買われた男

kawareta otoko

買われた男
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

73

レビュー数
1
得点
32
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
三交社
シリーズ
ラルーナ文庫(小説・三交社)
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784879199898

あらすじ

先輩に裏切られ、ヤクザの主催するオークションにかけられてしまったフリーターの孝祐。
そんな孝祐を買ったのは、広大な屋敷に住む浮世離れした書道家の桐谷親子だった。
一週間の期限付きで蔵に軟禁された孝祐は、無愛想で強面の息子、宗司の春画のモデルを務めることに。
アトリエという密室――縛られ淫靡な行為に煽られながらもどこか飄々とした孝祐は、
雁字搦めの父子関係に嫌気がさしていた宗司の心を融かしてゆき…。

表題作買われた男

桐谷宗司、孝祐をモデルとして落札した春画の画家32
三島孝祐、先輩の借金のためにうられたフリーター21

その他の収録作品

  • 縄酔い
  • あとがき

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レビュー投稿数1

甘々な話かと思ったのだけれど。

野原さんの前作『そらのだいじな旦那さま』がとってもツボだったことと、小山田さんの麗しい表紙に釣られ購入。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。





主人公はフリーターの孝祐。彼視点で話は進みます。
信頼していた先輩に裏切られ、オークションにかけられてしまう事に。
裸にさせられ、ビデオの前で自慰行為を強制させられ、そして彼を買ったのは社交的で温和な父・庸一と寡黙で無表情の息子・宗司の桐谷親子。著名な書道家でありながら、春画の画家でもある宗司の絵のモデルとして彼らの屋敷に連れてこられた孝祐は…。

というお話。

春画のモデルと言いつつも、ヤクザから守られ、親子二人に愛でられ、愛され、身体を拓かれていく孝祐。

というストーリーを思い描いていたのですが、予想を大きく裏切るストーリーでした。

父・庸一が働かなくても裕福な生活をおくることができる理由。
宗司が寡黙で感情を表に出さない理由。
孝祐をオークションにかけたヤクザの溝口と桐谷親子の関係。
といった謎を軸にストーリーは展開していきます。

初っ端から孝祐がオークションに続きかけられるシーンから始まっていて、彼を高く売るために性的に嬲られるシーンが。
また春画のモデルという事で、裸にさせられたり緊縛されたり、孝祐のエロティックな表情を出すために嬲られたりするシーンは多く、どちらかというとエロエロなシーンは多いのですが、そのどれもが孝祐を嬲る、という目的のためなのでエロいというよりはちょっと痛い感じ。

孝祐は先輩を助けるために自らオークションにかかることを決めますが、決して健気さんでもないし、可憐なタイプでもない。言いたいことははっきり言うし、気の強いタイプの青年なので痛いことをされっぱなしのわけではないのでさほど悲壮感はありません。溝口に襲われるシーンもありますが、ピンチの時はもれなく宗司が助けに来てくれることもあって、モブ姦が地雷な方でも大丈夫かな、と。

搾取されるばかりだった宗司が、孝祐と出会い、自らを取り戻していく様はすんごいカッコいいのです。
カッコいいのですが。

表の顔である書道協会からの迫害。
裏社会の溝口達からの追跡。
何の後ろ盾も持たない彼らが、それをどうかわし、逃げ切るのか、というのがこの話のキモだと思うのだけれど、その過程がややご都合主義的に解決してしまったのが残念だったな、と。
あと、本当の敵である「彼」に鉄槌が下されなかったのも残念。やっぱここはとことんまで落ちぶれた「彼」を見てすっきりしたかったな、と思ったりしました。

最後の描き下ろしはとても良かった。
全てをあきらめ、受け入れるしかなかった宗司が孝祐という存在を得て「自分」を取り戻す。その気持ちの変化が宗司視点で描かれていて気持ちがほっこりしました。
ただ、この描き下ろし、やっと幸せになった二人の緊縛してのエチシーンが描かれてるんですが、そのシーンを小山田さんの麗しい絵で見たかった…。

前半は気持ちが通じておらず、ただのモデルと絵描きという関係でしかなかったので甘さはなかったんですよね。甘々で、エロエロな恋人同士の緊縛シーンは、さぞかし甘くエロかったんじゃないかなと思うのです。

6

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