛かった~~。
作品の流れや色を変える事なく3巻通して見事な作品として仕上げた手腕はお見事でした。
端から端まできっちりまとめて大満足な最終回。
名作ですーーたまらん!!
前作2冊で思いが通じずにすれ違いばかりで痛い思いをしていた二人の
やっと、やっと繋がった思いが完結します。
敏夫の側にいることが辛くなって弓は田舎に一旦帰省します。
そこで今まで弓は何も見えていなかったことに気付きます。
ふるさとの田舎のこと、父のこと、兄のこと、家のこと
そうして、実家に立ち寄った敏夫と会った晩、弓は家の仕事を継ぐことを父に伝えます。
弓はひとつ扉を開いて、周りを見て自分に気づくことができたのです。
都会に戻ってから、敏夫もずいぶん弓を意識し、その接し方を改めようと、
弓もきちんと自分の気持ちを伝えようと努力をするようになり、じょじょに距離も近くなっていくようです。
弓の大学受験が終わった日、敏夫に告白して二人はやっと結ばれることができました。
兄の角は、いい加減なようでしたが、実はきちんと仕事をしていたようで、弓と同じ日に実家からの本当の旅立ちをします。
弓も敏夫も、その後多分角であろう男とすれ違いますが、気がつきません。
もう角を通さなくても二人でやっていけることができるようになったのですね。
最後の敏夫のモノローグ
「焦るけど焦らない、大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせる、ゆっくりでも大丈夫、何せ弓のいる場所は、あの月よりも近いのだから」
気持ちが通じるまでもとても時間を必要とした分、いつくしみ大切にしたい気持ちがあふれています。
とても胸にジーンときて、感動をくれました。
「三村家の息子」シリーズ最終巻。
息苦しかった「三村家の息子」、胸が痛かった「出来の悪い子」、そしてシリーズ3作目にあたる「生まれ星」で弓と敏夫の片想いはやっと終わる。
都会での一人暮らしに馴染めず、食事も不規則になり、加えて敏夫に距離を置かれた事にショックを受けつつ、郷里に帰省した弓。
その姿は彼の母親が「こっちに居る間に太らせなきゃ」と思うほど、手までやせ細っていて、見るも痛々しい感じだ。
こういうシーンは胸がちりちりとしてしまうので、ちょっと苦手。
しかしこの帰郷は弓の甘ったれ根性を叩きなおすいいキッカケになり、彼がひとつ人間としてステップアップしたのがよく分かるエピソードであったので、まあ結果的には良かったと言えるのか。
弓はだんだと敏夫への恋心を自覚してゆく。
しかし「ガリガリに痩せている」ことを理由に、敏夫に拒まれてしまったいつかの夜をずっとずっと引き摺って、また一時的には疎遠になってしまうも、やはり敏夫を諦めることができず、自分から「敏が好きだよ」と言えるまでになる。
この辺りのくだりは、お前らやっとか!と本当に感慨深くなってしまうことだろう。
そこから後は雪崩が起きたように、ふたりの気持ちは止まらない。
今まで無理やり堰き止められていたものが、ぶわっと溢れ出て何度キスしても何度抱きあっても、その全てが奇跡のワンシーンとなる。
敏夫は弓との初めての夜から3週間、彼を抱くたびに泣いていたというから、その想いの深さは言わずもがなで。
本当にこれまでが辛かったので、お前らとことん幸せになれ!と、それは読んだ誰もが感じるんじゃあないだろうか。
しかしあの濡れ場はスゴイ(笑)
何がスゴイって、見えないところまで全部見せているところがスゴイ。
片方の身体を透明仕様で描くことで、普段なら見えない部分までバッチリなのだ・・・・・・。
個人的にはかなり斬新に感じたのだが、こういう手法は今までもあったのだろうか。
そしてここで忘れてはいけないのが、間男的存在であった角のこと。
これまでただの享楽主義者であるかと思われていた彼だが、謎の暴力事件の真相や、母親や家族に対する想い、そしてとても好きだった恋人へ残していた気持ちなど、非常に興味深いシーンが多かった。
彼は幸せになれるのかな。
今回弓と敏夫はそれぞれ、「角に似た」人物とすれ違うのだが、それを角だと認識しなかったこと・・・それこそ2人が互いを真っ直ぐに見つめ合っている証拠じゃないだろうか。
それはもしかして本物の角なのかもしれないが、もうそんなことは問題ではない。
『いっぱいに引いた弓が 矢を放つような勢いで 飛び込んできた』
その言葉の意味を考えるだけで泣けてくる。
そんな激しくも幸せな物語だった。