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表題作きみはまだ恋を知らない

藤谷拓磨,32歳,システムコンサルタント会社経営
高遠司,21歳,売れない絵本作家(副業で家事代行)

その他の収録作品

  • きみはもう愛を知っている
  • あとがき

あらすじ

売れない絵本作家の高遠司は、絵本だけでは生活できず、
家事代行サービスのバイトをしながら暮らしていた。
ある日、司は青年実業家・藤谷拓磨の指名を受け、
彼のマンションに通うことになった。
極度のきれい好きと聞いていたので、緊張していた司だが、
なぜか藤谷は司が戸惑うほどやさしく親切だった。
そして、司が性嫌悪、接触嫌悪であることを知ると、
自分を練習台にして触れることに慣れようと言ってきて!?

作品情報

作品名
きみはまだ恋を知らない
著者
月村奎 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813013136
3.9

(146)

(48)

萌々

(57)

(36)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
22
得点
578
評価数
146
平均
3.9 / 5
神率
32.9%

レビュー投稿数22

先生、地味で凡庸じゃ無いですよ‼

あとがきで「私のような地味で凡庸な作風」と書かれていたので。確かに派手ではないけど。。。(^_^)ゞ

月村先生の書かれるラブコメディも好きですが、一番ツボなのが今作のようなしっとり切ない系のラブストーリーです。
しかも、先生お得意の包容力攻め×健気美人受け!
その上、美人受けは「性嫌悪&接触嫌悪」というトラウマ持ちで、オマケに受けに言い寄る当て馬、とこれ以上無い程、私にとっては萌えツボ満載のお話でした。

個人的に、包容力攻め×健気受けが死ぬほど好きですが、先生がこのパターンで書かれると、毎度の事ながらドハマりします。
今回は、青年実業家・藤谷(33)×売れない絵本作家・司(21)という年の差ものです。

本業の絵本作家では食べていけない司が副業でしている家事代行の仕事で、ハウスクリーニングを依頼してきた藤谷と出会います。大人で思いやりがある藤谷が根気強く接する事で、二人の距離は少しずつ近付きますが、実は藤谷には隠し事がありー。

この辺りはネタバレを避けますが、まぁ大体の方が読み進めるうちにオチは想像がつくんじゃないかなぁ?ありがちなんですが、私はこの突飛な所に向かわない、安心して読める安定感もとても好きです。

個人的に萌えた部分ですが、短編での藤谷の浮かれっぷりです。本編後の話で、藤谷が初めて司のアパートを訪ねるといった内容なんですが、この時の藤谷が、成就した恋に浮かれてちょっとアホっぽくなっているのが笑えるのです。その様子は、読んでのお楽しみにしていただきたいのですが、もうアバタもエクボ状態。本編ではいかにも余裕のある大人だった彼も、恋に浮かれるとこうなっちゃうのね、とニマニマさせてもらいました。
二人の気持ちが通じ合うまでの切ない感じも好きですが、結ばれた後のイチャイチャも、私には必要不可欠なんです。この短編ではそれを満喫出来ました!

司が性嫌悪になった経緯だったり、トラウマになっている高校時代の親友(当て馬)の事なんかも、しっかり書かれていて読み応えがありました。「究極のヒーリングラブ」という煽りが、ぴったりくる作品だと思います。

16

BL小説にハマりそうです。

志水ゆき先生が大好きで、表紙買いというか挿絵作家買いをしました。
BL小説は初めてでしたが、初めてがこの作品でよかったと思います。
とてもやさしくて幸せなお話です。幸せが詰まっています。
受けの子のトラウマのこと、トラウマの原因である母親、高校の同級生のことがしっかりと書かれていて読んでいて楽しかったです。ページをめくる手が止まらず一気読みしてしまいました。(たまに萌えすぎて天を仰ぎましたが笑)
攻めの藤谷さんが本当に素敵。ただのボンボンじゃない。ここらへんはネタバレになってしまうので避けますが、人として、男として非の打ち所がないんじゃないかな?それプラスあんなに優しくされたら、好きになっちゃうよね。
受けの司くんは人付き合いが苦手で友達もほぼいなく、性嫌悪症のため恋人なんてもってのほかの淋しい青年。自分は1人で生きていくと決めてるから、と強がるのですが、淋しくないわけないよね。淋しい、と苦しむ描写には胸が締め付けられました。
そして線が細くて、お顔がすごくかわいい。あらゆるところでその容姿を褒められているほど。
手を繋ぐことすら気持ち悪い、21歳で自己処理さえもしたことがないという結構深刻な性嫌悪症の司くんが、どのようにして藤谷さんに恋に落ちて行ったかがよく描かれていて何度もキュンとました。

最初に書いた通りBL小説を読むのは初めてなのでえっちシーンがどんな感じなのか気になっていたのですが、これはこれでいいですね。個人的に喘ぎ声は、漫画の吹き出しより活字のみの方がなんかエロくて萌えました(笑)
「少なめ」となっているので分量や濃厚さは期待してませんでしたか、いい意味で裏切られました。ペーパーで更にえろ補充もできたし、大満足です。司くん可愛すぎて合掌!!!処女を捧げるのももちろん胸熱ですが、性的なことの本当のいちばん最初を好きな人に捧げることってかなり稀有だと思うんです。いままで見たことなかったので心の底から萌え狂いました。(笑)司くん、全部はじめてが藤谷さんで本当によかったね。

これから司くんは枷の外れた藤谷さんにとことん可愛がってもらえるでしょう。
月村先生、志水先生、幸せをありがとうございました♡

10

疲れた心に効きます

月村先生の作品は作者買いしています。

コンプレックスがあったり、卑屈気味だったり、色々不遇だったり、要領が悪かったり・・・という受け様のキャラの考え方や行動に共感できるという点も多々あり、他人事とは思えず・・・なので、そんな受け様がハイスペックな(精神的にハイスペックな場合もあるし、社会的にもハイスペックな場合も)攻め様と幸せになる姿を見るのが凄く心にくるんです。

この作品は、とりわけ疲れたやさぐれた心に効きました。

私自身の萌えツボの一つに、2人の間に歴史があること・・・(例え歴史がなくとも、出会って直ぐどうこうならず、恋愛感情も直ぐには意識せず、時間を過ごしていくうちに・・・という展開が好きです。)というのがあるのですが、攻め様と受け様が、客とハウスキーパーという関係なだけでなく、実は昔から・・・という設定も嬉しかったです。

7

藤谷さんって何者なの?とドキドキしました

月村先生の作品は一作がそれほど長くはなくて読みやすいです。
1冊の本の半分くらいが本作。あとの残りでその後の2人、みたいな展開が多いなと思ってます。二転三転と大波乱な事が少なくて私にはピッタリな作者様だと思ってます。

でもこの作品。さほど長くはないのに藤谷さんの存在にドキドキしっぱなしでしたよ。
なんで優しくしてくれるの?
から始まり
好きになってはいけない人なのに好きになってしまう。どうしたらいいの?
となり、ハラハラドキドキです。

藤谷さんは大人で心が広そうなんだけど、時々イライラしてる時もあって、そういうところも魅力的でした。

その後の2人は藤谷さんの愛がとどまるところを知らない感じ。溺愛系ですね。
何度読んでもキュンとします。

3

月村作品の攻めで一番好き‼︎藤谷さーん

月村奎さんの作品では「ボナペティ!」が大好きで、この作品では性嫌悪を持つ主人公がどんな風に変わるのか気になり読みました。

生まれた環境による性格や考え方の違いをとても自然に人物に落とし込まれますよね。そして羨むような境遇、今回では高価なチョコなんかも、自分とかけ離れた存在も虚栄なく人の努力や各々の人生の実があるのだと、読むこちらの僻み妬みをもそっと解してくれるようでした。

嫌悪感に悩む司が徐々に心を許していくのも勿論、藤谷さんの司に飄々とした言動がもう本当に好きで、読むのがずっと楽しかったです!
ハウスクリーニングで訪れる司の姿を眺めたり、コーヒーに誘ったりチョコや色鉛筆をプレゼントしたり。
「あ、今面倒な客だと思った?」「何か下心のある気持ち悪いエロオヤジだと思った?」と、藤谷さんは立場の違う司が気を遣わないように言葉にするものの、司は『これは壮大なあてこすりか?』と変な方向に邪推したり、少し距離が縮まれば「今まではこれも仕事の一環かなと考えましたが完全に無駄な出費です」と藤谷に提言したり、自分には分不相応な贈り物や大人の佇まいに落ち込んだりと忙しく、とにかく面白くて共感できて切なくて。

物書きだから自分や母の精神を客観的に分析できる司と、聞き上手な藤谷さんの会話も心地よくて読みやすい。
触れ合うきっかけは事故で強引だったものの、最悪な状況で死にたくなる気持ちと藤谷の温もりを忘れられないぐちゃぐちゃの司がとても良かった。
最後のSSは司の控えめ過ぎるところが可愛くて、番外編が意外にも甘エロで藤谷さんと一緒に萌えが爆発しました。

スパダリ×健気を萌えのみに走らず真面目に優しく書いていく月村さん作品でお薦めの一冊です。

2

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