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表題作愚か者の最後の恋人

フレイ、貴族の次男坊
キユナ、フレイの家に仕える従者

あらすじ

惚れ薬を飲まされ、雇い主で貴族のフレイに恋してしまった使用人のキユナ。誰にでも愛を囁く節操なしのフレイのことが大嫌いだったはずなのに、面白がって悪戯されてもその手を拒めなくて……。
出版社より

作品情報

作品名
愚か者の最後の恋人
著者
樋口美沙緒 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592850427
3.5

(60)

(20)

萌々

(14)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
13
得点
200
評価数
60
平均
3.5 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数13

素直が一番

意地悪で嫌味でいやがらせばかりしてくる相手
早く離れたい、そうおもっていたのに
うっかり飲ませようとしていた惚れ薬を、自らが飲まされてしまうという悲劇w
薬の効果は絶大で、気持ちは抗っているのに
好きになってしまうのをやめられない。
かつてと変わらない言動をとられているのにも関わらず
「好き」という気持ちがあるだけでこんなに苦しい。

久しぶりに泣いた。や、受かわいそすぎん( ノД`)
わりと前半から、あれ?攻って受のこと好きだよね?
どうみてもそうだよね?好きな子虐めちゃうタイプだよね?
なんて思ってた私でさえ攻の気持ちを疑ったわ。

途中、出生の話云々がよくわからない部分はありつつも
後半怒涛の展開に。面白かったです。
ありがちなエンドも嫌いじゃない。
愚かだからこそ、気づいたその気持ちは大事にしていただきたいですな

1

デビュー作とは思えない!仮想中世イタリア 貴族社会舞台もの

ムシシリーズには惹かれるけどやっぱり手をだせず、
なんとなくこっちをget。
なんとこれがデビュー作????????と驚愕。
とてもそうは思えないです。
どうにもこうにも攻め受けとも好きになれなかったため萌どまりですが
デビュー作 と聞いて本当に驚きました。
BLACKでしたが、よくあるBLACKとは全く違いました。
他家の家督争いに巻き込まれて、攻め受けがお互いの気持ちに気付く 
といったところでしょうか?

仮想国(中世イタリアな感じ)の、男性同士でも全くOK~な貴族社交界。
東方人の黒髪などは、娼婦、男娼 と見做されてしまってます。うる。
そして登場人物多し・・・
フレイ:庶子次男坊。遊び呆けてる。イケメンなため入れ食い状態。
    この方が愚か者。
キュナ:フレイの従者。5歳の時、フレイ、ノクシアの家の前に
    捨てられていたのを拾われる。
    黒髪、黒い瞳で東洋の血を引く。この方が「最後の恋人」になる。
ノクシア:フレイの兄ちゃん、コンセの領主。
     フレイとキュナにしてみれば半分父親みたいなもん。

家督争いがおこる他家の方々↓
チェーザ:フレイとイケメン王座争い中。庶子次男坊。
レオ:美人、庶子三男坊。体弱い。
ルバイン:チェーザ、レオの兄ちゃん、ペルジーノの領主。
ニキシオ:ルバイン、チェーザ、レオの父、前の領主。故人。
カルロ:ニキシオの異母弟。

あとお利口狼ちゃんもちっぴり出てきます。
皆さん少しずつちゃんと役割あります。

お話としてはせつなさ満載モードのはずなのですが、
攻めがあまりに精神面未成熟な男子であり、
受けも同様、成長しきれてない印象で、好きになれませんでした。。。残念。
貴族社会にどっぷり浸らず、物静かな印象のルバインが大人な感じで
良かったんだけどなあ・・・

0

貴族と従者という響きだけで萌える

樋口さんのデビュー作です。
花丸Blackにしてはどろどろ桃色要素が少ないですが、中世ヨーロッパ風味のファンタジー? になるのでしょうか、普通に面白いです。

ネタは、今では使い古された惚れ薬。
媚薬じゃなくって【惚れ薬】なところがベタでいい。
これはギャクかコメディかと思いながら読み始めると、なるほど中々シリアス路線でした。
それも、結構なドシリアスです……惚れ薬といえばコメディという考えが根強くあるもので。

作中、いろんな伏線も張り巡らされていて、受のキユナの出生の秘密だとか、謎も多くて先が気になり、非常にテンポよく読むことが出来ました。
惚れ薬というスパイスが物語を重たくせず、かといって薄くもせず、とにかくその当たりのバランス、塩梅が絶妙です。
泣き所もしっかりあって、結構冒頭あたりから胸が絞られます。
そのぞうきん絞り具合が、結構終盤までぴっぱられるので、全体通してずっと胸がきゅんきゅんしっぱなし。

すれ違いすぎてて、イラっとしますが、勿論ハッピーエンドです。
時代物もファンタジーも大好物なので、いいとこ取りなこの作品は非常に楽しく読めました。

2

私は好きです。

貴族、主従、惚れ薬等々要素満載のコッテコテBL作品です。

なにより、健気受け好物の私には堪らない作品でした!!
数十回と読んでますが未だに号泣しながら読んでます。

他の方もおっしゃる通り攻めのアホさと受けの強情さには呆れながらも可愛さを感じます。

少々展開になるさを感じるところ、逆に展開が早いなぁというところも確かにないとは言えません。

それを差し引いても受けであるキユナの心理描写がとてもよく書かれています。嫉妬してるところ、悔しがってるところ、悲しんでるところ、呆れてるところ本当によく書かれていると思います。

後半は牢獄に入ったり、相続で争ったりと色々慌ただしくなって情報が多い割に進みが早くやや置いてきぼり感を感じます。
キユナの親についてもご都合主義っぽさを感じます。

貴族モノで主従モノという有りがちな設定だからこそ受けと攻めの設定は相性が良く、安定感はあると思います。

ただ設定が良い割にはすっごく好きな人物が出来ないが残念です。
どの人物もいまいち魅力に欠けるというか好きになりきれませんでした。

樋口先生のキャラ設定が好きでいくつか作品も読ませて頂いてますがその中でもこの作品は頭一つ抜きん出て好きなのでこれは多分好みでしょう。

強いて言うならあと少しストーリーの方が踏み込んで書いてあったらなぁ、と惜しくおもいます。

まぁ色々書きましたが数十回読むくらい私この作品が大好きで、毎回面白く読ませて頂いています。

0

ファンタジーは好きだけど、まったく楽しめなかった。

私はファンタジーBLが大好きですので、その点での苦手意識のようなものはまったくありません。独特の世界観も名前も平気。
ただ単に、この作品が面白いとは思えなかっただけのことです。

しかしこれ、レーベルが花丸BLACKなんですよね。私はもともとの好みとズレるので、BLACKレーベルはほとんど読んでないんですが、これは『どこがBLACKなの?』と今もよくわかりません。

樋口さんのほとんどの作品に共通して思うことなんですが、設定も文章も好きな方なのに、なぜか作品としてはさっぱり楽しめないんです。とにかくキャラクターがどうしても好きになれない(特に攻)。この作品も、キユナ(受)はまだしも、フレイ(攻)がもうダメでした。

逆に言えば、キャラクターが好みならすごくハマれると思うんです(今作に限らず)。ただ、残念ながら樋口さんが好んで書かれるキャラクターのパターンが、私の好みと徹底的に相容れないんですよね。

すべてにおいて残念でしかありませんでした。

4

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