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表題作タクミくんシリーズ 美貌のディテイル

崎義一(ギイ),高校3年生
葉山託生(タクミ),高校3年生

同時収録作品美貌のディテイル

真行寺兼満,高校2年生,剣道部
三洲新,高校3年生

その他の収録作品

  • まどろみのKiss
  • jealousy
  • ごあいさつ&夢の後先
  • ごとうしのぶ作品リスト

あらすじ

季節は春。クラスも寮の部屋も別々になってしまった託生とギイ。毎日会いたい、声が聞きたい、触れていたい。二人の絆は強く確かなものになっていく。表題作他、四編を収録した三年生バージョン登場!

作品情報

作品名
タクミくんシリーズ 美貌のディテイル
著者
ごとうしのぶ 
イラスト
おおやかずみ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
タクミくんシリーズ そして春風にささやいて
発売日
ISBN
9784044336134
3.6

(9)

(2)

萌々

(3)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
32
評価数
9
平均
3.6 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数5

いよいよ3年

全部で4つの短編が収録されています。
冒頭は前巻『バレンタインラプソディ』に収録されている『約束の海の下で』の直後から始まり、高校3年の4月、そして高校2年時の9月の文化祭のお話がラストに収録されています。
表題作の中で三洲君と真行寺君の過去についての言及があって、「あれ?そんなことあったかな?」と思い、前作をパラパラと読み返したのですが見つからず、モヤモヤしながら読み続けたのですが、ラストの『夢の後先』にそのエピソードが登場しました。
相変わらず時系列順に収録されてないのがややこしいです…(汗)。

表題作は実写版で先に観ていたのでストーリーは分かっていたのですが、原作では果たしてどうなのかというところが個人的には気になる所でした。
読めば読むほど映画が原作に忠実に作られていたことが分かったのと、映画では少し分かり辛い所があったのが原作を読んで解明できたのがよかったです。
表題作ではギイらしからぬ失策だなと思う展開だったのですが、三洲君が男前な所を見せてくれるので、好きなお話ではあります。
気になる所はあるものの、そういうところがタクミくんシリーズなのかなとも思うので、評価は控えめに萌です。

1

3年生編、始まりからイレギュラー続き

人気作、当初無かった予定の3年生編についに突入。
相変わらず友達思いでいい子だなって感じる利久くん、久々に登場の野沢くんだけでなく、生徒会長の三洲くんに溌剌とした後輩の真行寺くんも本格的に登場。
やっぱりギイ×託生メインをじっくり読めるとなると嬉しい。

新1年生達も今まで託生が感じなかった格差背景を背負って登場する事でこれからどういった波乱を呼ぶかって展開に。
多分ギイはこういった格差の隔たりを今まで隠していたかったのかなというのは感じる。
メガネ男子にイメチェンして意識して今までの雰囲気を一新しようとしたものの、無理しすぎ感ありありで呆気なく頓挫。
でもそれでいいんだよ…ちゃんと助けてくれる友達に頼ってもいいじゃない。

そして3年生編になって登場頻度が増える三洲だが、この巻だけではギイの好敵手になるような素振りの発言をしたり、実は既に真行寺くんとカップルになっていたりと掴みどころがないので続きを読み進めないと何とも判断できない。

表題作の他に、「jealousy」では同級生の三角関係の当て馬?に巻き込まれるは、2年生・文化祭編の話「夢の後先」での三洲の初接触からして驚かされたりと、託生にとって何かとイレギュラー続きな一冊。

1

美貌ですよ美貌

何十回と読み直し、これからも何十回も
読むことでしょう

ごとう先生の文章は本当に読みやすくて
朗読を聞いているような気分です
自分が読んでいるのですが
読ませてもらっているような
読み語りを聞かせてもらっているような
不思議な感覚がいつもします

何十年も高校生のタクミくんシリーズですが
切り取り部分が高校生じゃない・・・
ですよね

美貌ってタイトルにやられ、ギイがメガネをかけクールな美貌である・・・美貌ですね

この作品は非常に切ないです
元々創作ではありますが
日常じゃない世界に引き込まれてしまいます

なんといっても、この作品はでびっくりしたのは
三洲ですさらーと登場がっつり
重要な鍵を握っていました

三洲じゃなければギイにあの距離感で
助言はできなかったでしょうし
タクミにしても、ギイ以外であるいみ
共有できる空気感がもてている
三洲そして純真な真行寺

この作品はは大人すぎる世界と
高校生らしい普通の世界と
タクミくんが非常によくマッチングしています

1

ついに、3年生に

タクミくんシリーズ11巻です。
登場人物が成長していくシリーズなので、2年の4月はこんな感じで、2年の3月頃には仲がすっかり深まってとか、時間と関係の深さを味わえる話です。
3年生バージョンは新キャラが増えたからか、話が大きく動くからなのか、新鮮で面白いです!
「崎なんかのどこが好きなわけ」とか平気で言ってしまえる個性の強い三州新の登場が、個人的に一番湧きました。

2年の3月春休み中「まどろみのKiss」
記憶を取り戻してからのその後のエピソードです。
8巻の「オープニングは華やかに」の中にある話で「イヴの贈り物」と関連した話です。
あの時の贈り物がついにタクミの手にやっと届いたのだと思うと、じーんとしてしまいました。

3年4月本編「美貌のディティル」
3年になってギイとタクミの寮の部屋での同居は解消されて、新しく三州新と同室に。
突然ギイが変わったと皆から聞かされて、不安になりながら会いに行くと、別人のようにさっぱりした態度を取られてしまう。

皆が大好きで憧れの存在みたいなギイを嫌いというか、あまり敬わずぞんざいに扱う三州のキャラが新鮮でした。
接触嫌悪症のタクミを前から知っている様子だし、嫌いな相手にはとことん構わないタイプの三州が、タクミには優しいのも気になります。
ヘタレワンコタイプの真行寺と三州の身体だけの関係も、また気になる所です。
お金持ちだとは知っていましたが、子供を使ってまでお近づきになろうとする程、ギイの家が凄い家だと知って驚きました。
演技が出来ないタクミだから何も言わない方がと思ったのでしょうが、やる事が極端過ぎたと思います。
ギイとタクミを守る会?みたいな理解がある友人がいて、深く引きずらずに解決出来てよかったです。
二人の波乱も大変でしたが、利久の相談事は一体どこにいったのか?と、気にかかります。

3年4月本編「jealousy」
今回もめているカップルやら、1年の新登場人物達が出張ったりと色々とややこしい事になっています。
タクミの進路用紙提出や、温室で隠れて子猫が3匹飼われているのを発見したり、他人の三角関係にまで巻き込まれます。
人目を隠して会わないといけない二人の逢引き場所に、赤池君の以前の喫煙スポットが充てられていました。これも8巻の赤池君の「セカンドポジション」を読んでいると、あの部屋か!と思えて、ささやかに楽しいです。
ギイが熱くなって嫉妬するって中々ないので、激しさに萌えました。
でも、凄く気になる所で終わるので、次巻をリアルタイムで追っていたらやきもきしたと思います。

2年文化祭「夢の後先」
文化祭で甘味処をする教室で、ギイはウェイターで女の子にモテモテで。
タクミと名前を呼んだ事から親しいと思われて、女の子から手紙を頼まれてしまって。

よくある甘酸っぱい感じの話なんですが、一年生の頃の思いやエピソードが混じった事で、いま晴れて恋人になれた2人にも報われない時代があったんだなと懐かしく思い出しました。
真行寺と三州の文化祭での出会いエピソードがあって、ようやく最初の「美貌のディティル」に話が繋がりました。
竹内の姿は出て来ないですが遊びに来るみたいで、こっそりとコラボしていました。

三州新は真行寺兼満との関係からして、受けなんでしょうか。
きみとはそういうことができないと言っていた三州ですが、タクミに対しては攻めであっても、個人的には嬉しいかも。
クールできっぱりしていて毒舌キャラなのが、非常にツボでした。

エロ:★1 薄い
総合:★5 三州新の存在感が凄くて、彼に魅了されました。ギイとタクミの間にも動きがあって、面白かったです。

1

面白くなった!

タクミくんシリーズ11作目です。
ちょ、ビックリしたんですけど、ここに来てめちゃくちゃ面白い展開になった!
タクミとギイは三年生になり、部屋もクラスも分かれ、すれ違いが始まります。
ギイにおんぶに抱っこだったタクミが、ギイと距離を置くことで新しい人間関係を少しずつ構築していくんだけど、それを切なく見てるギイに萌えました。
タクミは微妙にたくましくなってて、喧嘩の仲裁したり、ネコを可愛がる後輩の面倒見ようとしたり。
ギイはギイで、やむを得ずタクミと距離を開けなきゃいけない事態になっちゃうし。
今までがラブラブイチャイチャの誰も入り込めないバカップルだったことが、この展開に切ない萌えを感じさせるいい伏線になってるんだよねぇ。
やっほー!
このまま浮気してギイを苦しめてくれ、タクミ!(それはないやろなw)

3

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