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表題作ラバーズ・ドール

魂を持つ人形・しめじ
美大生・慎

あらすじ

慎が手に入れた人形(命名・しめじ)は、あまりに美しく……動いて喋って大きくなるいわくつきのブラディ・ドールだった!? ちっちゃい時は可愛くて、おっきい時はカッコいいvオレ様で無邪気なしめじ。初めて貰った名前・涙・嫉妬、そして『好き』の気持ち…。慎が教えてくれる甘い生活は…しかし!? 本物の永遠の愛、ここにありv
出版社より

作品情報

作品名
ラバーズ・ドール
著者
三島一彦 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862636249
3.8

(17)

(4)

萌々

(7)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
66
評価数
17
平均
3.8 / 5
神率
23.5%

レビュー投稿数8

人形と人間との真実の愛のお話

ネタバレしてます。


仲間内で人形の洋服作りを楽しんでいた慎が一目惚れした人形は、巷で「ブラディ・ドール」と呼ばれる曰く付きの人形。早速オークションで入手したのだけど、それはなんと「持ち主が愛してくれると魂を持って動き回る事ができる」人形でした。

愛情を持たれた途端に動き回るせいで今までの数々の持ち主には化け物扱いされ、手放されてきた過去を持っています。別に取って喰おうという訳ではなく、愛してくれる感謝の気持ちをただ伝えたいだけなのに忌み嫌われてしまう。相手からの愛情を受け取った瞬間に終わってしまう関係をずっと繰り返してきた人形。

ストーリーとしては驚きながらも人形を受け入れ、そして愛情に飢えている人形に「しめじ」と名付けて一緒に暮らしながら、人間のさまざまな感情についても教えていくお話です。初めて自分の心に宿る様々な感情に戸惑ったり喜んだりするしめじが可愛いです。初めて心を通わせる事ができた主、慎の名前をなんども呼ぶところとか可愛い。

しかし、しめじの動く姿を目撃してしまった慎の友人(当て馬)が、しめじを化け物扱いした挙句に壊してしまい、しめじの意識も消えてしまいます。
でも、ちょっとこの当て馬も可哀想だなと思ってしまいました。ずっと慎に片思いしてて告白して勢い余って押し倒したら、ただの人形だと思っていたしめじが動いて脅されるわ、慎には足蹴りされるわで。それ以来、しめじを「化け物」だと思ってしまった訳で。同情の余地はないのかもしれないけど、振られ方があまりにも気の毒でした。

慎は、しめじを取り戻すべく大学をやめて生き方すら変えます。そして見通しも保証もない事にひたすら打ち込むのです。ただただしめじに会いたい一心で取り組むのです。
ここは慎視点ではなく、ふと意識が戻ったしめじ視点で描かれていて、しめじの意識がなかった間、何をしていたのかは慎の口からさらりと語られるのみです。
だけど、その13年間もの間、どういう思いで慎が取り組んでいたかを想像すると胸を打ちます。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。人外と人間との愛の本質を描いたファンタジーとしてうまくまとまっていました。

そして最後の童話風の締めくくりにちょっとホロリときました。

教えてくださり本当にありがとうございました。

1

人間と人形の永遠の愛

大好きで、何度も読み返した作品です。呪われていると噂された人形と、人形に初めて一目ぼれした大学生のお話です。

噂の人形をオークションで落札した、大学生の慎。やって来た人形は、本当に綺麗で。
そんな人形が、急に人間になって、おまけに俺様口調なので驚きます。
なんと、愛されると魂を持つことができる人形だったのです。
驚きながらも受け入れた慎は、人形の悲しい告白を聞きます。それは、今まで魂を持った姿を見せると、必ず「化け物」と言われて人形に戻っていたことでした。

人形の寂しさを知った慎は、しめじと名付けて可愛がります。このしめじが、ミニサイズの時の姿が悶えるほど可愛いのです。俺様口調の生意気さもたまりません。
だけど、慎と暮らすようになって、初めてのいろいろな感情を知って喜んで泣く姿には、切なくてキュンキュンします。

そんな、幸せを手に入れたしめじに悲劇が襲います。
なんてことを!と斉藤を恨んだけど、その後の奇跡と、慎のしめじへの深い愛情に感動します。大学をやめて13年も待ってるなんて、なかなかできませんよね。ほんと、しめじはイイ人と知り合えました。
二人の、あの結末も大満足です。

2

人形と人間の切ない恋

表紙を見た時は「人形×人間」と思ったのに、気付けば逆認識で読んでいました。
だって、しめじが可愛くてたまらないのですよ(*´Д`*)
主の名前を呼びたくて、自分の名前を得て、笑顔に飢えて、友人が出来て、嬉しい・楽しい…そういった感情以外の嫉妬に戸惑い…愛情が恐怖へと変わらない主と出会えて本当に良かったね(●´∀`●)と思っていたら…何てことしやがるんだorz
確かにね…怖いよね…人形が動き出したら。
でも正直あなた(斉藤)の言動も怖いから三 (lll´Д`)
しめじの意識が消えてしまう場面は本当にもう…(o;ω;o)ウゥ・・・
慎…13年間よく頑張ったね。
戻ってきてくれて…本当に良かったね。
童話風の語りでの締め括りも素敵でした(●´ω`●)

描き下ろしにて慎が受けと分かり驚いたわー…。
でも30代の慎…色っぽすぎる。
そりゃ人形教室の日に生徒さん達から料理が大量に渡されるわw←違
183ページの色気は何なのか?!
しめじじゃなくとも食らいつくわ!
アノ表情はヤバい。
最中よりもときめいた。

指チューの愛らしさはたまりませんです(*´ω`*)

0

しめじ

CDからの~コミックです。
すごく面白いのですよ! CDぜひ!お勧めです!
かわいいし 泣けるのさ。

エロ少なめなので 初心者は読んだ方がいいですよ!
泣ける泣ける。
CDも本も両方素晴らしい。
主人公は「しめじ」と言う名前の人形です。(ブラディ・ドール)
最初は 子憎たらしい奴なのですが だんだんはまる。
どっぷりはまる。
しめじは 人形だからすごく綺麗なんです。
なぜかしゃべるし 大きくなったり。
後は読んでのお楽しみ!!
三島先生の絵は 本当に綺麗です。堪能あれ。

0

感動!!


私が読んだ三島さん作品の中で唯一のシリアス展開の作品だったと思います。
人形×人という形の人外ものです。
主人公雨木慎と人から愛情を受けると動き出す人形しめじ(←慎がつけた)
しめじは動き出すと主人に気味悪がられ捨てられてしまっていたが、
初めて慎がしめじを受け入れてくれ、泣くことを知ったり、嫉妬したり、
色んな感情を覚えてきます。


2人はラブラブですね!!慎の方が少し強いのかな!?
しめじちゃんは、おっきくなったり、小っちゃくなったりしますが、
ギャップが萌えます!!攻めなのにかわええ!!!
三島さんのがキャラに着せる洋服を見るのが毎回楽しみなのですが、
お人形という事で、派手な服がしめじに似合っていてかわいかったです。


最後はええええええええええええええ!”!っとなったのですが、
慎のしめじに対する愛はすごかったという事なのでしょうか。
しめじも慎を思い続けていたのかな。

とても良い作品なので読んでいない方は是非読んでほしいです。

0

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