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うはぁ〜描写がリアルでいい〜。
井上佐藤先生の絵柄って、漢が全面に出てる所が好き。
「子連れオオカミ」
男手ひとつで、子育てする苦悩や日常生活がリアルで、絶妙に人間臭さを感じたわ。
そして、いい歳した大人が2人が、お互いの気を惹きたくて何をしてるんだ!と、ここは笑えるwww
子供がいるから・・・って所で、当然子供優先されるわけで。
父親としての責任を果たすんだけど・・・
宮本が、子供の発育を気にして再婚。
結局、離婚。
2人目の赤ちゃん登場でアチャ〜と、思ったわwww
って言うか、この宮本〜元々、結婚に向いてないんだろうね。
そして、1度は壊れた田所も、子供が居たから〜日常を取り戻し、からの再会。
ハッピーエンドだけど・・・スピンオフ、とても楽しみ。
「ララルー&チムチムチェリー」
表題作より、こっちの方が面白かった。
色んなリバあるけど、ストーリー共に1番好きかも。
二人ともノンケ。両者、元々バイでもなく〜
女性に不自由してない2人。
更に、檜山の彼女も登場して〜佳月の大胆告白と同時に・・・
彼氏の檜山に〜彼女がガッツリ振られてしまうなんて・・・なんて美味しい展開なんでしょう〜!
ここのシーン、先生描いてくれてありがとう!
短編だけど、凝縮された1冊だった!
表題作は半分以下なのに、こんなに心を捉えて離さない。否、同時収録作も最高だから。
◾︎表題
◾︎田所(表紙右,あっくんのパパ)×宮本(表紙左,チッチのパパ)
冒頭から、出世コースを外れた苦しみっていうのが、BL漫画であまり見ない切り口で、この作品が好きだと確信する瞬間です。何十回目かの再読ですけれど。
井上佐藤先生の作品は男同士のプライドのぶつかり合い、たまにでるド雄の目つきがたまらない。これは同時収録作にも言えることで。
で、またこの2人が自分と似たモノ同士で結婚してうまくいかなくて、自分と似てないけど男という点では自分と似た相手に惹かれちゃう。井上佐藤先生、この設定だけで勝ちだよ…と思うのですが、設定だけの作品で終わらせないのが先生です。
2人とも、子供は大切にしてるのが…互いの子供を間違って引き取っちゃったときの、宮本があっくんの喘息を和らげようと励む様も、チッチの3歳児検診後の葛藤も胸が痛い。この結末、普段の自分ならこんな偶然あるかいな!と思っちゃうところなんでしょうが、もうひたすら良かったね良かったね(涙)としか思えない。
同時収録作「ララルー」についても同じ分量語れますが泣く泣く割愛。攻め×攻めって言われてるぐらい2人ともド雄で女を手玉に取れると思ってそうなところ、最高です。
「201」は「エンドルフィンマシーン」収録作のスピンオフです。
◆子連れオオカミ(表題作)
バツイチ子持ち同士のカップリングであるこちらがとっても可愛くて素敵な作品だったので、配分がもっと多ければ萌2評価にしていたと思います。田所も宮本も子供の面倒見が良く、硬派なところは似ているけれど、田所はちょっと強引なところがあったり、宮本は強気なくせに詰めの甘いところがあったり、そんな性格の組み合わせに萌えました。ツンツンした受けが乱れると可愛いのは王道だけど、何度読んでもいいものですよね。子供の登場する作品だと濡れ場は子供にバレないよう気を遣うことが多いかと思いますが、こちらは子供達が言葉もあやふやな年齢だからかそこまで配慮してなくて、うっかり見られてしまったりするのも面白かったです。
◆ララルー / チムチムチェリー
リバあり、キャバクラ黒服と店の常連の社長の話。リバはそこまで得意ではありませんが、こちらは佳月も檜山もそれぞれかっこいいなと感じる時と、可愛いなと感じる時があり、ちょうどその時見たい攻め受けになってくれていたので自然に受け入れられました。冒頭の佳月に責められて痛がる檜山も、檜山に愛されて新しい快感を知る佳月も、どちらも等身大で可愛かったです。
【子連れオオカミ】
堪らないなぁと思います。
今は、バツイチ子育てBLたくさん有ります。
でも、井上佐藤先生が描くとこうなるのかと妙に感心してしまいました。
身体つきも登場するパパさん最高でした。
子どもの成長で悩んだり、互いへの気持ちに戸惑いつつも、性的にもいけちゃったり。
まあ、寝ている2人の坊っちゃんの横でマジで始めちゃうのはスゴいけど。受けの宮本がエロく感じやすくて可愛い。攻めの田所も、ノンケだったと思えない、勘の良さ。
ですが、コミカルで有りつつ、子育てしながら、働きながら、初めての男同士の恋愛のしんどさも、どうしようもなく好きになっていくところも、仕方ない別れなどは、読み進めると胸に迫ります。
だからこそ、再会がちゃんと用意されていてくれてホントに良かった~と思いました。
再会してからは、2人とも同じ方向を向いて生きていけるんだなと感じました!
【ララルー】【チムチムチェリー】
檜山と佳月のリバ。
これも、面白い。
そして、檜山の妹の玉手がグッジョブ!
彼女が2人に与えたBLの知識があってこその展開でした。とはいえ、もともとノンケ同士だから発想はノンケ。
なのに、どんどん独占欲とかが出てきたりと恋愛にシフトしていく経過が良かったです。
今年GW中、新旧問わず読み漁った結果、何度も読み返したのがこの作品です。
子供が出てきたり、産んじゃったりする物語は全然好きじゃないんですよ。
でもね、どハマりしました。
題名通り父子家庭同士の、年月を経た愛の物語です。
ハマりどころは、、、BL神がいるのなら「えっ?そこぉ?」と怒られそうですけど、仕方ないよ、父子家庭の息子たち、チッチとあっくんにノックアウトされまちゃいましたもん。「とんとん、あっくんよー」なんてドア叩かれたら、もうね、BLとか関係なく可愛すぎて。大人の男性はあんなに骨太に色っぽく表現できて、子供はあんなに愛らしく描けて、、、井上佐藤先生の画力にメロメロです。
さて、溺愛チッチとあっくんは横に置いても、この作品は本当に大好きです。
劇画タッチの絵柄は一見リアリズム、BLに良く見られる「女性性」はあまり感じられませんが、読めばしっかりBがL(いやguyがLかな?)してるんですよね。線が太い男たちの色っぽさにもう病みつきになりました。子育てBLなのにエロいんですよ〜、さすが井上佐藤先生、「10 dance」も艶っつやなワケだ。
チッチ父の宮本さんは好青年っぽいけどツンデレの甘えん坊。自分でもそれが分かっているだけに、我が子のため(そして子育ての悩み、辛さのため)一度は逃げるように田所と決別します。そして子供も作っちゃう。中小企業ながらもやり手リーマン、家事も育児もこなす(風の)大人の男・田所は、宮本との別れにやさぐれ、酒に溺れながらもあっくんのために再生します。そして年月を経て、、、
かなり「男っぽい」BLです。デリヘル合戦も、男の小さな見栄っ張りと、愛らしくも思えてしまう。そして二人の愛の根本には、父親としての、子供たちへの慈しみに溢れています。うん、だから切ないんだ。(他のレビュアーさんたちのレビューが秀逸過ぎて、私の駄文はここまでということで)
表題作・他2作も良かった!
『ララルー』婀娜っぽい男たち、とは言い得て妙ですが、フェロモン漏れしている男たちは程良くエロくて、リバ上等の方にはおススメです。
『201』これが一番リアルかもね(笑)
そして『オオカミの血族』と続いていくのでした。
追記
あ、「みよもとそん」だった