表題作Kill me

北原秋生・元高校教師で「クラブ・キラ」No.1
椎堂里見・眼鏡バー「クラブ・キラ」経営者で店長

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  • 裏表紙モノローグ

あらすじ

「今宵、眼鏡クラブへ。」番外編

こころがからっぽのくせして
なにかをもとめる
なんて欲深く
なんて罪深い
そしてなんと寂しいことか

作品情報

作品名
Kill me
著者
秀香穂里 
媒体
小説
サークル
Cult7〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
発売日
3

(1)

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萌々

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(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

最後の男

秀香穂里先生の2006年作品「今宵、眼鏡クラブへ」の番外編同人誌。

時間軸は本編後。
北原と椎堂は「キラ」のみんなには秘密で椎堂のマンションで同居中。
その日は北原が客との一週間のイタリア旅行からの帰国予定日で、一週間離れていた椎堂はカラダが疼いて、密かにジリジリと北原を待っていた…

実はその日は、椎堂も忘れていたけれど、椎堂の誕生日。
キラの従業員一同、サプライズでプレゼントとケーキを用意していました。
椎堂ってすごい毒舌で、カネ・カネ言ってる拝金主義だけど、みんなには愛されてたんだね。ちょっとホッとしました。
さて、丁度北原も帰国してキラに顔を出し、即席バーズデーパーティに。
酔った2人が椎堂の部屋に帰り、お待ちかねのセックスタイム…
ここからはR18の同人誌ですから、延々2人の本気エロ炸裂です。
椎堂がもうこらえきれずイク瞬間、強く首を絞めてくる北原。本当に息が止まりかけた椎堂だが!

それは、凄絶な過去を持つ椎堂を一生愛すると誓った北原の、ある意味儀式のような行動。
昨日までの椎堂は死に、ここにいるのは綺麗な存在だと言う北原。
タイトルの「kill me」は「殺してくれ」というわけではなくて、首が絞まって息が詰まった瞬間、北原の笑顔と強烈な快楽の中で今ここで殺されてもいい、と感じた椎堂のこころ。
実際ヤクザの石神との縁は切れていないので完全ハッピーエンドではないけれど、ふたりお互いの闇を断ち切って新しく生まれ直すこのエンディングは後味がいい。

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