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もしかして、あいつに「ホの字」?
【そのトキメキには訳がある】
社員寮が舞台。布団を雨で濡らしダメにしてしまった事からベッドで一緒に寝る事になり…。
同じ会社の現場作業員×事務系会社員という組み合わせなんだけど、事務系会社員が何だか銀魂の新八に見えて仕方なくて…。現場作業員(イケメン)が男子校時代に彼氏がいたという人でして、メインカプよりもそっちの話が読みたーい!!と思ってしまいました。
【そのツブヤキには訳がある】
まさかの新しく購入した布団視点。布団から見たカプの様子を描いていてユーモアがあっていい。
【社の中】【不思議飴玉】
ファンタジーが絡む作品なんだけど、全編通してファンタジーじゃなくて現実世界との行き来が無理なくて上手。【不思議飴玉】の方が好きだな。食べると一度だけ何でも言うことを聞いてもらえる飴玉。それを食べて俺に命令すればいいだろ!っていう時点で、実はもう食べる必要性ないよねぇとニマニマ。飴玉の使い所がお見事でした。
【アロワナ】
稚魚から育てて可愛がってきたアロワナの「鈴」が死んで落ち込む水族館員の前に「鈴」と名乗る不思議な少年が現れた。
これは水族館員と鈴のお話ではなく、鈴と水槽の主である赤魚のお話でまさかの魚BLとでもいうのかな。じんわりくる読後感でこれが一番好き。
【夏とノスタルジア】
この作品も好き!年下ワンコとゲイの画家という組み合わせ。画家にはずっと心の支えにしていた人がいて、その人と電話で話した内容を支えに生きていたのだけど、実は…というお話でした。
初恋&10年間思い続けていたワンコ。ワンコといれば幸せな未来が約束されている感じで、やっぱりワンコっていいなぁと。末長くお幸せに。
ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
現実とファンタジーの境が危ういほんわり不思議な作品が多くて、楽しめました。
教えてくださりどうもありがとうございました。
不思議飴玉シニア版!
これがこの上なくいいです。
おっさん?もはやおじ様くらいの片思いって実際には現実的な要素はないかもしれませんが読んでいてなんか切なくなるような気がしました。
たった数ページで新境地開拓も夢じゃない(笑)
ユキムラさんの初期作品集の新装版第1弾です。
ほのぼのだったり、笑いがあったり、切ない恋心のチラリズムがあったり、このテンポが落ち着く。全体的にBLというより友情モノの要素が強いです。激しめの話を求めている人には向かないかもしれません。
ユキムラさんの描く、いい歳した大人のグルグルと不器用な恋愛が好きな方向けだと思います。
「そのトキメキ/ツブヤキには訳がある」
同じ会社の社員寮での布団を挟んだお付き合いの話。
「社の中」
狐に憑かれて異界に迷い込んだふたりの不思議な一夜
その後日談が「不思議飴玉」
「アロワナ」
ペットショップ店員とその彼の愛して止まなかったアロワナとの心の交流
「夏とノスタルジア」
再会した恩師の息子との短い夏休みの話。
「不思議飴玉・シニア版」
不思議飴玉に登場した宮下教授の恋の話。
表題作は若干ファンタジー要素があります。それを除けば日常での出会いモノなんですけどね。がっつりファンタジーってワケじゃないからファンタジー慣れしていない人でも読み易いと思います。
↓因みにこんな話。
大学生の吉本には、気に入らない男がいる。それは「好きだった子が好きだった男」――松田。多くの女子から誘いを受ける松田を意識してしまうのは、嫌いだから?それとも?
どうして気に入らないと思っている男を意識してしまうのか。そしてファンタジー要素でニャンニャン。こういう流れは御約束ですね。
そういうBLファンタジーという魔法は起きるけど、なんだか納得出来る話の進め方でした。
個人的に宮下教授の「不思議飴玉・シニア版」にしんみりさせられました。うぉお、切ない恋だなぁ!
収録作品の中では「そのツブヤキには訳がある」が一番好きです。
布団のツブヤキがたまらない!!
この健気な布団が使われる日はいつでしょう……?(笑)
呟く布団に笑っていたら、可愛いアロワナも登場。
「赤魚」は「アロワナ」のことを好きだったのでしょうか?
そう思うと、なんだか切なかったです。
表題作シリーズは素直になれない吉本と、
のほほん雰囲気だけど意外と押しが強い松田。
そんな二人のちょっと不思議な恋のお話でした。
押せ押せだけど最終決定権を吉本に持たせている松田が好きです。
飴玉の使い方にニヤリとしてしまいました。さすがだ、松田。
「シニア版」は枯れたオヤジ好きには、たまらん作品。
オヤジの切ない片思いっぷりに、胸がキュンキュン。
全体的にファンタジックでほんわかとした作品ばかりで。
疲れている時に読むと癒されそうな気がします。