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表題作哀しみは雪のように

ロシアマフィア組織ナンバー2のロジオン
性奴・越智葵(17)

あらすじ

普通の高校生だった越智葵は、義父の借金から暴力団、宗和会に己の身を売ることになった。友好の証にとロシアマフィアに贈られた葵は、性奴として淫蕩の限りをつくされ、躰を淫らにつくりかえられていく。老齢で葵を抱けないボスは、養子で組織のナンバー2のロジオンに葵を抱かせ、歪んだ欲望を満足させていた。絶望的な境遇の中、優しさを示し、愛称で呼ぶことを許してくれたロジオンに葵は惹かれていくが――。
怜悧な美貌のマフィアと日本人の少年のデッドエンド・ラブストーリー。
出版社より

作品情報

作品名
哀しみは雪のように
著者
いとう由貴 
イラスト
上田規代 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778106874
3.4

(10)

(2)

萌々

(2)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
33
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

王道からはずれてますが

借金のカタにヤクザに捕らわれ、ロシアのマフィアに貢ぎ物として差し出される元高校生。家族を思い、生きていくためには従順になりつづけろと丸め込まれ、でもカラダは大好きな男にとろかされちゃって。いや~、どんだけ悲惨な目にあっているんだよ。

家族の絆とか、無償の愛とか、いろいろと考えちゃったお話でした。しかも、ハッピーエンドとは言え、なんともブラックっぽい終わり方だし。
私、ロジオンに裏切られた葵は、そのまま壊れちゃうのかなぁ~と心配したくらいです。それでも、愛するロジオンのために後一踏ん張りしようとする葵って、本当に強いなぁ~と。いやいや、もうすでに壊れちゃってたのかもしれませんけどね。
こうしてお互いを愛している、ずっと傍にいると決めた二人だから、誰よりも絆は深いだろうし、離れないだろうなぁ。

王道とはかなり違ったお話だけに、万人受けとはいかないと思うんですけど、変わったのが読みたいなぁ~とか思った時にはいいかもしれない……。

1

王道だと思うんですが

ショコラらしいハーレクイン的BL。
いわゆるドアマットヒロイン的な受けが、不幸な境遇の中、打ちのめされても打ちのめされても、それでも攻めを許して受け入れてしまうあたりが、すごく王道だと思ったんですが、これってロマンスの王道であって、BLの王道じゃないのでしょうか?

変則的な3Pとか、いろいろキワモノな展開はありましたが、いとうさんらしい健気な受けが、ずっと耐え続けて、最後に切れるけど、そこに攻めが救いの手?を差し伸べるというのも、とってもテンプレな定番でした。

イラストの人も、以前とちょっと印象が変わってて、なんだかうまくなっているような? 話に合ってたのかも。

こういうテンプレな受けの不遇ものとしては、よくできていたし、楽しめました。

1

最後がもうちょっと欲しかった

この作者さんの作品では王道パターンの作品でした。

主人公(受け)が別世界に連れて行かれて、悲痛な環境の中、優しくしてくれた人(攻め)に心を許したら、裏切られて、哀しみつつも好きでいることを止められず、攻めがそれにほだされて最後には恋人同士になるという。

ラストはお風呂エッチで終わっていますが、後日談が欲しかったです。
頬を二度もぶったその日に抱いて終わり、ってちょっと酷くないかい?という気持ちが拭い去れなかったので、うってかわって甘やかされている光景が、2、3ページで良いから欲しかったですね。

1

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