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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版

kyuso wa cheese no yume wo miru

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表題作窮鼠はチーズの夢を見る 新装版

今ヶ瀬渉
調査員
大伴恭一
会社員,30歳

その他の収録作品

  • キッシング・グラーミー
  • 楽園の蛇
  • 黒猫、月を見る
  • 黒猫の冷えた指先
  • 鼠、袋小路で考える
  • 窮鼠はチーズの夢を見る

あらすじ

大学の後輩・今ヶ瀬との再会…。それは恭一の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!?
水城せとなの大人気作が、新作描きおろしを加え、新装版で登場!!
限りなく切ないアダルト・ラブストーリー。

作品情報

作品名
窮鼠はチーズの夢を見る 新装版
著者
水城せとな 
媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Flower comics α【非BL】
シリーズ
窮鼠はチーズの夢を見る
発売日
ISBN
9784091325143
4.3

(567)

(400)

萌々

(59)

(46)

中立

(28)

趣味じゃない

(34)

レビュー数
82
得点
2402
評価数
567
平均
4.3 / 5
神率
70.5%

レビュー投稿数82

No Title

「俎上の鯉は二度跳ねる」と併せての感想です。

初めて読んだBLがこの2冊でちょうど4年前。
これらが非BLと分類されるものでそれが何故なのか当時は全く分かっていませんでした。
BLだと思い込んでいたしとてもナチュラルに読めた、面白いって思いました。
で、だんだん沼にハマっていくとわたしも他の方同様に、登場人物に女性がいない方が気分よく読めるし、女性の恋敵がいない方がむしろ自然な世界なのだと思えてきました。
だけど最近なんだか物足りないのです。
BLの限界。
この4年間BLばかり読んできたわたし。
以前ちるちるで呟いていたかたはBL脳が重症だと書いていました。
街角や社内で良さげな男性を見かけると受け攻めを妄想するのだとありました。
いや。それは怖い。
私は少年マンガも少し読みますが、そういう想像はしません。
同人誌もオリジナル以外興味ないです。
だから、まだ軽度なのだと思いたいです。
現実分かっていますと言いたいです。

BLの世界は不自然です。
女性が創り上げた都合の良い妄想の上に成り立っている。
ホントいうと早く卒業したい、BL脳ならば治したい。

このコミックスはちゃんと女性が登場しストーリーに参加して男性2人はリバでもあり、ラストはなんだかモヤモヤしていて救いがあるようなないような。
これこそナチュラルな男同士のラブストーリーだと私は思っています。
とても好きです。

0

作者様の技量がすごい

It is one of the most favorite manga。
もともとBLは好きでしたが、これを読んでから沼化しました。
恭一みたいな人っているよねって思うし、今ヶ瀬になぜか感情移入してしまうし(メンヘラなのに)、、、心情の描写が巧みで、それ故にリアルに感じさせられる作者様の技がすごいです。小説を読んだ時のような充実した読後感があります。人をすごく好きになると今ヶ瀬のようにメンヘラ化するし、そうさせるだけの恭一という人間の魅力も理解できる。

盛大なネタバレになりますが、執着攻めに見せかけたどネコ(たぶん)である今ヶ瀬が、やっと!受けに転じた時の感情にめちゃめちゃ共鳴しました。ここがいちばん好きなシーンです。この作品を読んで、完全にリバが性癖になりました。あのシーンは恭一もとても良きです。攻めが本能のままに振る舞うエロがとても好きなのですが、いつも感情が振れすぎないようにコントロールしているかのように見える恭一が攻めになった時の萌がすごい。。。
とにかく好き。

あと、この話に出てくる女の子たちもとても尊いです。みんな好き。それぞれの感情や行動が理解できるのが、ほんとさすがとしか言いようがありません。

ちなみに映画も観ましたが、最高でした。成田凌様の今ヶ瀬が完璧でした。この作品は全てのクオリティが高すぎる。私の中の本物の神作品です。

1

時代を感じる

今更ながら読みました。
絵、ストーリーに時代を感じますね。
偶然が多かったりw

恭一が狡くて流されやすくて無責任で、そのくせ世間体は気にするという…こういう人って実は結構いそうよね、なんて読み進めましたが。

今ヶ瀬がなぜこんな恭一をここまで好きなんだろうと思っていましたが、だんだんわかってくるのと同時に、恭一が流されて抵抗して、でも心の底では抗えず今ヶ瀬はこれまでとは違うと足掻いているのかわかり、そこが見応えありました。

この作品が当時どのように受け入れられたのかわかりませんが、衝撃的だったんでしょうか。
現在のBL界ができる礎となる一作だったのかな。

1

読んでよかった

絵が全く受け付けず、調査員?なんのこっちゃ、という感じでしたが、意を決して読んだらびっくり仰天、こんな話だったとは。みなさんが支持する名作は読んで損はないのだなあと改めて思いました。絵はやっぱり苦手なのですが、セリフが胸に突き刺さりまくって忘れられない作品になりました。今ヶ瀬くんの恋愛に飲まれてる感は身に迫るものがあり、大伴先輩の男性独特のずるさも真実味があって引き込まれました。

0

この胸の痛みが堪らん

評価の高い作品でもたまに全然はまれないまま読了という作品もあるのですが、こちらはものすごく引き込まれてしまいました。
ちなみに映画は観に行きたいと思いつつ観れなかったんです泣 円盤化待ちます。

今ヶ瀬の執着、嫉妬、一途(というか、粘着質って方がぴったり来る)なところ、でも叶わない恋の切なさ、苦しさが胸にキましたね。
ちょっとずつ関係が進展しては、裏切られ、その度に絶望感を味わう…みたいな痛さを久々に作品を通して味わえたような気がします。

今まで読んだBLコミックには女性とがっつりライバルとなって戦う(?)キャットファイトのような展開がなかったので新鮮味もあり、結構好きかもしれないシチュエーションでした。
夏生が最初はさっぱりとしたキャラかと思いきや、案外嫌なタイプの女性キャラでそれはそれでなんだか燃えました(萌えではありません)。

恭一ってなんだか流されやすいキャラでありながらも、ストレートな自分に拘ってるというか、ゲイとして生きていく事にまだ納得いってないような感じなのでハピエンが見えてこない不安がありますね…。
続きを読みたいような、まだ読みたくないような不思議な感覚です。

1

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