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基本ハード目なお話を買いがちなのですが、こちらは木原先生にしては大人しそうだな。読み始める。
めちゃくちゃおもしろい!
7時起きだから早く寝なきゃと思いつつ止まらなくて2時半まで読んでしまった。
高校生がイタズラでゲイ雑誌の文通コーナーに載ってた男宛に手紙を書いたら返事が来て…ってところから始まるお話。
主人公の高校2年生の男の子、女子にモテたいけどモテない。気になる女子からその返事が来たゲイを見てみたいから約束の場所に行こう!と言われて喫茶店に出向いたら自分たちの通う高校の現国の先生だったって世間は狭い。
喫茶店で何時間も待ってる姿に気の毒さを感じで同情で会ってしまう。その後も断ろうと思いつつ何度も電話したり会ったりしてるうちにだんだん絆されていく主人公。ノンケなのに、初めて好意を抱かれる感覚に心地よさを感じるし10も年上の先生に可愛いなと感じてきてもっと触れ合いたいって思うように。
とても心の動きがわかる。同性愛者じゃなかったのに好きになってしまったらもう止まらない。
木原作品って片方が激重感情でもう片方はそうでもないって関係性のばっかり読んでたからお互いが激重って初めてかも。一方が強すぎるのって本当に恋愛?って怖さを感じてたけど、こちらはめちゃよかったです。
行間にスペースがなく時間経過してても続けて書かれているので最初少し戸惑いました。
あとがき見たらこちらが商業デビュー作品だったのですね。文章的な拙さやわかりにくさは全くなくとても話に引き込まれました。
木原作品にしてはこの2人は珍しいなと思ってたら、書き下ろしにらしいゲスい奴が出てきました。
主人公の幼馴染の男です。
ノンケの友達がゲイになってしまった。しかも、自分の恋愛よりも長続きしてるって事にコンプレックスを抱き続け、職場で自分に恋心を抱いている後輩イケメンくんに対して酷いやり取りをしやがりますが、この後輩くんも引き下がるような男ではないみたいなので、コレはいつものパターンのカップルになりそうな2人でした。てっきり攻めだとばかり思ってた彼が受けを甘んじて受け入れていたのがビックリでした。後輩くんは抱かれたいと思ってたんじゃなくて抱きたいと思ってたとは!
ゲイ雑誌の募集記事で知り合った攻めと受け。
攻めの方は友達と面白半分、遊びの延長線で、男になんて興味なかったはずなのに、なんだかんだ好きになってしまいどうしようもなくなるお話。
木原先生お得意のやつ…と思ったらこれデビュー作に近い作品なんですね?(驚き)
発売順気にせずランダムに読んでいたのでビビりました。
初っ端から先生らしさであふれしっくりきたんですよ。
この持ち味の輝きはいつまで経っても失われないんだろうなと思います。
はじまりは見知らぬ者同士なので互いに嘘が多く、受けの方は先に真実を話すのですが、攻めはさすがに受けが勤める高校の生徒だとは言えず…嘘まみれでも深まりつつある愛の変化が読んでいて苦しかったです。
(でもこういうのを求めているから手を伸ばし続けてしまう)
ただ挿絵の攻めが成熟した大人な男に見えてしまいどうにも高校生として見られなかったのは少し引っ掛かりました(笑)
もっと早く読めば良かったと思った作品。
最初はなんとも思わなかったのに、段々と相手が気になっていく描写が秀逸。
最初は木原先生の作品に良くある、胸くそ悪い話(悪意はないです。むしろ好きです)かと思いきや、こんなにキュンとくる話とは思わなかった…!油断してた。
痛さ控えめな話なので、初心者にもおすすめできる作品。
ノスタルジックな雰囲気が最近の作品ではあまり見られない温かさを感じさせる。
何回も読みたい作品。
木原さんのデビュー作らしき今作も流石、面白かったです。
気弱でダサい、ゲイの現国の先生と、友人と揶揄って雑誌の募集から手紙を送った高校生の里見。高橋の人見知りなのに好きだからちょっと頑張るところが健気で、思わずにやけますし共感出来ます。里見は里見で断れず迷い、興味を持ち少しずつ流れのめり込む素直さも好感が持てるし、気持ち分かります。双方の気持ちがちゃんと読みながら理解出来、しかも嘘をついたまま話が進むので、木原さんのいつものような厳しい世界観とまではいかなくとも、スパイスがあって美味しいです。木原作品を漫画として想像するなら、今まで読んできた作品がゆいつさんの様な肉厚精巧なものだとすれば、今作は幸田みうさんのような青くて繊細な感じすらしました。
携帯がそこまで普及せず同性愛に対して今より理解の無い時代、連絡の取れない相手を待ちぼうけるシーンが何度も何度も繰り返し描かれています。その人の心細さやひたむきさが出ていて凄く良いです。特に最初に喫茶ルーエでの待ち合わせ、好きな女子と遊んだ後に窓を見ればまだ男は待っていて、お店の入口で初めてのやり取りを交わすシーン。何度も愛し合ったアパートを引っ越され、愛着が湧いた場所の前で途方に暮れて座り込む里見のシーン。情景が浮かび映画のようでした。
高校生なのに年齢と職業を偽り、ゲイでもない里見は、断ろうと何度も思うのに震えながら声をかけてくる高橋をどうしても跳ね除けられない。「箱の中」堂野と負けず劣らずの絆されっぷり!笑いました。
このお話は本編では相手の名前を呼ぶ事がなく、高橋は「男」と延々と書き連ねているのはどういう意味があったのでしょう。あと親友なら「柿本」じゃなくて下の名前で呼ばないのかと思いました。
本編から8年後の話は落ち着いたトーン(いい大人ですしね)で高橋が初恋の相手と話をしますが、この邂逅は少し羨ましいとも思いました。自分のその時の感情を聞いてもらえたこと、相手に否定されず受け止められたこと。そして相手は離婚してて、自分は今は別の好きな相手がいることも(笑)
最後の柿本の短編、なんで柿本!脇役のBL話は要らん!と思いながら読んだらめちゃ良かったです。彼も彼で同性愛とそれに纏わる近しい人の気持ちを考え、自分の中で納得したい気持ちがある。それを持っている人は多いと思います。
そして彼もまた情熱的に愛され絆される…(笑)
年齢差ものが好きで、ちるちるさんからクジで割引クーポンを頂いたので購入しました。ありがとうございます。
とても心に染み入るようなお話でした!
高校生のノンケの攻とその高校の教師のゲイの受とのお話で、懐かしのペンフレンド募集とか家電でのやりとりとか…本当に読んでいて心が暖まるようなお話がとても良かったです。
激しい事は起こらないけど攻と受の気持ちのやりとりや、携帯というアイテムがないなかでの待ち合わせや待ちぼうけ…時間がゆっくり進んでるこの感じは読んでいて心暖まります。
学校ですれ違う時にばれないかドキドキする所とかも良かったです。
個人的に受がゲイという設定が好きなので良かったですが、ちょっと自信がなさげなのが読んでいて、受にそこまで自信なくさなくても良いんじゃない?と思いました。
攻の友達CP話も最後に短く入っており楽しめました。