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表題作これできみと同じ夏

阪井哲治・魚屋の息子(高校二年)
伊勢一馬・呉服屋の息子(高校二年)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校二年生の伊勢一馬が恋する相手は、幼なじみの頑固者・阪井哲治。
哲治にめちゃ惚れの一馬はなんとか哲治と仲良くしたくて、いつもやきもき。
だけど意地っぱりな哲治はさっぱりツレない。
おまけに伊勢家と阪井家は寄ればケンカの犬猿の仲!哲、おまえはおれのこと好きじゃないの?前途多難な恋の行方は!?ときめきのセンチメンタルラブ登場。

作品情報

作品名
これできみと同じ夏
著者
渡海奈穂 
イラスト
門地かおり 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813008149
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
6
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

幼馴染同士の不器用な恋愛

幼馴染同士で、クール目な受けの方がぶっきらぼうな攻めの事が大好きで迫りまくる話です。
つきあいが長いので途中に挟まるエピソードが、幼馴染好きのツボを押してくれます。
真夏のように濃くて粘度が高い執着愛です。

魚屋の息子・阪井哲治(高校二年)ぶっきらぼうな硬派鈍感攻め×呉服屋の息子・伊勢一馬(高校二年)クール執着一途受け
南と北の商店街は対立する仲で、二人はそれぞれ商売人の息子で南と北で別れている。
対立を気にしている哲治は、一馬には冷たく素っ気ない態度をとる。
哲治のことが好きな一馬は普通の話でもいいから、話をしたくて近寄るのだが。

商店街の対立と、一馬の姉の桃子の話、幼馴染同士の恋愛、この3つが上手く組み合わさっています。
本人は自覚していないのですが哲治も一馬のことが好きで、その思いを哲治に認めさせようとして迫る一馬の押しがすごかったです。
ぶっきらぼうでテレ屋な哲治のことを幼馴染の特権でからかったり、じっといつでも哲治のことを黙って見守っている。
弱っている哲治に、押しつけがましくなくそっと労わるおにぎりのエピソードが好きです。
普通の人間に対しては笑顔でいい人として接していますが、哲治への執着は激しいが故に扱いが違う。
皆には笑顔なのにに、自分にだけは普通に接してくれないと哲治は思っているんですが、それは『特別』扱いされているだけで。
鈍いんだけど、その普通の男の子ならではの不器用さがよかったです。

エロ:★3 普通。場所がどこかも気にせず夢中でという初めて同士の若さが萌えました。
総合:★4 一つ一つの伏線がちゃんと明かされていく文章の上手さにも感心しました。

0

メインCPのラブよりも。

幼馴染もので、商店街を舞台にした、魚屋と呉服屋の息子の『ロミオとジュリエット』ものでもあります。

う~ん、やっぱり私は渡海さんの攻は好みじゃないことが多いなあ。

哲治(攻)の幼稚さ・アホさにイライラし、その兄のあまりの酷さに何度も読むのを止めたくなりました。何なんだ、コイツらは。

一馬(受)は・・・男の趣味悪いなあとは思いますが、別にキライじゃないんですけどね。まったく好みでもないですが。
ま~、相手(兄弟)がアレなので、相対的にマシに見えたのかもしれません。

とにかく私は、ラブストーリーにそれはどうなんだと自分でも思いますが、ラブよりもそれぞれの兄・姉の問題の方があまりにも気分悪くて(イヤ、姉はいいんですよ、姉は)読み終わってもそちらに対するの苛立ちでラブが完全にどっか行ってました。

一馬の姉がいちばんいいキャラクターだったんじゃないかとさえ思いましたよ。というより、男どもに魅力がない。
特に哲治兄弟にはもううんざりしかないです。

いろんな意味で、ただひたすらに気分の悪い作品でした。読後感最悪です。

申し訳ありませんが、イラストの門地さんが個人的に目にも入れたくないレベルでものすごく苦手(ハッキリ言うと大ッキライ)なので、イラストでのプラスもなかったし。
初期のころの渡海さんと門地さんのコンビ作品は全滅でした。

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