ツンデレ会社社長×前向き大学生の超不器用なラブ・ロマンス

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表題作僕を縛る欲望

神崎章悟,投資会社の敏腕社長
藤生祐,弁護士を目指す大学生

あらすじ

義父の死ですべてを失った大学生の祐は、突然現れた鋭利な美貌をもつ神崎に「お前の義父に貸した金を返してもらおう」と無理矢理連れ去られる。反発する祐だけど、一緒にいるうちに神崎の不器用な優しさに気づき…?
出版社より

作品情報

作品名
僕を縛る欲望
著者
御堂なな子 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044548018
2.8

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萌々

(1)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

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レビュー数
3
得点
12
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

恋のきっかけがちょっと弱いような

今回は投資会社の社長と法学部在籍の大学生のお話です。

最初は反発していた受様が徐々に攻様に惹かれ恋人になるまで。

お話は受様の義理の父親の法要の場から始まります。
受様は母親の連れ子で、
両親の結婚は親族に反対されて養子縁組もできずにいましたが、
親戚達は義父が倒産させた会社の負債まで
受様に追わせようとします。

受様が優しかった義父への恩返しにと借金返済を受け入れた時、
融資した金を回収に来た投資会社の社長が現れ、
親戚達の前から受様を攫うように連れ出します。
彼が今回の攻様です♪

攻様が向かった先は彼の自宅。
借金を返すまではここにいろという強引な攻様に
攻様に反発した受様はつい身体を売って返済できるなら
売ってくると言い放ってしまいます。

売り言葉を買ってでた言葉でしたが、
攻様は最悪の解釈、
攻様の無垢な身体を奥まで犯す事で報復します。

たとえ逃げたとしても必ず連れ戻す。
お前はどこもかしこも俺のものだ。

攻様の言葉は初めて行為に抵抗する受様には届きません。
掛け違ったボタンがゆっくりと外れるまで
受様にとっての攻様は強引で傲慢な冷たい男のままなのですよ。
このあたりドキドキの展開ですね。

今後の生活に自由はないと退学を決意する受様ですが、
攻様は受様の学費を全納し、
家事や会社で部下のアシストをする事を
借金返済のためと称してバイトとして提案したりします。

そして攻様との生活や会社での部下の評判を聞くうちに
いつしか攻様への態度が軟化していく受様。

そして社長室に資料を届けた時、
攻様の個人的な融資先の名刺が納められているという
回転式のホルダーに義父の名刺と共に
自分の名刺が納められているのを見つけます。

以前にも会ったことが有る?
そもそも経営が悪化していた義父の会社に融資したのはなぜ?

全ての鍵は受様が忘れていた4年前の出来事に有りました。
はたして二人の恋の行方は?

全てを斜に構えて受け止める攻様が
天真爛漫というか素直で明るい受様に出会って彼に惹かれ、
彼を強引に自分のものにするというお話は
社会的地位の高い年上攻めに多い王道ですが、
本作もしっかりそんなラインを踏襲していますね。

ツンデレ路線を狙っておられたようですが、
攻様の行動の端々に嫉妬の炎がチラチラしていて、
私的にはツンデレ要素より俺様要素のほうが強かったです。

商業誌デビュー作にしてはサラサラと読みやすいかったですが、
次回作にはもう一捻り頑張って欲しいかなと思います♪

今回は策略家の社長攻様で一作、
妃川螢さんの『不敵な恋の罪』をお薦めします。

2

記念すべきデビュー作。

新人さんだそうですが、賞とる人ってやっぱり違うのかなぁと思いつつ。話の筋は王道でしたが。
自分の家が更地になってたらショックだなぁ。。
っていうか、何かどっかで読んだ話にすごいそっくりな気がするんですけど…!!きたざわ尋子さまの「欲望のベクトル」と話、似てない?!ホテルに監禁して毎日陵辱するの。あ、そう思うのは私だけ?そうですか、すみません。そんな私の購入の決め手になったのはイラスト。笑
あさとえいりさまのイラストは大好きで、読んでて癒されます。

1

ちょっと雑

これがデビュー作だそうなんですが、特に新人さんらしい新鮮さは感じられなかったです。
話は父親が亡くなり親戚達はみんな冷たく、そして一億の借金を負ってしまった祐〔受〕を、借金主の神崎〔攻〕が自分の下へと同居させて言葉のやりとりの行きがかり上から祐は神崎とセックスする事になります。
といってもそれ程に酷い事をされる訳ではなく、その後はちゃんと大学にも行かせてくれて自分の会社でバイトもさせてくれる。
割りと王道っちゃ王道な話で特に目新しい点は無し、構成やストーリー展開さにはちょっと雑さを感じました。
ある意味、ワンコインルビー文庫クオリティかなあ。
これからも続けて買ってみたいと思わせる魅力を持った作家さんではなかったです。

0

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